名大柔道部ログ

名古屋大学柔道部のブログです。
日々の練習や出来事を記録していきます。

引退の辞

2020年08月21日 15時00分00秒 | 活動内容

割り込みすみません。



石田です。



いろいろあって結局半年間柔道着を着ることもなく引退になりました。


引退した後にブログを書かれた例はあまり聞かないので、おそらくこれがラストブログになると思います。

ブログは2年の途中頃から急に書くのが面白くなっていろいろ考えながら書いていました。

長いタイトルはもう少し工夫できたかなって思うところが結構あったりなかったり…

もう書けないのはなんとも寂しいですね。




さて、どうやって書こうか色々悩みました。

戦ってすらいない人間が偉そうに書けないなとも思いましたが、そうやって思ってること書かないのも性分に合わないので少し思っていること書きます。


言い訳じみてると思われたら申し訳ありません。

いちOBになってしまったので、話し半分に読んでください。




まず、
去年の年始頃まではこんな形で引退を迎えるなんて想像してなかったです。


残念だけどどうしようもない、どう表現していいかわかりません。

実感もわきません。
「やりきれたのか?」という問いに素直に「はい」と答えられません…
でもなにも変えられません…





少し振り返ってみました。


もともと、僕は七帝柔道について全く知らない状態で入学する少し前に道場に来ました。

七帝柔道の存在もほぼ知らないぐらいだったのでかなりレアだと思いますが…


これまで小学校からやってきたものと全然ルールが違う。
それくらいの感覚でほとんど考えずに入部していました。


国際の方でもあまりセンスがなかったので七帝に馴染みやすかっただけなのでしょう。



ただ、入部後少ししてのはじめての七帝戦で度肝を抜かれました。


名古屋開催でOBOGの先輩方が準備運営…全てをしてくださって…
大会前の緊張感といい…

とんでもない部活に入ってしまったなと



前日の夜に出来上がっていた、あの試合場を見たときの気持ちは忘れられません。



「七帝戦で優勝する」
1年の七帝戦で3年間の一番の目標がはっきりしました。




そこから1年経って2年経って、練習、試合が終わるたびに「自分には何が足りないんだろう?」とばかり考えていました。

技術的なこと、精神的なこと、、(体重)、、いつも大して変わりません。
毎日々々課題は増えていきます。


ただ練習やる前、試合やる前にひとつは「こうしよう」という意識はもってやってました。
できるときには最大限を出してました。


でも、できないときにも頑張るそれができないのが一番の弱さでした。

気持ちが乗らないときでもやりきることができればだいぶ違ったと思います。


精神的な部分で波があるとよく言われました。
間違いないです。

森先輩、安部先輩など先輩方にとってほんとにめんどくさいやつだったと思います。ご迷惑ばかりおかけしてすみませんでした。

2年、3年のときは本当に自由に柔道ができました。甘やかしてもらいました。



去年の7月に幹部になってからはとにかく悩みだらけの毎日でした。

主将の森下と圧倒的な抜き役の石川先輩の間で何ができるのか。
主務として仕事をこなせばそれでいいのか。


別に答えなんてなかったんだと思います。

「考えすぎ」ともよく言われました。


もう少し簡単に「優勝するために、強くなるために」できることはたくさんあったと思います。


幹部になったとき、石川先輩とジャンチブさんのチームだと思われないようにするというのが個人的な目標でした。

考えるよりもまず体を動かして全力を出すことも大事だったのに、、
気付けないのは子供でした。



入部してからここまで3年ちょっとを振り返ってみると一瞬でした。




このコロナの期間にYouTubeで自分の試合をダウンロードしてみてました(違法です笑)。
試合結果、内容、、……たいしたことはなにもできていませんでした。

勝てた試合もミスで苦戦したものばかりです。
分けた試合も攻められて何とか堪え忍んだ、取りきれなくて逃げられた、悔しい試合ばかりです。
負けた試合は言うまでもないです。

