石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

桜木・・・

2010-04-10 02:01:52 | 日記
 テレビで見たのだが、東京の千鳥ヶ淵の桜は凄い・・・水面に散った桜の花弁を、掻き分けて進むボートに乗っている人達。頭上には、満開の桜木。えも言われぬ美しさで有った。

 今朝(四月九日)は、又、日本三代桜の一つで有る「神代桜」を、テレビで見た。その余りの神々しさに、私は、思わずテレビに向かって手を合せて拝んでしまった。

 幾ら、沖縄県の冬の暖かさを自慢しても、満開の後に花弁がはらはらと散る桜木の有る、他都府県の春の美しさを思うと、羨望の気持ちを禁じ得ない。(寒さが足りず沖縄県には、染井吉野等花吹雪の出来る本土の桜木は馴染まないのだ・・・残念だ)


   『 春雷 豪雨の前触れ 夜明け前 』              石    兎

野球人生・・・

2010-04-09 15:05:45 | 日記
 私は、熱心な野球ファンでは無いが、巨人軍に木村拓也(キムタク)と言う有名な芸能人と同じ名前の選手がいる事は知っていた。

 その木村拓也巨人軍総合守備コーチが、三十七歳の若さで急逝した。指導者として、第二の野球人生を歩み出した矢先の出来事だ。

 全く、ピッチャー以外は、どの守備のポジションもそつなくこなせた木村拓也選手のマルチな才能は、得意なもので有ったのに、惜しまれる・・・木村拓也と言うプロ野球の選手は、記憶に残る選手だ。

 
   『 当ても無く 今日も生きて 春愁 』           石    兎

政党政治・・・

2010-04-08 18:36:26 | 日記
 声を張り上げれば、相手を圧倒出来ると思ったのか、先週の党首討論では、自民党の谷垣党首も公明党の山口党首も、声を張り上げて、鳩山総理に迫っていた。

 しかし、幾ら声を張り上げて、揚げ足を取ろうとしても、鳩山総理にかわされるばかりで、両野党代表は、得点を上げる事が出来ない。
 
 全く、日本の党首討論は、時々テレビのニュースで見掛けるイギリスの党首討論とは、似て非なるものだ・・・

 今週に入ってからも、元自民党の老代議士達が、新党を作ろうとしているが、外野席から見ている国民の一人としては、何かやって呉れそうな期待のわくわく感が全く無い。
 
 何しろ、新党代表になると見られている人物は、国家主義者の右翼(此までの言動から見て)だから、堪らない。そして、その新党の応援団が、又、老人達で、セレブな事が大好きな金食い虫の石原都知事と政界の黒幕気取りの読売新聞社主の渡辺恒夫だから、やり切れない。

 全く、国民目線の全然無い石頭の老人達が、何をする積もりか。


   『 悲しみや 意気阻喪して 四月なり 』

   『 雨風の 春の嵐の その後に  うららかな日の 春の日を待つ 』         石    兎

年度末から新年度へ

2010-04-07 00:56:15 | 日記
 やれやれ・・・如何にかこうにか年度末を乗り越えられたようだ。

 今年は、三月も、二月(弟が異郷で客死した)と同様に、私にとって悲しい月となってしまった。
 私は、今、可愛がって面倒を見ていた野良猫のジュニアの死で落ち込んでいる。弟の死と野良猫の死を同列にするのは、何だと思う人が有るかも知れないが、小さな命に対するあまりにもな理不尽な対応に私は、兎に角、憤慨と悲しみで仕方が無いのだ。
 ジュニアとの出会いは三,四年前で、近所の家のブロック塀の上から「ニャァー」とジュニアが私を呼び止めたのだ。それから、ジュニアは、私の家の庭を縄張りにするようになった。朝晩、ジュニアは「ニャァー」と可愛い声で鳴いてキャトフードの食事を御強請(オネダリ)した。野良猫らしく自由気儘に生きていたのに・・・野良猫ジュニア、享年七,八才、二〇一〇年三月二十七日土曜日の午後四時四十五分、永眠。(事故死)
 作家の内田百聞が、晩年可愛がっていた愛猫のノラに家出されて、ペットレス症候群に成ったと言う事は知っていたが、まさか、自分が、面倒を見ていた野良猫のジュニアの突然死に、気落ちするとは思いも寄らぬ事で有った。

 いや、理不尽さが際立つ分思いが強まるのか・・・家の庭の其処彼処に、近所の路地の其処彼処に、在りし日のジュニアの幻を見て、目頭に泪が滲む。

 新年度もスタートしたのだ。何とか、気持ちを立て直して、私に取り付いた女々しさを振り捨てなければ成らない・・・弟よ、(お前は優しい奴だったから)我が家のペットとしてジュニアが行くから可愛がってくれ。そうそう、春の選抜高校野球大会でお前の母校が優勝したぞ。お前の分も家族皆で応援したよ。ジュニアと共に彼岸(ソチラ)で祝杯を挙げてくれ。

  『 悲しみに 心囚われる 春の夕 』

  『 喪失の 痛手大きく 気衰え  春も世も無く 悲嘆に暮れる 』

  『 突然に 野良猫ジュニア 死出の旅  春の永訣 泪こぼれる 』

  『 野良猫も 気持ち通えば その死別  悲しく切なく 心揺さ振る 』        石    兎