石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

年度末から新年度へ

2010-04-07 00:56:15 | 日記
 やれやれ・・・如何にかこうにか年度末を乗り越えられたようだ。

 今年は、三月も、二月(弟が異郷で客死した)と同様に、私にとって悲しい月となってしまった。
 私は、今、可愛がって面倒を見ていた野良猫のジュニアの死で落ち込んでいる。弟の死と野良猫の死を同列にするのは、何だと思う人が有るかも知れないが、小さな命に対するあまりにもな理不尽な対応に私は、兎に角、憤慨と悲しみで仕方が無いのだ。
 ジュニアとの出会いは三,四年前で、近所の家のブロック塀の上から「ニャァー」とジュニアが私を呼び止めたのだ。それから、ジュニアは、私の家の庭を縄張りにするようになった。朝晩、ジュニアは「ニャァー」と可愛い声で鳴いてキャトフードの食事を御強請(オネダリ)した。野良猫らしく自由気儘に生きていたのに・・・野良猫ジュニア、享年七,八才、二〇一〇年三月二十七日土曜日の午後四時四十五分、永眠。(事故死)
 作家の内田百聞が、晩年可愛がっていた愛猫のノラに家出されて、ペットレス症候群に成ったと言う事は知っていたが、まさか、自分が、面倒を見ていた野良猫のジュニアの突然死に、気落ちするとは思いも寄らぬ事で有った。

 いや、理不尽さが際立つ分思いが強まるのか・・・家の庭の其処彼処に、近所の路地の其処彼処に、在りし日のジュニアの幻を見て、目頭に泪が滲む。

 新年度もスタートしたのだ。何とか、気持ちを立て直して、私に取り付いた女々しさを振り捨てなければ成らない・・・弟よ、(お前は優しい奴だったから)我が家のペットとしてジュニアが行くから可愛がってくれ。そうそう、春の選抜高校野球大会でお前の母校が優勝したぞ。お前の分も家族皆で応援したよ。ジュニアと共に彼岸(ソチラ)で祝杯を挙げてくれ。

  『 悲しみに 心囚われる 春の夕 』

  『 喪失の 痛手大きく 気衰え  春も世も無く 悲嘆に暮れる 』

  『 突然に 野良猫ジュニア 死出の旅  春の永訣 泪こぼれる 』

  『 野良猫も 気持ち通えば その死別  悲しく切なく 心揺さ振る 』        石    兎