恥ずかしいものしかなくて見ているだけで汗が出ます。



でも、自分の弱いところ恥ずかしいところ、いろいろ見つかったのはそれだけ一生懸命になれたということだと思います。


それだけで名大柔道部に入れて良かったです。




少し自分語りが過ぎました。


おそらくもう一人の同期がこの分野は苦手だろうと思ったので少し長めに…笑
すみません。。


チームについて、
知ってる人も多いですが、僕は感動とか簡単にする人間です。
そんな僕が七帝柔道が好きになれたのはチームで戦うものだったからだと思います。

人間関係って難しい部分もあるけどなんやかんやみんな仲良かったし、、なにか達成しようって一緒になれるのは楽しかった。

試合はもちろん悔しくて、感動して、いっぱい泣きました。
毎日練習後にくっちゃべる時間とか好きでしたね


そんなみんなで、今年こそ優勝をしなければいけないと思ってました。

石川先輩、ジャンチブさんに残ってもらい、後輩たちも普段から先輩を取るという勢いで練習してくれていて、もし春練明けの追い込みもこのまま行けていれば…、、


去年から続くことも今年から始めたこともあったと思いますが、頑張っている後輩たちはみんなほんとに真面目というか素直なんだなぁってよく思っていました。



森下は、ひとりだけの同期だけど、なんか2人とも見事に歯車が噛み合わないというか…僕だけかもしれないけど、いろいろ思ったりはしました…


まぁでも七帝戦があれば、…なんて思っていたのですが…


とにかく、お疲れ様

石川先輩
愚痴をたくさん聞いてくださってありがとうございます。
間違いなく一番迷惑をかけた先輩だし助けてもらった先輩です。
そして一番近くにいた目標の先輩でした。

1年のときから何回取られたのか…毎日の練習で先輩との乱取りは辛かったですがそのおかげで強くなれたと思います。


また、僕たちふたりの間に先輩がいなかったらということは全く想像できないです。
結局、良い意味でも悪い意味でも、4年間僕らの代は石川先輩に甘えていました。


感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。大好きです。




ジャンチブさん
(たぶん英語で書かなければ伝わらないと思いますが、、)

日本語ペラペラで日本語の冗談が通じる。留学生っていう感じはなかったです。

4年間部活に入って、さらに1年プラスで、、感謝感謝です。

試合前のアップ、ジャンチブさんとするとなぜか安心したのは体が大きいからだけではないはず。
ほんとに優しくて大好きでした。




後輩たちにもひとことずつ残しておきます。

なぜか去年安部先輩からブログでひとりひとりメッセージがあったのがすごい印象に残っているので…(あんまり誉められてなかったはずのに……)

自己満足です…



黒見くん
最後の1年が始まったときからこんな状況で大変だと思うけど頑張ってください…陳腐な言葉で申し訳ない
たぶんバランス感覚はすごいある人だと思っているので、あとは1年間突っ走ってください!
自分が勝つことも大事にしてね。



田中くん
いつぞやの酒に呑まれたときに寒空の下だいぶアツいこと語った気がします。忘れられたかな?笑
そこで言ったことは本心だし僕だけじゃなくてみんな同じ思いだと思うよ。
主務として大変な部分もあるけど、柔道部とか柔道のことは嫌いにならないでね。
1年間仕事をしてくれてありがとう。
分かんないこと困ったことがあったら手伝うので連絡してください!



岩瀬くん
初めて会ったときから田舎の純朴少年という感じはあんまり変わりません。少し都会に揉まれたかな?
このまま素直に真面目に練習頑張って、まだまだ強くなれるので…
気づいたら体重も抜かれてしまい、次会ったときは絞められないように文字通り首を洗っておきます笑

(会計にお金貸してるの忘れてないからね笑)



小林くん
なんやかんやお願いしたことを(二言三言の愚痴とともに)やってくれて助かりました。ありがとう。
試合も1年のときからあれだけ細いのに結果を出してすごいなぁと思ってました。なんやかんややってるし、結果も出してる、そんなイメージです。
あとは自分から蒲団を出て動き出すことぐらいかな、頑張れ



西くん
ずっと乱取り中は投げられないかびくびくしてました笑
強い後輩をさらに強くすることができたか、はっきりわからないのが少し心残りです。
とにかく強くなってください。次会ったときはボコボコにしてください。



奥城くん
1年のときからいろいろ自分の形を試行錯誤してるのはすごいです。
目指すなら半端なものじゃない抜き役を本気で目指してください。抜き役に数の制限なんてないです。
同期ともっと切磋琢磨してください。期待しています。



林くん
すべてのことに真剣に取り組むのは良いことです。
人の言うことを真面目に聞くことも大事です。
時には自分で考えたり、強弱をつけるも忘れないでね。

それだけの体はほしいと思っても手に入らない人がほとんどです。
難しく考えすぎず、もっと自信を持って!



松下くん
アツいハートの部分をたくさん見せてもらった気がします。探求心も持っていると思います。
いろいろ言ったけど、あとは勝つために必要なことをもっと考えてみてください。
君のような存在はチームに絶対必要です。



西川くん
いろんな気持ちがあって、難しい時期もあると思います。自分のなかでもうまくいかないことはたくさんあるものです。
先輩同輩後輩に思っていることは話してみてください。聞いてくれる人はいるはずです。



大橋さん
結局今年もほとんど対外試合に出れなったのは残念です。
大学から始めて資格とか大変ななか続けているのはすごいです。
どんどん乱取りもやって強くなってください!



