今日は、辞書サイトについてちょっと。
個人的には、「乗換え案内サイトといえば駅探」と同じくらい、「辞書サイトといえばgoo辞書」なのです。goo辞書もまた前世紀から使っているので、なかなか他の辞書サイトを使おうという気が起こらないんですよね。
ということで、goo辞書の好きな・嫌いなところを考えたり、他の辞書サイトも使ってみました。
goo辞書の好きなところ
先ずは、好きな(良いと思う)ところを何点か。
- 「発音」の掲載量が多い
気のせいかも知れませんが、他の辞書サイトと比較して、掲載されている英単語の発音音声ファイル数が多い気がします。
単にのリンクを積極的に載せているだけかも知れませんが、個人的には助かります。
# 発音記号を読めって…
- 「辞書すべて」が使いやすい
コンピュータ関係の技術英文を読んでいるときには、時として英和辞典よりも国語辞典・新語辞典の方が的確なことがあります。なので、英単語を調べるときにもではなく、敢えての方を使ったすることもあります。
- 「色」により感覚で判断できる
前の項目と絡むのですが、長年使っているせいか「:英和辞典」、「:和英辞典」、「:国語・新語辞典」というように、色が辞書に結びついてしまいました。
これは、「:辞書すべて」で言葉を調べたときに、検索結果と辞書の種類(期待される内容)が感覚で結びつき、一覧表示が分かりやすいのです。
- ブラウザ拡張が提供されている
Firefox向けに検索プラグインのブラウザ拡張が提供されているので、殆んど全てのプラットフォーム(OS)を使っている人が、ブラウザの検索機能としてgoo辞書を使うことができます。
また、Windows Internet Explorerに関してはgooスティックというブラウザ拡張が提供されているので、IEを使っている人でもブラウザのツールバーからgoo辞書を使うことができます。
- スペリングアシスト
英単語の綴りに自信がないときに役立つのが、スペリングアシスト機能です。英字を2文字以上入力すると、候補が最大10件表示されます。
まぁスペリングアシストに頼ってばかりじゃいけないのですが、結構お世話になってます(わは)。
goo辞書の嫌いなところ
次に、嫌いな(悪いと思う)ところも何点か。
- 機械翻訳がない
これは辞書の機能じゃないんですが、辞書と機械翻訳が両方同じサイトにあると結構良かったりしません?
機械翻訳の精度はまだまだで、日→英の翻訳は全然使えない気がするし、英→日の翻訳も参考程度な気がしますけど、それでもやっぱり参考にはなる訳で。
# あくまでコンピュータ関係の技術文書での話ですが
- 入出力エンコーディングがEUC-JP固定
ブラウザ連携の観点では、辞書ページの入出力エンコーディングがEUC-JP固定というのは、ちょっと困ります。
gooウェブ検索は、入出力エンコーディングにEUC-JPの他にUTF-8が使えるのでブラウザとの連携が容易です。gooウェブ検索の「IE=」のような入力エンコーディング引数が、goo辞書にも使えると嬉しいですね。
- 同一カテゴリの複数辞書がない
辞書には偏りが結構あるので、同じ種類の辞書が複数使えると、それはそれでメリットがあります。
EXCEED英和辞典(120千項目)、EXCEED和英辞典(94千項目)、大辞林第二版(233千項目)、デイリー新語辞典(17千項目)が悪いという訳ではないのですが、同じ英和で異なる編集がされている辞書も使えるといいかも知れません。
# まぁ他の辞書サイトを使えば済むって話もあるんですけどね
三省堂 Web Dictionary
餅は餅屋ということで、辞書屋さんの辞書サイトです。
- 辞書数が凄い
非会員ではデリコンの英和・和英・国語3種しか使えませんが、有料会員になれば更に、英和・和英6種、国語4種、独和・仏和2種、各種辞典2種が使えるようになり、合計17種なんだそうです。
流石は、辞書屋さんですね。
- 使ってみた
語句を入れて[検索]ボタンを押してみると、見事にポップアップブロック…。仕方がないのでポップアップを許可して続けました。
しかし、何でわざわざロケーションバー(アドレスバー)やツールバーを消した大きいウィンドウを別に開くんでしょうか。開かれたウィンドウのサイズは変更できるので「最悪」レベルではないかも知れませんが、ウィンドウを操作するのはユーザの仕事であって、間違ってもサイトの仕事ではありません。
まぁ「餅は餅屋」なので、辞書のAPIさえしっかり提供してもらえればそれでいいのかも知れませんが、これじゃぁ会員登録する人が減っちゃうと思います。
