名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】Beauty(1989) - 坂本龍一

2023-12-31 16:49:34 | ・1980年代(邦楽)
YMOで活躍したミュージシャン、坂本龍一の8thアルバム。

映画『ラストエンペラー』の音楽を担当した坂本龍一がその経験をもとに作り出したワールドミュージックアルバム。

沖縄音楽とニューウェーブを合わせたような独特のサウンドを取っています。
本作はブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)やロビー・ロバートソン(ザ・バンド)、ロバート・ワイアット(ソフト・マシーン)などの豪華メンバーをゲストとして迎えておりとても厚みのあるサウンドが展開されています。
アルバムタイトルとジャケットにあるようにどことなく耽美的な雰囲気もまとっています。

YMOのイメージからは完全に抜け出し、大変芸術的でインターナショナルなアルバムとなっています。
民族的ながらもポップで聴きやすく、千のナイフと並んて坂本龍一の最高傑作だと思います。

【トラックリスト】
1. CALLING FROM TOKYO
2. ROSE
3. 安里屋ユンタ
4. FUTIQUE
5. AMORE
6. WE LOVE YOU
7. DIABARAM
8. A PILE OF TIME
9. ROMANCE
10. ちんさぐの花
11. ADAGIO

CALLING FROM TOKYO
民族的なパーカションと沖縄民謡の掛け声が合わさったオープニングを飾る楽曲。

ROSE
アンビエンスな曲調でブライアン・イーノを彷彿とさせます。

安里屋ユンタ
沖縄民謡のカヴァーで本作の核心となる楽曲

「Futique」
本作では一番YMOっぽい楽曲でありでテクノデリックに収録されていても違和感がありません。

WE LOVE YOU
ローリング・ストーンズのカヴァーでヴォーカルにブライアン・ウィルソンとロバート・ワイアットを迎えています。

「A PILE OF TIME」
テクノポップ+民族音楽といった楽曲

ROMANCE
まるでスクリーンミュージックのような感動的な楽曲。原曲はスティーヴン・フォスター作曲の「金髪のジェニー」

「ちんさぐの花」
沖縄民謡のカヴァーだが、歌唱と三線の音が繰り返される7分超えのアンビエンスな楽曲

などがハイライトです。

安里屋ユンタ
歌詞に自身の妻を『あなたは白百合のようだ』と歌う部分があるのですがアルバムタイトル『Beauty』はそこから来ているのでしょう。ちなみに白百合の花言葉は『純潔』






【音楽アルバム紹介】ひるね(1991) - たま

2023-12-29 12:08:39 | ・1990年代(邦楽)
日本のロックバンド、たまの2ndアルバム。

本作収録時のメンバーは以下の通り
・知久寿焼(ヴォーカル、ギター)
・石川浩司(ヴォーカル、パーカション)
・滝本晃司(ヴォーカル、ベース)
・柳原幼一郎(ヴォーカル、キーボード)

たまは元々、個人で活動していたミュージシャンが集まって結成されたバンドであり、メンバー全員が作曲・作詞をこなし多種多様な楽器を扱えることが特徴。
TV番組『三宅裕司のいかすバンド天国(以下イカ天)』に出場し人気を博し、その後紅白歌合戦に出場するなど社会現象にもなったバンドです。

たまというバンドの最大の特徴は奇抜な楽曲とアブノーマルな歌詞にあり、初見のインパクトは絶大。

イカ天出場当時からイロモノ扱いされていましたが、現在でも語り継がれるのは唯一無二のゾクゾクするような歌詞とアレンジ、そして高い演奏力があったから。

総評として独創的でテクニカル、知的だが狂気が垣間見える本作は邦楽史に残る名盤であると言えます。
「さよなら人類」や「らんちう」などの代表曲は1stの『さんだる』に収録されているのですが、2ndのほうがより洗練されていて聴き応えがありオススメです。

【トラックリスト】
1. 牛小屋
2. 夕暮れ時のさびしさに
3. 海にうつる月
4. 家族
5. お経
6. 金魚鉢
7. オリオンビールの唄
8. かなしいずぼん
9. 月夜の病院
10. ウララ
11. むし
12. マリンバ
13. 鐘の歌

