名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】Ela E' Carioca(1997) - João Gilberto

2024-05-06 12:45:46 | 名盤(ジャズ)
ブラジルのギタリスト、ジョアン・ジルベルトがメキシコ滞在中に録音したアルバム。邦題で『彼女はカリオカ』というタイトルがついています。
ジョアン・ジルベルトはアントニオ・カルロス・ジョビン等と並びボサノヴァを生み出したとして知られる人物。

この作品は再発盤でありオリジナルは1970年の『João Gilberto En Mexico』というアルバムです。オリジナルと異なる点は曲順とアルバムタイトルが変更されていることであり、「Trolley Song」がアルバムの最後になっています。

この作品はとにかくジョアンのギターと歌声が際立っており、純粋とも呼べるボサノヴァを聴くことが出来ます。

とても滑らかで心地よいサウンドなんですが、じっくりと耳を傾けてみると、場面ごとにギターのパターンがコロコロ変化していることに気付かされます。
ここにジョアンのマジックが仕掛けられており、聴けば聴くほど発見があって彼が天才と呼ばれる所以です。

オープニングを飾る「De Conversa En Conversa」、アルバムタイトルとなった「Ela E' Carioca」、囁やくようなジョアンの歌唱が印象的な「Esperanza Perdida」、ギターと歌が絡み合う名曲「Astronauta」、美しい「Eclipse」、ノリの良い「Trolley Song」など聴きどころ多数。

余談ですがオリジナルの『João Gilberto En Mexico』という作品はプレミアがついており、メキシコ盤のLP(MONO/STEREO)は凄まじい価格となっています。
なのでよっぽどのコレクターでもない限り、再発の『Ela E' Carioca』がオススメです。

【トラックリスト】
1. De Conversa En Conversa
2. Ela E' Carioca
3. O Sapo
4. Esperanza Perdida
5. Joao Marcelo
6. Farolito
7. Astronauta
8. Acapulco
9. Besame Mucho
10. Eclipse
11. Trolley Song

Ela E' Carioca



【ヘヴィ・ウェザー】Heavy Weather(1977) - Weather Report

2024-03-24 00:19:00 | 名盤(ジャズ)
アメリカのフュージョンバンド、ウェザー・リポートの8thアルバム。
ウェザー・リポートの代表作であり人気の高い名盤。

演奏メンバーは以下の通り。
Joe Zawinul
Wayne Shorter
Jaco Pastorius
Alex Acuna
Manolo Badrena

ウェザー・リポートはジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの2名が中心となって結成されたバンド。
本作はベーシストにジャコ・パストリアスを迎えレコーディングされ、彼らの黄金期とも呼べるラインナップに制作された作品です。
事実、本作は初盤が50万枚以上の売り上げを記録し、1977年のジャズの「アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得している作品となっています。

ウェイン・ショーターのサックスが心地よいメロウな「A Remark You Made」、ジャコのベースが冴える「Teen Town」、シンセサイザーのメロディーが印象的なこれぞフュージョンと言える「Havona」など名曲多数。
オープニングを飾る「Birdland」は特筆すべき楽曲であり、キャッチーだけども中毒性が極めて高い名曲となっています。

総評としてジャズファンにはもちろんのこと、万人にオススメできる最高のアルバムとなっています。聴いて損なし、ぜひ聴いてみて下さい!

【トラックリスト】
1. Birdland
2. A Remark You Made
3. Teen Town
4. Harlequin
5. Rumba Mama
6. Palladium
7. The Juggler
8. Havona


Birdland



【余談】
ちなみにウェザー・リポート/ヘヴィ・ウェザーはジョジョの奇妙な冒険(第6部)においてスタンド名にも使われているので、ジョジョ好きならぜひ聴いておきたい作品の一つでもあります。


【ジャズアルバム紹介】Virtuoso(1973) - Joe Pass

2024-03-23 17:50:00 | 名盤(ジャズ)
アメリカのジャズギタリスト、ジョー・パスの1973年のアルバム。
9歳でギターを始め、卓越した技巧を誇る彼の代表作。

演奏者はジョー・パス(guitar)ただ一人だけ。

全曲ギター一本だけで演奏されていますが、一人で演奏しているのが信じられないくらい音に厚みがあり、流麗で複雑なフレーズが次から次へと展開されていきます。

全曲素晴らしいのですが「Night and Day」、「Stella by Starlight」、「How High the Moon」、「Cherokee」、「All the Things You Are」などは技術・熱量ともにハイレベルで驚異的な名演となっています。

総評としてソロギターの金字塔とも呼べる傑作であり、無伴奏ソロギターの可能性を切り開いた革新的な作品です。

【トラックリスト】
1. Night and Day
2. Stella by Starlight
3. Here's That Rainy Day
4. My Old Flame
5. How High the Moon
6. Cherokee
7. Sweet Lorraine
8. Have You Met Miss Jones?
9. 'Round Midnight
10. All the Things You Are
11. Blues for Alican
12. Song Is You, The


Night and Day



How High the Moon


【ジャズアルバム紹介】Midnight Blue(1963) - Kenny Burrell

2024-03-22 23:48:49 | 名盤(ジャズ)
アメリカのジャズギタリスト、ケニー・バレルの1963年のアルバム。

演奏メンバーは以下の通り。
Kenny Burrell – guitar
Stanley Turrentine – tenor saxophone
Major Holley – bass
Bill English – drums
Ray Barretto – conga

ジャズ+ブルースといった感じでとてもエモーショナルで味わい深い作品。ギタージャズの中では最高と言っていいレベルの名盤であり、素晴らしいアルバムの一つです。

全曲素晴らしいのですが「Chitlins con Carne」、「Midnight Blue」、「Saturday Night Blues」は特に良い。

キャッチーだけども奥深くて、万人にオススメできる作品です。お酒を飲みながら夜中に聴くと格別なので、ぜひ聴いてみて下さいね。

【トラックリスト】
1 Chitlins con Carne
2. Mule
3. Soul Lament
4. Midnight Blue
5. Wavy Gravy
6. Gee, Baby, Ain't I Good to You
7. Saturday Night Blues


Midnight Blue



Saturday Night Blues


【ジャズアルバム紹介】Tijuana Moods(1962) - Charles Mingus

2024-02-08 17:06:21 | 名盤(ジャズ)
アメリカのジャズベーシスト、チャールズ・ミンガスのアルバム。録音自体は1957年ですが、リリースされたのは1962年の作品です。

ミンガスがメキシコのティファナを旅したときに受けたインスピレーションをアルバムとしてまとめた作品。

演奏メンバーは以下の通り。
Charles Mingus - bass
Jimmy Knepper - trombone
Clarence Shaw - trumpet
Curtis Porter - alto saxophone, tenor saxophone
Bill Triglia - piano
Dannie Richmond - drums
Ysabel Morel - castanets, vocals
Frankie Dunlop - percussion
Lonne Elder - vocals

「Dizzy Moods」や「Los Mariachis (The Street Musicians)」でミンガスらしい素晴らしいグルーヴが聴けるほか、感傷的で甘い「Flamingo」も必聴の作品となってます。

カスタネットの音で始まりロニー・エルダーのヴォーカルがのるエキゾチックな「Ysabel's Table Dance」は本作を象徴する楽曲。
爆走するかのようなエネルギッシュな演奏の中に、各人のソロが挿入され静と動が見事な楽曲となっています。

全5曲が組曲のようにまとまっており、アルバム全体に統一感を持たせていることも魅力。
ミンガスは社会的・政治的なメッセージを楽曲に持たせることで有名ですが、本作はそういった要素はほとんどなく親しみやすい作風に仕上がっています。

【トラックリスト】
1. Dizzy Moods
2. Ysabel's Table Dance
3. Tijuana Gift Shop
4. Los Mariachis (The Street Musicians)
5. Flamingo


Ysabel's Table Dance