ミルキーは市の医療センターで薬剤師として働いている。2年生になった。

薬剤部室内で調剤する日、各診療科を回って薬剤の補充・点検をする日、担当病棟で薬剤の補充・点検をする日があるらしい。
これまでのマスク使いたい放題はできず、ミルキー達のようなコメディカルは週に2枚の支給。なんと気の毒なことに外来クラークはなし!
連続使用が嫌で自分で用意した黒マスクをつけていたら社会人としていかがなものかと上司に言われあえなく支給されたマスクをつけたそうで。この際、黒だって赤だってなんだっていいじゃん!とも思うのだけれど。
そして使い古しのぼろマスクをつけたミルキーは薬剤補充の旅に出て、防護服のドクターを目の当たりにしてびびって逃げ帰ったという話をばあばにしたところ。
ミルキー宛に佐川さん。実家の裏に住むお義兄さんのお嫁さん、看護士のK子さんがマスクとアルコールスプレー、除菌シートを分けてくれた。職業柄か除菌の類は常に備蓄しているそう。
K子さんだけでなく、じいじとばあばも自分たちは必要ないと分けてくれた。必要ないことないと思うのだけれど、「この辺でマスクなんてしてる人は一人もおらんよ、人混みなんてないもんで」と。いやいや、この間1人感染して入院してたじゃん。庄屋様の家!
なぜか干し椎茸も入っていた。
親というのはありがたいものだ。マスクが絶対ではないけれど、これでしばらくミルキーは精神的に安心できる。
