おとなになってフランスに留学した話

アラフォーのフランス留学日記です🇫🇷パリの大学で学部生をしています。フランスのことや、学校生活について書いています。

ami, copain, pote …

2025-02-28 00:19:00 | 日記
フランスで日本語の友達、という単語を説明するとき、フランス語と日本語のちがいを感じることがあります。



フランス語で友達は、ami(e)ですが、poteやcopain / copine とも言います。世代によっても違いますが、いろんな人の意見を聞いたところ、親密さで使い分けていることが多いようです。たとえば、親友はmeilleur ami /meilleure amie など。
*単語の最後にeがつくのは女性形です

Mon ami やmon copain / ma copine は恋人を表すこともありますが、世代や人、文脈によります。

日本語の « 友達 »は割と広い範囲で使われているので、クラスの子たちに、あなたとあなたは « 友達 »でしょ、と言ったら、ちがうよ、camarade (クラスメイト)だよ!と返されました、思ったよりシビアです笑




この歳になって友達の定義について考えるなんて思っていませんでしたが、わたしにとってami(e)は、良い時もそうでない時も、遠く離れていても、無条件に味方でいてくれる存在です。
日本から離れてみて、友達のありがたさが身に沁みています!


そしておばちゃんと仲良くしてくれるフランスの若者達に感謝です。

フランスで足るを知る

2025-01-30 18:12:00 | 日記
フランスに住むようになって、日本で当たり前だったことが、日本の外に出るとそうではないことを知り、日々電気がつくこと、温かいお湯がでることに感謝して粛々と生きているのですが、、、





先日、シャワーを浴びようと思ったら、お湯が出ないのです。いろいろ試してみましたが、やはりお湯は出ず。
その時まず頭に浮かんだのは、水が出てくれるだけありがたい、でした笑





わたしも随分たくましくなったなあ、と感心。水も慣れてきたら浴びれないことはないです笑






いつか日本に帰っても、この感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います!












Lyonへプチ旅行

2025-01-23 22:48:00 | 日記
パリに住んでいて便利だなと思うことの一つは、フランスの主要都市に行く高速列車が集中していることです。





週末にLyon行ってきました!パリのGare de Lyon からTGVに乗り約2時間で着きます。





丘の上に佇むFourvièreのBasilique が外観はもちろん、内装もとても美しく、それだけでここまで来てよかったと思えるほどでした。





Lyon の名物、Quenelles を頂きました!魚のすり身のようなお料理で、濃厚なソースに合ってとてもおいしかったです。

古い街並みのVieux Lyon や川沿いのマルシェなど、散策だけでも楽しいので、すっかりLyonの街が好きになりました!

レストランでは、日本から来たの?料理は気に入った?と声をかけて頂いたり、予期せぬ停電になったときには店員さんがバースデーソングを即興で歌って、お客さんたちもおめでとう!と手を叩いてその場をなごませたり、とてもあたたかい雰囲気の街でした。

 



Bonne année !

2025-01-17 21:15:00 | 日記
ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願い致します!

年明けしばらくブログにアクセスできず、ついにYahoo のようにヨーロッパでは使えなくなってしまったのか、、、と落ち込んでいましたが、アクセスできるようになりました!よかったです。




相変わらず学業でいっぱいいっぱいですが、新しい仕事をはじめ、楽しく過ごしています!




冬のパリは雨か曇りが多く、晴れ間はとても貴重です。日光が足りないので、かかりつけのお医者さんからビタミンDを処方されましたが、わたしは味が苦手です笑




最近のパリは、本当に人が多く、メトロを何本か見送らないと乗れない、なんてこともあります。観光の方も多いようで、電車の行き先や道を聞かれることも少なくないです。

先日、ベトナムから来られたマダムたちに道を聞かれ、お連れしている途中に日本人だと伝えると、2人とも興奮気味に、日本の会社で働いていたけど、あなたの国は本当にみんな優しくてすてきな国ね!と言っていただきました。
マダムたち、そしてお二人に優しく接しておられた日本人の皆様のおかげで、良い新年になりました!



フランスのLGBTQ

2024-08-17 20:04:00 | 日記
最近はパリのカフェめぐりにはまっています。パリの人は冷たいとか意地悪とか日本では言われているようですが、全然そんなことありませんよ!と声を大にして言いたいです笑



最近久しぶりに会ったフランス人の友人が、もう1人の友人に、「彼女か彼氏できた?」と聞いていて、ほっこりしました。

フランス、特にパリではLGBTについては割とオープンに話されていて、恋愛対象が異性でも同性でも、どちらもありえるよね、というスタンス。カミングアウトも珍しくないですが、あえてしない人もいます。なので、女性だから彼氏いる?とはならないのです。
ファッションにしても、女性がベリーショートにしたって、男性がメイクしたって、年配のマダムが真っ赤な膝丈ワンピースを着ていたって、わたしがショートパンツをはいていたって、フランスの人たちが見ているのは、その人に似合っているかどうかであって、女性(男性)らしくない、とか、良い歳して、、、などと言ったりしないのです。

日本にいた時に、彼氏いる?どころか、アラフォーにもなって結婚しないのは性格に問題があるからでしょ?とか子どもは産まないの?とか不躾に聞いてきた人たちにぜひこの話を聞いてもらいたい笑



わたしはフランス語と同じくらい日本語も好きなので、忘れないようなるべく本を読むようにしているのですが、久しぶりに三浦しをんさんの『舟を編む』を読んで、驚きました。

読んでいない方にネタバレにならないよう気をつけますが、もしネタバレしてしまったらごめんなさい。これは辞書作りに情熱を燃やす人々の話で、2012年に本屋大賞を受賞しています。もともとは女性ファッション誌Classyに2009年から2011年にかけて連載されていたものです。

作中、編集部の若手社員が、【愛】の説明が、「異性を慕う気持ち」となっていることに異議を唱えます。異性と言い切るのは新しい時代にそぐわないのでは、と。
その時上司(主人公)は、もし同性を愛した人が辞書をひいた時に、愛が異性に限定されているのを見たらどういう気持ちになるだろう、ということを考えていなかった、と異議を認めます。



今から15年以上も前の日本でそういったことが話題にされていただけでなく、肯定的に捉えられていたことに驚いたのはもちろん、結局多様性とは、そういうことなのでは、と納得しました。
自分にとって当たり前のことは、だれかにとっては当たり前ではないことを知っていて、自分の常識を相手に押し付けない。
結局、自分がされて嫌なことは他人にしないための想像力が必要なのかな、と思います。