日本のニューウェイヴバンド、EP-4のスタジオアルバム。
EP-4は京都市内にあったニューウェイヴ系ディスコ「クラブ・モダーン」に集まっていた佐藤薫を中心に結成されたバンド。
EP-4は販売戦略が独特であり、アルバムの発売日に「EP-4 5・21」とだけ書かれた6万枚のステッカーを街中の至る場所にゲリラ的に貼ったため、テロの予告や集会かと誤解され注目を集めたという過去があります。
サウンドはインダストリアルでクールなファンクが全編を占め、反復されるビートとサンプリングが独特の高揚感を生み出しています。
その独特の無機質さと冷たさはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの問題作『There's a Riot Goin' On(邦題:暴動)』を彷彿とさせるかのよう。
ハイライトは不穏な鐘の音から始まる「ロボフッド・プロセス」、ファンキーな「ザ・フランプ・ジャンプ」、カッティングギターで始まる「シミラー」、ココのサンプリングが繰り返される狂気的な「ココナッツ」など。
怪しい香りが漂うけど、高い音楽性から繰り出されるカッコいい曲が多数あり満足度は極めて高いです。
ジャケットは『予備校生金属バット両親殺人事件』が起きた家の写真であり、今だったら許されないようなアングラ要素が強いものになっています。
【トラックリスト】
1. ロボフッド・プロセス
2. ザ・フランプ・ジャンプ
3. シミラー
4. ココナッツ
5. E・パワー
6. トーキン・トラッシュ
7. ブロークン・バイサクル
8. タイド・ゲージ
ココナッツ
Coco
1984年に発売された『リンガ・フランカ-X 昭和崩御』収録のバージョン。
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