くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

ミルキー、城に帰る

2021-04-18 23:16:08 | ミルキーのこと
ガス会社に連絡を忘れていたミルキーはお城のお風呂が使えない。我が家でお夕飯を食べてお風呂に入ってお城へ帰って行った。

今朝まで26年間、ミルキーがだらだらと過ごしていた部屋は静か。やっぱり寂しいな。寂しいけれど、これで彼女がお嫁に行くときに寂しい思いはしなくて済む。

向こうの片付けもこちらの片付けも全部は済んでいないからしばらくは後始末にちょくちょくやってくるだろう。

朝から家族総出の引越作業は車3往復で終わった。今日運び出したものは衣類がほとんどで、大変だったのは小学校へ上がる時に買った机&ベッドについてきた4段ミニタンス、3段物入れ、衣装ケース2つくらい。

机とベッドはマイケルが引き取っていた。わたしはミルキーが捨てようとしていたウサビッチのパーカーを試しに着てみたらすんなり入ったのでもらった。来月55歳になるおばちゃんがウサビッチを着る。いいじゃん、別に。


午後、ヤマダ電機で買った白物家電が届いた。大学生コンビかな。お兄ちゃんが二人、二宮金次郎スタイルで3階まで各々冷蔵庫と洗濯機を担いで上がってきてくれた。設置して動作確認をして30分もしないで帰って行ったが、冷蔵庫の入っていた大きなダンボールを廊下に忘れて取りに戻ってきた。お疲れちゃんです。

風が強かったけれど良いお天気だったので新しいバスタオルやら糊のついた布巾やらを洗濯をした。西向きの部屋だけれど3階建の3階は庇がないので明るく、サンキャッチャーをつけたらキラキラできれいだろうなと思った。

夜になって窓を開けたら三日月が見えた。お部屋内から月が見えるのはいいな。夏は花火が見えるかもしれない。

段取りの悪いミルキー。散々迷って買たカーテンもベッドも寝具も届いていない。こちらで使っていた布団でしばらくは寝るけれど、届いたら返しにくるそうだ。うちは倉庫じゃないぞ。

もうお城に着いたかな。鍵はきちんと掛けただろうか?明日は一人でちゃんと起きられるかな?朝ごはん食べるかな?お弁当は明日は無理だろうな。遅刻しないできちんと出勤できるだろうか?

静岡のばあばに今日から一人暮らしをするとラインをいれたら「大丈夫?」と返信があったらしい。皆、考えることは同じ。



使わずにしまっておいたウェッジウッドのイヤープレート。ミルキーが生まれた1995年を2枚を持たせた。ウサビッチもうさぎ、ピーラビもうさぎ。でもミルキーは亥年。








ミルキー、家を出る

2021-04-18 07:37:19 | ミルキーのこと
あっという間に今日が来た。今、まだベッドの中にいるのだけれど、わたしはまた泣いている。本当にバカだ。それはわかっている。

昨日の夕方、ミルキーが不動産屋さんから鍵をもらってきたので、今日は何時からでも始められる。

昨夜は自宅から運び出す物の選別、箱詰め、袋詰。そういうことも自分でするのかと思ったら、お母さんも一緒にやろうとかり出された。家の中はダンボールとごみ袋ですごいことになっている。

ミルキーが保育園や小学校に通うときに作ったバッグや小物もわたしが捨てられなくてずっと後生大事に持っていたけれどやっと処分できた。古いものはミルキーが1歳になる時に作ったから25年も前のもの!平成レトロ。物より思い出なのにね(笑)

途中、わたしが「ミルキーがいないとつまらない」「寂しいよう」と言っても「すぐに会えるよ」「すぐそこだから」「すぐ来るよ」と軽くあしらわれた。わたしが言ってほしいのは「ミルキーもつまらない」「ミルキーも寂しい」なのだ。そんなことは一言も言ってくれなかった。

でも、それでいいんだな。一緒にいたらわたしは何でも手を出してしまう。わたしの大切な大切なかわいい一人娘、強く生きろ。昨日の雨は止んで今朝は青空だ。













先日、的場浩司に似た不動産屋のMさんが内見で案内してくれた時のもの。今日からここがミルキーの城だ。

さっきグーグルマップで自宅からの直線距離を測ったら139メートルだった(^^;)26歳になった娘が自立しようと近所に部屋を借り一人暮らしを始める。素晴らしい第一歩。こんなことで寂しいと泣くなんて、自分でもおかしいと思う。わたしも涙を拭こう!









初、西大井、大井町。

2021-04-15 12:29:00 | お散歩
先週のこと。西大井駅、改札出たところでA山さんと待ち合わせ。JRで大崎駅の次は西大井駅、品川駅の次は大井町駅なのに、降りたことがなかった。品川駅に4年半も通っていたのに。縁がなかったんだわね。

Aさんは大井町に住んでいる地元民。彼女のアテンドで蛇窪大明神へお詣り。

まだ食堂でおしゃべりできていた頃、年齢が1つ違い、実家が大宮、娘が1人、そして何より減量中でパーソナルトレーニングもしているという共通項があって急速に仲良くなった。
 
