銀の人魚の海

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NNNドキュメント、シカとスズ

2014-12-27 | 日々の雑感
NNNドキュメンタリー、21日放映。

「シカとスズ、勝者なき原発の町、功罪検証」と題して。

TV金沢制作、引きこまれる力作だった。

シカとは石川県の町、志賀シカ。

スズは珠洲。能登には一回行ったことがあるが、知らない町だ。

二つの小さな町、能登の海が見える穏やかな地域。

原発誘致に翻弄された長い歴史のドキュメントで、

都心に生まれ、当たり前のように60年以上電気を使用している私にとって、

これまでのメディアとは違う視点もあり、そうか、という想いで見つめた。

原発推進派、反対派を公平に撮っている。

同じ町で親類同士が反対派、推進派に分かれ疎遠になったこと、

仕事がないことでの少子化が過疎化へつながることなど、

単純ではない複雑な問題が多々あった。

50年、出稼ぎをし、やっと生活してきた。

収入が増えるかもしれないから、推進をしたと語る老人。

地域の暮らしが原発で、どう変化して行ったかを一時間じっくり撮っていた。

志賀は北陸電力では初めての原発が88年に完成。

交付金、税金など800億で町は潤い、新しい施設が建てられ

町の人々の収入は増えた。

が、北陸電力は臨界事故を八年隠していたことが発覚、

さらに311後、志賀原発には活断層があるとわかり、

町の人の気持ちが揺れる。現在は停止中のようだ。

珠洲はかつて反対派が、電力会社の調査を阻止するために小屋を建て、

監視した。

調査に来た社の車ナンバーも詳細に控え、交代で監視して来た歴史がある。

当時反対派は結束しいろいろな運動をやったが、

突然あっけなく誘致中止が発表された。

その時の反対派の気持ちが映るが、

簡単には理解できないことだ。

原発がこなかった珠洲は現在過疎化し、町は昔のように静かなままだ。

反対派も「もう終わったこと」といい、ひっそりと暮らしは続いている。

原発誘致という難題。

電力会社と行政、政治、議員との結び付きなども絡めつつ、

二つの町の現在と過去の歴史を、これまでにない視点から捉えたドキュメントに仕上がっていた。

●地図で志賀と珠洲を調べた。

私の10年前の地図。

珠洲は珠洲市、珠洲郡もあった。

能登半島の先端の地域。日本海が見渡せる地域。

50年前は小さな町だったと思う。

志賀は能登半島の南西、志賀町のままだ。

二つの地域は約50キロ離れている。

志賀のさらに南は羽咋市。

志賀は羽咋郡の町か?

羽咋郡は知人が住んでいたので記憶にある郡だ。

同じ日本でも私にとっては遠い場所だった。

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