おとなになってフランスに留学した話

アラフォーのフランス留学日記です🇫🇷パリの大学で学部生をしています。フランスのことや、学校生活について書いています。

フランスで足るを知る

2025-01-30 18:12:00 | 日記
フランスに住むようになって、日本で当たり前だったことが、日本の外に出るとそうではないことを知り、日々電気がつくこと、温かいお湯がでることに感謝して粛々と生きているのですが、、、





先日、シャワーを浴びようと思ったら、お湯が出ないのです。いろいろ試してみましたが、やはりお湯は出ず。
その時まず頭に浮かんだのは、水が出てくれるだけありがたい、でした笑





わたしも随分たくましくなったなあ、と感心。水も慣れてきたら浴びれないことはないです笑






いつか日本に帰っても、この感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います!












Lyonへプチ旅行

2025-01-23 22:48:00 | 日記
パリに住んでいて便利だなと思うことの一つは、フランスの主要都市に行く高速列車が集中していることです。





週末にLyon行ってきました!パリのGare de Lyon からTGVに乗り約2時間で着きます。





丘の上に佇むFourvièreのBasilique が外観はもちろん、内装もとても美しく、それだけでここまで来てよかったと思えるほどでした。





Lyon の名物、Quenelles を頂きました!魚のすり身のようなお料理で、濃厚なソースに合ってとてもおいしかったです。

古い街並みのVieux Lyon や川沿いのマルシェなど、散策だけでも楽しいので、すっかりLyonの街が好きになりました!

レストランでは、日本から来たの?料理は気に入った?と声をかけて頂いたり、予期せぬ停電になったときには店員さんがバースデーソングを即興で歌って、お客さんたちもおめでとう!と手を叩いてその場をなごませたり、とてもあたたかい雰囲気の街でした。

 



Bonne année !

2025-01-17 21:15:00 | 日記
ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願い致します!

年明けしばらくブログにアクセスできず、ついにYahoo のようにヨーロッパでは使えなくなってしまったのか、、、と落ち込んでいましたが、アクセスできるようになりました!よかったです。




相変わらず学業でいっぱいいっぱいですが、新しい仕事をはじめ、楽しく過ごしています!




冬のパリは雨か曇りが多く、晴れ間はとても貴重です。日光が足りないので、かかりつけのお医者さんからビタミンDを処方されましたが、わたしは味が苦手です笑




最近のパリは、本当に人が多く、メトロを何本か見送らないと乗れない、なんてこともあります。観光の方も多いようで、電車の行き先や道を聞かれることも少なくないです。

先日、ベトナムから来られたマダムたちに道を聞かれ、お連れしている途中に日本人だと伝えると、2人とも興奮気味に、日本の会社で働いていたけど、あなたの国は本当にみんな優しくてすてきな国ね!と言っていただきました。
マダムたち、そしてお二人に優しく接しておられた日本人の皆様のおかげで、良い新年になりました!



フランスのLGBTQ

2024-08-17 20:04:00 | 日記
最近はパリのカフェめぐりにはまっています。パリの人は冷たいとか意地悪とか日本では言われているようですが、全然そんなことありませんよ!と声を大にして言いたいです笑



最近久しぶりに会ったフランス人の友人が、もう1人の友人に、「彼女か彼氏できた?」と聞いていて、ほっこりしました。

フランス、特にパリではLGBTについては割とオープンに話されていて、恋愛対象が異性でも同性でも、どちらもありえるよね、というスタンス。カミングアウトも珍しくないですが、あえてしない人もいます。なので、女性だから彼氏いる?とはならないのです。
ファッションにしても、女性がベリーショートにしたって、男性がメイクしたって、年配のマダムが真っ赤な膝丈ワンピースを着ていたって、わたしがショートパンツをはいていたって、フランスの人たちが見ているのは、その人に似合っているかどうかであって、女性(男性)らしくない、とか、良い歳して、、、などと言ったりしないのです。

日本にいた時に、彼氏いる?どころか、アラフォーにもなって結婚しないのは性格に問題があるからでしょ?とか子どもは産まないの?とか不躾に聞いてきた人たちにぜひこの話を聞いてもらいたい笑