新入生の松永くんと稲垣くん
こんな状況でろくに練習もできていないのに入部すると言ってくれてありがとう!
いろんなキャンパスライフがあると思うけど七帝柔道で充実した生活を送ってみてください。
入学後一度もできなかったので早くふたりと乱取りしてみたいです笑




とりあえずみんなにひとこと言うなら、めんどくさい先輩でごめんなさい、ですね。


幹部になる3年生は僕らと比べてはるかに仲が良さそうなので何も心配してないです。

2年生は収まったらラストおごりまだ行けてないので行きましょう。



後輩たちがどれだけ成長したか、どれだけ強くなったか見れなかったのは悔しいです。
もちろんみんなが自分の現在位置をつかめず大変だと思います。ただ、強くはなっているはずです。信じてさらに頑張ってください。


まぁなんかここで言葉にするのは難しいこともあるので酒に呑まれたときにでもまた話しましょう。



自粛期間がまだ続いていて大変だと思いますが、後悔しないように、

できるときには最大限、できないときにも何とかしようと踠いてみてください。
大変だけど、七帝戦が報いてくれるはずです。


必要とあらば何でもサポートさせていただきます。


最後になりましたが、二村師範、小川監督、瓜谷部長、山本副監督、指導陣の方々をはじめとするOBOGの先輩方、4年間ありがとうございました。


お忙しいなか練習に来てくださって直接指導してくださった方々、七帝戦やOB戦など観戦に来てくださり応援してくださった方々、ふとしたときに「頑張ってね」と声をかけてくださった方々、、あげればきりがありませんが、支援、応援、指導してくださったすべての方々ありがとうございました。


ここまで続けてこられたのはこれだけの方に見てもらっているのに途中で投げ出せないという思いも大きかったです。


あの名古屋七帝の光景含め、たくさん背中を押していただきました。


本当に本当にありがとうございました。



これだけ一生懸命になれて、先輩後輩にも恵まれて、OBOGの方々からも応援されて、名大柔道部に入れて本当に最高でした。




ここまで、足したり、引いたり、何回も直しながらコツコツ書きました。


もしも七帝戦があったら引退ブログも少しは変わっていたかもしれないと強く感じます。
ただ、書きたいことはおおかた書けたと思います。

自分の思いを書ける場所があるのにも感謝です。





前に自分の思いを話してたら、

ある後輩から「石田先輩がそこまで言うと思わなかった」って言われました。

……



少しは名大柔道部の役に立てたかな?…




ラスト、森下よろしく




P.S.
石川先輩にほとんど写真を使われてしまったので写真がありません…(泣)

結局七帝前の写真も…

七帝後の集合写真も撮れなかったです。


写真が好きなわけではないのですが、形で残っているものがほしかったですね。



「僕たちの代もこんだけ仲良かったんぞ!」って



以上でした。

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1 コメント

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Unknown (西本)
2020-08-22 00:25:50
石田さんといえば、一昨年のホワイトデーの日に更新されたブログのタイトル…
笑いましたねぇ😄
長いタイトル、いつも楽しみでした。
柔道部の皆さんは理系の方が多いせいか、あっさりしたブログも少なくない中、石田さんのは長くて読みごたえのあるものが多かったように思います。
同期の方は、一時、日報のようなブログを書かれてましたしね(笑)
(でも、最初の自己紹介のはM下さんの方が面白かったというか、石田さんのは超真面目な内容でしたね)

石田さんが1年生の時の名古屋開催の七帝戦…ちょうどこの直後くらいに、私は持病(?)を久しぶりに発症して(しかも、それまでで一番ひどく発症して)小川先生のもとを訪れていましたが…あの頃は未だ七帝戦というものを知りませんでした。

人生の中で、何気ない一言や選択や行動がその後に大きく影響するということはしばしばある事ですが…
私の場合、その一つが「先生って、柔道か何かなさるんですか?」でした。
小川先生のお耳を…(あれっ?)と思って、でも先生の外来はとても混んでいるので(当時は特に)無駄話なんて申し訳ないし…と思っていたのが、たまたま他の患者さんが皆検査待ちだった時に思い切って聞いてみて…
ちょっとだけ伺えたお話から、帰宅後にネットで検索をかけて(笑)、『七帝柔道記』を知り、『北の海』を知り…
とても素敵な世界を知ることができました😌
ずっと知らないでいたら、人生損してたな…と思います。

『そんな僕が七帝柔道が好きになれたのはチームで戦うものだったからだと思います。』
私も、七帝柔道の魅力は団体戦というところにあると思っています。
これからも何らかの方法で見続けていきたいと思いますし、コロナが落ち着いて中央図書館の学外者利用が解禁になったら、石川さんが紹介していらした本も読んだりして、もっと七帝柔道について知りたいなと思っています。

『いろいろあって結局半年間柔道着を着ることもなく引退になりました。』
これに関しては何と声をかけて良いか分かりません。
ただ私は…学生時代にやり残した(置いてきた)と思っていたことが、その後一生をかけて取り組んで行こうと考えるようになったことに繋がっていきましたので、今の心残りはそのまま大事に持っておかれては…と思います。

院試頑張って下さい🙇
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