【名盤紹介】Rumours(1977) - Fleetwood Mac

イギリスのロックバンドFleetwood Macの13枚目のアルバム

「噂」という邦題がついており、全世界で4000万枚以上の売上を誇る彼らの代表作

本作は至高のポップロックアルバムでありFleetwood Macの名声を永遠のものにした名盤です。

リンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックス、クリスティン・マクヴィーの3名がソングライティングを行い、またそれぞれがボーカルを取っています。

それによりバラエティ豊かで良質な楽曲が多数揃っています。

リンジーがボーカルをとるギターがカッコいい

「Second Hand News」

スティーヴィーの妖艶な歌声が美しい本作屈指の名曲

「Dreams」

リンジー、クリスティンのツインボーカルの名曲

「Don't Stop」

スティーヴィーのバックコーラスがクリスティンの歌声を引き立てるファンキーだがどこか切ない

「You Make Loving Fun」

作成時のメンバーは離婚による人間関係や酒・ドラッグでかなり精神的に不安定だったようです。

しかし、苦痛を忘れるためにアルバムを作るという作業に没頭したことで傑作「Rumours」生まれました。

総評として万人にオススメできる超名盤だと言えます。

Fleetwood Macは日本ではあまり知名度がないですが、ぜひ聴いてみて欲しいです。

ちなみにFleetwood Macはメンバーの移り変わりがきわめて激しく、本作と初期では全く作風が異なる(ボーカルも異なる)のですがそれもこのバンドの魅力です。

【名盤紹介】虫(1983) - ザ・スターリン

遠藤ミチロウ率いるパンクロックバンド「ザ・スターリン」の3rdアルバム

荒々しいハードコアパンクのサウンドにシンプルで攻撃的な歌詞が合わさりインパクト絶大。

本作を名盤たらしめている最後の曲「虫」

3分以内の曲がほとんどだが、この曲は10分近くある大曲になっています。

ミドルテンポの重厚なサウンドに「お前なんて知らない」「虫になったらよろしく」という恨みを込めたような歌詞。

「虫」というタイトルは「無視」のダブルミーニングになっています。

アングラな作風ですがオリコンチャートで最高2位を飾っており、当時のザ・スターリンの影響力の大きさを裏付けています。

そんな本作は日本のパンクを語る上で外すことが出来ない名盤です。

【名盤紹介】MESSAGE(2001) - MONGOL800

沖縄県出身のバンドMONGOL800が2001年に発表したインディーズ2ndアルバム

本作はインディーズアルバムでありながらオリコン1位の獲得とインディーズアルバム史上初のミリオンセラーを達成しています。

全体的にメロディアスで聴きやすいですが、歌詞が詩的でメッセージ性が強く、ただのパンクロックでは終わらない深みを醸し出しているのが特徴です。以下はその一例。

・Song for you

「Please don't repeat the fukin' same mistakes」

(どうか同じ過ちを繰り返さないで下さい)

「Don't eat fukin' forbidden fruits」

(禁断の果実を口にするという過ちを)

・小さな恋のうた

「広い宇宙の数ある一つ 青い地球の広い世界で」

・矛盾の上に咲く花

「矛盾の上に咲く花は根っこの奥から抜きましょう」

・琉球愛歌

「日々あなたを思い 一生が終わればいい」

・MESSAGE(シークレットトラック)

「そんな小さなものさしで 誰と比べる あなたの価値 さあみんなで歌いましょう」

全体的に愛、人生、反戦がテーマとなっています(ある意味コンセプトアルバムなのかも)

アルバムタイトルMESSAGEの名に恥じない、真摯なメッセージを伝えるパンクロックの名盤だと言えます。