きのうから家の外壁の塗装が始まりました。猫よけに植えたアイビーが壁をつたって2階まで茂り、ちょっとした甲子園球場状態に。それはそれできれいでいいかな~、なんて放っておいたら、ダンナさまにえらく怒られてしまいました。
アイビーはどんどん根をはってのびていくため、はがした後も根が残ってしまい、とても無残な状態になるとのこと。ただ2階までのびてしまったために素人でははがすのが困難になり、以前話したことのある塗装屋さんに相談したところ、塗り替えをするなら取りますよ、とのことで、ちょっと早目の塗り替えとなりました。
壁が汚れてきていたので、いろんな塗装屋さんの格好の標的だった我が家。しつこくピンポンしてくるところには頼みたくないというのが、夫婦揃ってのポリシーでした。中には汚れ除けのシートに店の名前が入っているので、宣伝としてやらせてもらえれば割引しますよ、なんてところも。とにかくやたらしつこいところが多くて、何だか決めかねていたのです。
そこに春ごろ、ちょうど幼稚園のバス停の目の前で、ご近所さんが塗り替えを始められた。バスを待っている私たちを見つけて、早速タオルを持ってあいさつに来られた大将らしきおじいさんは、何だか人当たりのいい、わりと感じのいい方でした。ある時、幼稚園から帰った娘がバス停のそばで思いっきり転んでしまい、ひざから血が出て泣き出したのを見て、すかさず車から絆創膏を取ってきてくれました。その時に「何て優しいおじいさんだろう」と。
その後うちに営業に来られたのですが、あのおじいさんなら話を聞いてみようと思い玄関に出てみると、見た顔だったので向こうがびっくりされて。来年で10年なので、と話すと、無理に勧めるでもなく、ハウスメーカーと相見積もりをお願いします、とあくまで謙虚でした。その時の様子と実際に塗り替えをしていた若い職人さんの真面目そうな様子とで「塗り替えするときはこの会社に頼もう」と決めていました。
きのうは若い人が3人と大将が来てくれたのですが、何がびっくりって3人が3人とも感じのいいイケメンだったことはもちろん、大将が自分の子供くらいの年齢の職人さんにさん付けで、しかも敬語で話しているのです。職人さんもきちんと挨拶ができて口数も少なくて、ちゃんと社員教育ができているなあ、と感心しました。
塗装業の人や大工さんのイメージって、大阪のおばちゃんがみんな声が大きくて値切るの大好き!みたいなイメージと同じで、ある一定の印象があったのですが、今日来た人たちはみんな、髪もボウズでもロン毛でもない、いたって普通のオシャレな感じの若者でした。話しかければ丁寧に答えてくれるし、感じがいいって本当に大切なことだなあと思いました。
若い人たちがきちんと挨拶して帰られてから、大将に「イケメンばっかりでびっくりしました」と話すと「今の時代は見た目も大事ですからね」とおっしゃっていました。大将自体、とても人当たりがよくて「この仕事が大好き!」という熱心な感じが伝わって来るし、車もオシャレなセダンに乗っていて「いかにも工務店!」という感じがしない。関西弁で言うところの「シュッとした」ってやつでしょうか。
お客さんからお金をもらって何かをするということは、すべてサービス業と考えられると思うんです。お医者さんもしかり。ここ2年ほど通っている歯医者さんは、今までの辛い歯医者通い歴の中で、まれに見る優しくて腕のいい先生です。素人の私にもわかるようにきちんと治療の説明をしてくれるし、子供の治療も慣れるまで待つなど根気よく丁寧にやっておられます。だからお友達のお母さんやお子さんをいっぱい紹介しました。
今回の塗装屋さんも、息子の小学校のお友達の家の塗装をたくさんやっていたというので、主婦のクチコミって案外すごいものだから、それで信用してみたというのもありました。
何でも結局は人と人との信頼関係なんだな~って、教えてもらっている気がします。やっぱり誠実なのが一番!