アトリエの整理中。
奥まった棚の画材の中から・・
合板と石膏の段ボール。
金地テンペラ制作のために使った材料。
支持体に使う厚さ1㎝くらいの合板と・・・
イタリア、ボロ―ニア石膏のほか数種類。
合板の表面には何回となく石膏を塗った記憶と・・
大量のうさぎ膠を湯煎した記憶も蘇る。
乾燥してから凸凹した合板の石膏をきれいに平らに研ぎだす。
研ぎだす作業はなかなか厄介で・・・
ひたすら鋼鉄板を使って削りだす・・
身体も粉まみれになる。
平らになった石膏下地に箔下とのこを塗って・・
やっと・・金箔を貼りこむ。ここまで何日もかかる。
そして生乾きの状態の時、めのう棒で磨き上げる・・
金箔は鏡のような光沢と輝きになる。
同じ金箔を使いながら・・
日本画の金箔とはまったく違う金属的な趣きになる。
・・・金地テンペラ画下地作りの記憶・・・。