23年、米、英。A24制作。
1943年、アウシュビッツの隣に住む7人家族を
淡々と描くA24らしい演出。映画館の方が効果音が響いたと思う。
原案がある。
初めタイトル後、何秒か真っ黒画面に、合間に赤、白画面も入る。
固定のカメラアングル、アップはほぼない。
セリフは少ない。
ハネケ映画を連想。主演ルドルフ役は彼の「白いリボン」に
出演していた。
湖、川。自然に囲まれた場所で、人を焼いていたのね、
隣は普通の暮らしがある。心はどこまで麻痺していたのか。
ドレス、アクセ、歯まで自分たちのものにする。
大量遺体処理現場の隣で、花、野菜、温室まで作り
成長を楽しみ、赤ちゃんも生まれている。
生と死の対比を、煙、効果音などで表現。
子供に読み聞かせる絵本シーンで映る、モノクロのアニメ?
意味がよくわからなかった。子供たちはどこまで
わかっていたのか・・人の心の奥底が密かに見える。
見ている時より、あとになりシーンが残る映画だった。
〇タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、
ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制
収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、
映画の中では強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長と
その家族の暮らしを描いていく。