スペースアルク 英辞郎 on the Web
- 更新頻度と項目数
英和・和英だけ(国語なし)ですが、翻訳者・通訳者たちが辞書DBを更新していて、更新頻度が高いとのこと。2006年2月2日現在、見出し語数が英和1430千/和英1630千の第91版でした。
また、一般的な単語の他に、慣用句、ビジネス用語、コンピュータ用語、科学技術用語なども網羅しているそうです。
- 使ってみた
確かに慣用句が多くて、非常に参考になります。ただし、コンピュータ用語に「強い」とは思えませんでした。勿論、他の辞書と比較すれば弱くはないんですけどね。
livedoor辞書
- 3辞書+新語探検
プログレッシブ英和中辞典第4版(249千項目)、プログレッシブ和英中辞典第3版(182千項目)、デジタル大辞泉(230千項目)の3辞書に加えて、亀井肇の新語探検(3609件、2006年02月13日00:00)が検索対象になります。
英和・和英だけなら、goo辞書よりも項目数は多いですね。
また、2006年01月13日にlivedoor辞書にトラックバック受信機能を実装したそうです。この機能でユーザーの意見と直接繋がることで、辞書ファンの情報共有、意見交流の場を実現
できるかどうかは、かなり疑問ではある。
- 使ってみた
項目数が多くても、使いにくくちゃねぇ…。
先ず、辞書の色が悪い。livedoor辞書は「緑:英和」、「赤:和英」、「青:国語」で、goo辞書の「:英和」、「:和英」、「:国語・新語」を変にローテーションしているのは最悪。ユーザのためには、乾電池の金、黒、赤のように各社合わせて欲しいところです。
次に、翻訳があるのにリンクしていない。わざわざlivedoorトップにいってまでlivedoor翻訳(日⇔英韓中、英⇔独仏伊西葡:AMiKAi)しようと考えることはありえない。翻訳サービスがあるのに辞書に翻訳へのリンクがないのは、致命的だと思う。
# 辞書の利用者は、翻訳サービスがあることを知らないのだから
Excite辞書
- 英和・和英・国語の他に日中・中日も
新英和中辞典第6版(173千項目)、新和英中辞典第4版(135千項目)、大辞林第二版(233千項目)の3辞書に加えて、デイリーコンサイス中日辞典(40千項目)、デイリーコンサイス日中辞典 (51千項目)が検索できますが、全辞書検索がありません。
また、英和は、新英和中辞典第6版と英和コンピュータ用語辞典を排他選択することができます。
# なんで一緒に検索してくれないのか…
- 使ってみた
goo辞書に慣れているためかあまり見易い気がしないのと、全辞書検索が使えないとか英和が2種類あるのに排他選択で、どちらか一方しか選択できないのが残念です。
ページの一番下にだけど、関連サービスとしてExcite翻訳(英:BizLingo、中:KODENSHA、韓:AMiKAi)へのリンクがある。こんな当然のデザインでも、それがないサイトがあるので、一応メリット。
Yahoo!辞書
- 英和2種・和英2種・国語2種・類語1種
既定では、プログレッシブ英和中辞典第4版(117千項目)、プログレッシブ和英中辞典第3版(90千項目)、大辞泉(230千項目)、類語実用辞典(62千項目)が使用可能で全辞書検索も可能。
なお、英和・和英・国語に関しては既定辞書の他に、新グローバル英和辞典第3版(93千項目)、ニューセンチュリー和英辞典第2版(41千項目)、大辞林(233千項目)を排他検索可能。
また、Yahoo! JAPAN IDでログインすれば、既定辞書の選択も可能。
- 使ってみた
英和・和英・国語に関しては、それぞれ2種類の辞書を使えるが排他選択。ないよりはいいけど、これじゃぁ2つの辞書サイトを使うのと大差ない。
結局なに?
現時点では、goo辞書がやっぱり使いやすい。とはいえ、機械翻訳も使う場合はExcite、慣用句を参考にしたいならスペースアルクも併用するって感じかなぁ。
トラバご意見板: goo辞書使ってる? - gooファンコミ 2006年02月09日12:05
goo辞書を使おう - gooスタッフのブログ旅日記 2006年02月09日15:32
Firefox検索プラグイン - goo ウェブ検索
goo スティック - goo ウェブ検索
Firefox 1.5の検索URLを変更 2006年02月03日01:58
駅探から乗換え (冒頭) 2006年01月29日28:58
http://help.goo.ne.jp/help/article/697/
気が付きませんでした、ご指摘ありがとうございます。