わたしはフランス語と同じくらい日本語も好きなので、忘れないようなるべく本を読むようにしているのですが、久しぶりに三浦しをんさんの『舟を編む』を読んで、驚きました。

読んでいない方にネタバレにならないよう気をつけますが、もしネタバレしてしまったらごめんなさい。これは辞書作りに情熱を燃やす人々の話で、2012年に本屋大賞を受賞しています。もともとは女性ファッション誌Classyに2009年から2011年にかけて連載されていたものです。

作中、編集部の若手社員が、【愛】の説明が、「異性を慕う気持ち」となっていることに異議を唱えます。異性と言い切るのは新しい時代にそぐわないのでは、と。
その時上司(主人公)は、もし同性を愛した人が辞書をひいた時に、愛が異性に限定されているのを見たらどういう気持ちになるだろう、ということを考えていなかった、と異議を認めます。



今から15年以上も前の日本でそういったことが話題にされていただけでなく、肯定的に捉えられていたことに驚いたのはもちろん、結局多様性とは、そういうことなのでは、と納得しました。
自分にとって当たり前のことは、だれかにとっては当たり前ではないことを知っていて、自分の常識を相手に押し付けない。
結局、自分がされて嫌なことは他人にしないための想像力が必要なのかな、と思います。




Lilleへ行ってきました!と、フランス語の冠詞は難しい話

2024-08-16 21:29:00 | 日記
先日、友達に誘われてLilleへ行ってきまし。フランス北部の街で、ベルギーとの国境にも近いので、ビールやビールを使った料理、フライドポテトといった名物があります。パリから高速列車で1時間くらいです。



先日もお話しした通り、大学では周りはみんな自分の子供くらいの年齢の子たちで、はじめは先生と間違われたり笑、明らかに外国人なのであまり関わってもらえなかったのですが、最近はみんな慣れてくれたようで、特に年齢差など気にせず話しかけてくれるようになりました笑



写真はLilleのLa Vieille Bourse です。古本市をやっていました。

そして彼らは気さくに自宅に呼んでくれるのですが、急にこんなおばさんが来てご両親びっくりしないかしら、といつも勝手にどきどきしています笑
が、友人たちはお構いなしに笑い飛ばしてきます。年齢とかは関係ないそうです。



こちらは牛肉をビールで煮込んだ料理、カルボナードフラマンド。濃厚でした。ビールにあいます。



そしてパリでも人気のゴーフル屋さんMéertの本店があり、併設のサロンでデザートが頂けます!激甘ですが、おいしかったです。

夏休み前に、didactique des langues (教授学)のグループワークで、日本語にない冠詞(le,la,les un,une,des など)を日本語話者のフランス語学習者にどう説明するか、というテーマで発表をしました。
フランス語を学ぶのに一番最初に習うこの冠詞ですが、学習が進むにつれどんどん難しくなっていくのです。逆に、フランス語が第一言語の人はこの冠詞を間違えることは滅多にないので、どんなにフランス語が上手でも、冠詞を間違えた瞬間、その人は外国人のフランス語学習者ということがわかります。
日仏の論文をいくつか読んで、グループで話し合った結果、日本語は聞き手が話し手の意図や状況、背景を汲み取り理解する言語なのに対して、フランス語は話し手が細かく情報を聞き手に伝える言語である、という結論になりました。そこで冠詞の出番です。冠詞があることで、その名詞はひとつなのか複数なのかだけでなく、すでに会話に登場しているのか、などの情報を聞き手に提供することができます。
とはいえ、日本語には存在しない概念なので、習得は難しいです。その上、フランス語には名詞に性別があったり、動詞がありえないくらい多様に活用したりと、覚えることがたくさんあり、冠詞は後回しにされがちだったりもします。わたしも今だに一番迷うのはこの冠詞です笑。やはり、基礎は大事です。

たくさん話し合いましたが、魔法のような簡単な方法はみつかりませんでした。もし秘訣を知っている方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください!