夢に出てきたわたし

とうとう、トレーナーのHくんの夢にわたしが登場したらしい。

僕の夢の中にくるりさんが出てきたんですよ！

なんか、食べてた？

いえいえ。僕、ダウンタウンのハマちゃんやまっちゃんが出てくる番組の罰ゲームで…

(……罰ゲームかい……)

このアパートの中に覚醒剤を使ってる人がいるからその家を探してこいって言われて、いかにもやってそうなギャルっぽい子を見つけたんです。それで、警察にスマホで電話しようとしたら、何回やっても113になっちゃって。

ふむふむ。で？

走って公衆電話から110番通報しようとして振り向いたら…

ギャルっぽい子がいつの間にかくるりさんにすり替わってい、すごい勢いで包丁持って走って来たんです！

わたしに刺されたの？

刺されそうになって、わー！っとなったところで目が覚めました。

何よ、それー。

いやあ、くるりさんの飛び出た目、本当に怖かったです…

(…そういうこと、言う？普通…)

くるりさんの目。怖かったなぁ…

(…何回も言うんじゃない…)

おしゃべり長くなっちゃってすみません。やりましょっかー？

直角らっこ

スポーツクラブには来ていたけれど、スイミングレッスンは2週間ぶり。

くるりさん。こんにちは。日曜日来て泳いでます？

うん

わたしの返しが短いのでHくんはひたすら喋る。今日のお喋りも結構長かった。本来なら、わたしの呼吸が整うまでの短い間にお喋りしたり、リラックスさせるのが目的ではなかろうかと思うのだけれど、きっとサービス精神が旺盛なのだ。

久しぶりなのでと前置きしていたけれど、久しぶりでなくてもやることは同じ。

蹴伸び
蹴伸びバタ足

背浮き
プルブイ気をつけらっこ
ばんざいらっこ

くるりさん、バタ足のキックは表も裏も、もう大丈夫ですね。意識しなくてもきちんとできています。

…いやいや、わたしは常に意識してるよ。股関節から動かせば膝は多少曲がってもいいとか、内股にして足の甲でたくさんお水を捕まえるとか、教えてくれた事を頭の中でぐるぐるさせながら練習してるんだもん…

でもー。キックは出来ているのに、腑に落ちないことが僕にはあります。それはー、クロールのバタ足ではないけれども背泳ぎのバタ足になると起こることです。なんでしょう？

……

目をつぶって歩く時に起こることと一緒です。

まっすぐに進んでないこと？

そうです！くるりさんは右のキックが強すぎます。コースロープにガシャガシャぶつかって事故ってます。

なんだー、そんなのずーっと前からそうだし、常に左寄りだけどその方が安全だもん

コースをシェアしてる時は安全ですけど、これから腕をつけていくにあたって体の軸を安定させるにはまっすぐ泳げた方がいいんです。

…理屈はわからないけれど、まっすぐ泳げた方がいいに決まってるな…

で、これです。汽車。汽車らっこ。これでやりましょう。

…あー、直角らっこかぁ…

はい！ひたすらやりましょう！

こうして残り15分、ひたすら直角らっこ。別名汽車らっこでまっすぐ泳ぐ練習。でも、わたしは左右の傾きはないそうだから、直角らっこをしてもあんまり意味がないような。それよりも、左のキックを意識的に強く打つ方が真っ直ぐ進むんじゃない？というのは素人の浅はかな考えなのかなぁ。

いずれにしても、トレーナーが言うのだ。それなりの意味があるのだろう。
でも、絶対に1人で練習する時はやらない。なんでかっていうと、ばんざいらっこよりも進みが遅くて疲れるんだもん。