オープニングを飾るアップテンポの楽曲
「牛小屋」

シングル化された楽曲
「夕暮れ時のさびしさに」

かなりアブノーマルな歌詞の楽曲
「家族」

首吊りがテーマの危険な楽曲だが、後半のボボボボボボで笑ってしまう楽曲
「お教」

中盤に語りが入るかなり不穏な雰囲気の楽曲
「かなしいずぼん」

などがハイライトです。


かなしいずぼん(Live)




【音楽アルバム紹介】夢の丘(1991) - KENSO

2023-12-27 16:13:52 | ・1990年代(邦楽)
日本のプログレッシブロックバンド、KENSOの5thアルバム。全曲インストゥルメンタルとなっています。

ツインキーボードによるメロディアスなフレーズに清水義央のプログレ然としたギターが加わり、素晴らしいアンサンブルを構成しています。

「月の位相」や「時の意味」、「アルファマ」などでその演奏が堪能できる他、「謎めいた森より」など神秘的で静かな高揚感を感じる楽曲も魅力的です。

小曲の「イア」や「不安な記憶」などはまるでアルバムジャケットの羊の群れの風景が眼前に現れてくるよう。

無駄な音は一切なく最初から最後まで圧倒されっぱなし。日本のプログレとしては最高傑作と言っても過言ではない作品です。

【トラックリスト】
1. 月の位相-I
2. 時の意味
3. 謎めいた森より
4. イア
5. 心の中の古代
6. 不安な記憶
7. 地中海とアーリア人
8. イアを去った日
9. フォース・ライク
10. アルファマ
11. 月の位相-II


月の位相-I


【音楽アルバム紹介】帽子と野原(1986) - アイン・ソフ

2023-12-26 18:04:17 | ・1980年代(邦楽)
日本のプログレッシブロックバンド、アイン・ソフの2ndアルバム。全曲インストゥルメンタルとなっています。

高い演奏力による叙情的なプログレサウンドが特徴。繊細で息のあった演奏により、まるで風景が浮かんでくるかのようです。

【トラックリスト】
1. 白鳥の湖
2. 小品 パート1
3. 組曲:帽子と野原
(a). トリプルエコー
(b). ハット&フィールド
(c). 深海の話
(d). トリプル・エンド
(e). スペイン海峡
4. 霧
5. カンタベリー物語
6. 魔法のじゅうたん
7. 小品 パート2
8. パイプ・ドリーム

ハイライトは10分に渡る「組曲:帽子と野原」、エレキギターが鳴り響くハードな一曲「霧」、目まぐるしく変化する妖しい雰囲気の「魔法のじゅうたん」など。

総評としてテクニカルでありしっとり&じっくり聴かせる本作は、間違いなく日本のプログレの名盤と言えるでしょう。


組曲:帽子と野原


【音楽アルバム紹介】COSMONAUT(2010) - BUMP OF CHICKEN

2023-12-25 17:07:05 | 音楽アルバム(邦楽)
藤原基央率いるロックバンド、BUMP OF CHICKENの6thアルバム。

BUMP OF CHICKENの代表作といったらインディー時代の名盤「THE LIVING DEAD」や天体観測が収録されている「jupiter」、バラエティ豊かな傑作「ユグドラシル」と相場は決まっているのですが、個人的に本作が一番好きです。

宇宙、空、幸福などがテーマとなっており、アルバム全体で不思議な統一感がある作品です。また、トラック12の「宇宙飛行士への手紙」は私がバンプの曲で一番好きな楽曲であり数え切れないくらい聴きました。

【トラックリスト】
1. 三ツ星カルテット
2 R.I.P.
3. ウェザーリポート
4. 分別奮闘記
5. モーターサイクル
6. 透明飛行船
7. 魔法の料理 〜君から君へ〜
8 HAPPY
9. 66号線
10. セントエルモの火
11. angel fall
12. 宇宙飛行士への手紙
13. イノセント
14. beautiful glider

ハイライトは「R.I.P.」、「ウェザーリポート」、「透明飛行船」、「HAPPY」そして「宇宙飛行士への手紙」など。


宇宙飛行士への手紙


【歌詞一部抜粋】
出来るだけ離れないでいたいと願うのは
出会う前の君に僕は絶対出会えないから