西大井駅から徒歩10分くらい。蛇窪大明神。前から行ってみたかったんだ。





境内の八重桜。


その後は彼女の押し、養玉院如来寺へ。大仏様が5体あるという。蛇窪大明神からだらだら歩いて20分くらい。





境内には藤の花がもう咲いていた。今年は、お花が咲くのがなんでも早い。

蛇窪大明神(蛇窪神社=天祖神社)も養玉院如来寺も荏原七福神の1つだとか。今回はお互いに夕方から用事があったのでここまで。

大井町駅に近いお蕎麦屋さんでお昼ごはん。Aさん一家はよく来るお店だそう。




美味しいお蕎麦と親子丼、ごちそうさま。ランチはこれで1200円。またね、バイバイ。 









泣いてばかりいる仔猫ちゃんではなくおばちゃん

2021-04-07 11:00:17 | 日記
4月になっちゃったな。年齢を重ねると1日1日が早いというのはみんな言う。1週間も1ヶ月も1年も本当に早く過ぎていく。小学生だった頃の夏休みは永遠に続くかと思うくらい長かったんだけどな。

忙しいのかというとそうでもない。わたしは春休み中だ。

今朝はミルキーが家にいたので、星乃珈琲でモーニング。コーヒーの代金にパンやゆで卵が無料でつくというのは名古屋発祥の文化とのことだけれど、コメダ珈琲の関東進出ですっかり埼玉にも定着している。星乃珈琲はドトール系。コメダの真似っ子だけどね。 

わたしはこれから友人と神社巡り。とりあえず、西大井へ向かう。ミルキーは表参道でランチだそうだ。

さて。泣いてばかりいる仔猫ちゃんではなくおばちゃんの話。わたしはもともと涙腺が脆弱。最近はそれが加速していて本当に些細なことで涙腺崩壊している。

ミルキーのお引越しまであと10日。自宅から徒歩5分の離れに住むみたいなものだけれど、遠くにお嫁に出す気分。

先日、家電選びをしたいからヤマダ電機に一緒に行こうとミルキーに誘われ、それはそれで楽しかったのだけれど、購入した小さな細々としたもの、トースターとか炊飯器とか電気ケトルなどが配達され玄関に山積みされたのを見て寂しくなり崩壊。  

テレビで地方から上京する若者とその家族の番組を見た。お母さんが「元気でいてくれたらそれでいい」と言うのを見て、わかるーと涙。お母さんが渡してくれたお金の入った封筒手に「感謝しかないっす」という息子を見て、そうだよねーと涙。

池江璃花子選手の闘志に泣き、入江陵介選手のモチベーションに泣き、渡辺一平選手の悔し涙に泣いた。

極めつけは、プールでの悲しいお知らせ。ハービーが挨拶もそこそこに言った。

「くるりさん、今日は悲しいお知らせがあります」 

ハービーの言う「悲しいお知らせ」はこれまでも何回かあったが、いつも全く悲しさを伴わない業務連絡。大学の授業の都合やらがあるからトレーニングできません、僕と会えなくて寂しいでしょ的な、なぜか上から目線のもの。僕と会えなくてじゃなくて、わたしと会えなくて僕が寂しいんじゃないのか?的な。

「なに?なに?なんなのー?」とカモン、ベイビー的に軽く応じていたら。

「T橋さんが・・・」

「亡くなったの?」 

「はい」  

わたしの中では超ド級の本当の悲しいお知らせだった。

T橋さんはプールでよく顔を合わせていた人。わたしの救急車騒ぎの時にもその場にいた人だ。息継ぎがうまくできなくて、なかなか泳げるようにならないわたしに、うまくなるコツ、できるようになるコツは止めないこと、続けることだと励ましてくれた人。

安定して泳げるようになったわたしに、上手になったね、もうかなり距離を泳げるようになったんじゃない?と声をかけてくれた人。

ハービーが医大に合格したときもすごく喜んで頑張れと言ってくれた人。ちゃんとした医者になれと言ってくれた人。

2、3年前から乳がんを患い治療中だったけれど体調の良いときにはやってきて、ヨガのクラスに出たり、泳いだりもしていた。もともと体育の先生でスレンダーな人。でも、ずいぶんと痩せてしまっていた。今年に入ってからは指先に力が入らなくてペットボトルの蓋も開けられなくなっていた。

特に親しいわけではなかった。ただの顔見知り。わたしは彼女の名字を知っていたけれどきっとわたしの名前は知らなかったと思う。それでも、わたしを見守り、声を掛けさり気なく励ましてくれた人。

ご家族が退会手続きに来てハービーは知ったそうだ。わたしにいの一番に知らせたかったらしい。多分、自分だけで抱えられなかったんだと思う。

涙が止まらないわたしに、早く潜れとハービーは言う。おまえのせいじゃ!

「なんでレッスンの前にそういうこと言うんだよぅ、あとでもいいじゃん。。。」

「すいません、僕ちょっと一人じゃ耐えられなくて」

「悲しみを分かち合う相手にわたしを選ばないでよ」

せっかく教えてくれたのに逆ギレして水の中で泣いた。

「僕、くるりさんのこと何回泣かしてるんでしょうか」

「知らんわ!」

「くるりさん。僕たちはT橋さんの応援に応えないといけないですね」

「そうだね」

「じゃ、レッスン始めますか」

「そうだね」

T橋さんにはもう会えないけれど、ロッカーで会った時に泳げるようになった報告とコツを教えてくれたお礼を言ったことがある。それが唯一の救い。

今日が元気でも明日元気とは限らない。わたしが、相手が急にいなくなってしまうかもしれない。別れは突然やってくる。ありがとうとごめんねは出し惜しみしちゃいけないと思った。

ハービーにもT橋さんのこと、教えてくれてありがとうと逆ギレしてごめんねと言わなくちゃだ。小学生の夏休みだって必ず終わる。永遠なんてないんだから。