「魂」がそこにあった
遠い遠い昔から そこにあった
それは何万年前か 何億年前か
それはいつからか そしていつまでか・・・
人間には決して見ることはできず
そよ風のように優しくほおをなでることもない
暗闇にあるのか まぶしい光の泉にあるのか
誰も知ることはできない
突然・・・それは突然に現れた
お腹の中に生まれた「いのち」
「魂」が見えた瞬間でもある
長い年月の間
見えなかったものが見えた
そして人の身体をかりた「魂」は
躍動をはじめた
しかし“かりもの”の身体はすぐに朽ち果てる・・・
そして身体をなくした「魂」は見えない存在に
次に現れるまでの時間はわからない
数十年後かも知れないし
何万年かも知れないし・・・
「魂」がそこにあった