勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

ポイントのずれ。

2017年07月19日 | 時事
朝日新聞で今日配信されたニュースです。
↓↓↓↓
『お中元やお歳暮などのギフト商品の配送料金を引き上げるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は19日、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、大手百貨店の高島屋、阪急阪神、近鉄(いずれも本社・大阪市)など計7社に対して立ち入り検査をした。各社は2016年ごろ、協議のうえで、関西にある店舗で販売するお中元やお歳暮などの商品の配送料金について、従来の価格から100円程度の値上げをしていた疑いがある。また、15年ごろには一般商品の配送料金も約40~50円の値上げをしたという』

なんとまぁ、公取も実態を解っていませんね~。突っつくポイントがずれてるとしか言いようがありません。運送会社各社の運賃値上げ要請はここ数か月強烈です。正直企業側は値上げを受けるしかないので、その分下がった利益を売り手に転嫁するのか自社で我慢するのかの判断です。元々、中元や歳暮の商品(食料品)は平均利益率は割引なしで20%そこそこ。運賃転嫁しなければ立ち行かないのは明白です。
3000円の品を1個送って単純に利益は600円とすると、その利益から人件費や包装代・梱包代・伝票代などにかかる経費を引けば利益は200円ほどでしょうか。ここで配送運賃が200円赤字(300円もらって500円払うこと)になってしまえばプラマイゼロで利益なしです・・・

正直「やってられない!」という事です。(やらん方がマシ)
もちろん商品によって粗利も変わるので一概には言えませんが五十歩百歩でしょう・・・

そもそも中元歳暮などのギフトの慣習は時代とともに少なくなっていますので昔の様にロットで利益を出すことが困難になっています。ですので撤退する業者も多く、今や百貨店が頑張らないと中元歳暮自体の存続が難しいくらいでしょう。こんな疲弊している事業でも百貨店全体(全国規模)でみれば多くの雇用を生み経済に多少なりとも貢献しているはずです。公取も、もっと暴利をむさぼっている業態を調べるべきではないですかね~~~~

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