イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの記念すべき1stアルバム。
ジャンル:ハード・ロック/ブルース・ロック
オススメ度:★★★★★
レッド・ツェッペリンのメンバーは以下の通り。
ロバート・プラント(ボーカル)
ジミー・ペイジ(ギター)
ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース、キーボード)
ジョン・ボーナム(ドラムス)
ヤードバーズにただ一人残ったジミー・ペイジがスカンジナビアツアーの契約を果たすために、ベテランのジョン・ポール・ジョーンズと当時無名のロバート・プラントとジョン・ボーナムをメンバーに加えてスタート。
本作はわずか36時間という短時間でレコーディングされ、ペイジとマネージャーが費用を負担したことからレコード会社の干渉を受けず自由に作成されました。
それにより、ブルースを基調としつつもハードなサウンドが鳴り響く革新的なロックを生み出すことに成功。また、ペイジの実験精神が発揮されトラック4の「Dazed and Confused」は特徴的なエコーがかけられているなど、その好例となっています。
当時は純粋なブルース主義が強く、ツェッペリンのサウンドは批評家に酷評されたものの、現在でも愛され続け、後世に与えた影響が多大であることから、当時の評価は時代的な背景が大きかったと言えるでしょう。
ハイライトはオープニングを飾る「Good Times Bad Times」、ペイジのルーツであるブルースが色濃く反映されたマディ・ウォーターズのカバー「You Shook Me」、"幻惑されて"という有名な邦題が付いた名曲「Dazed and Confused」、シンプルでインパクトの強い「Communication Breakdown」、約8分半に及ぶ組曲風の「How Many More Times」です。
アルバムジャケットの飛行船はツェッペリン飛行船ヒンデンブルク号の爆発事故の写真を点描したものとなっています。今の常識だったら事故現場をアルバムジャケットにすることは不謹慎ですが、このツェッペリン飛行船がバンドの象徴となり、いくつかのアルバムジャケットに登場することになります。
【トラックリスト】
1 Good Times Bad Times
2 Babe I'm Gonna Leave You
3 You Shook Me
4 Dazed and Confused
5 Your Time Is Gonna Come
6 Black Mountain Side
7 Communication Breakdown
8 I Can't Quit You Baby
9 How Many More Times
Good Times Bad Times
Dazed and Confused