三上俊樹日本画の絵具棚

アトリエからの発信・・

旅の奏者

2017-10-29 | Diary


「旅の奏者」のデッサン。

鉛筆

最初に出会った時から1年・・・

彼、「旅の奏者」の・・・

眼は静で穏やかなものに変わっていた。

デッサンし終えた後・・

モデルにする最後になるだろうという予感がした。



四苦八苦

2017-10-28 | Diary


今回も陳列担当。1階、3階の配置を考えるのだが・・

入選者全員の作品と受賞作、会員の全作品の展示プランを練っている・・


今年は使用できる壁面が20メートルほど減った上に・・・

応募規定で80号迄が出品可能になったので当然、壁面は足りない。


さて・・どうするか?

ここ連日、図面とデータをにらんで四苦八苦。

どう考えたって入るわけがないのを何とか展示しなくては・・。


ざっとはプランに従っても・・・

あとは現場で動かしているうちにアイデアが生まれるもので・・

なんとか皆の知恵を借りて上手く飾れることを祈るばかり・・

二紀・写真展・大賞会議・10月の年賀状

2017-10-26 | Diary


25日午前中から動き出す。

二紀会の井上護と会員・準会員数名からDM.

国立新美術館、井上さんの絵は第1室。最近色遣いも構図もどんどん変化している。





彫刻室に楽しい作品がいっぱいあった。二紀の彫刻は結構面白い。

3階まで回って・・・・国立新美術館をあとにし。

東神奈川での女流3人の写真展。

メンバーとちょっと立ち話。

その足で関内の画廊楽。来年の響韻会の会期を予約。

少し時間が早いが横浜市民ギャラリーへ

大賞会議に出席する日本画部S会員と下話。

各部のトップ協会賞の中からハマ展大賞を決する会議。

時間になったので洋画部、彫刻部、写真部の委員が集結。

ハマ展会長、事務局長がオブザーバー兼司会。

委員は各部2~3名づつ、全員が自分の所属部の協会賞作品について述べ・・

それぞれの作品に対する各部の評価が出そろい・・

大賞を決した。

今年はいずれの部も決めてを欠いていた。大賞は彫刻部作品。

夜帰宅。

旧知の方から年賀状が到来。

いくつかの言い訳と便りの一言。

良い新年をお迎えください、とあった。

10月の年賀状・・・。

風展・素心伝心クローン文化財

2017-10-24 | Diary


都美術館「風」大作公募展。ロゴにてんとう虫。



会場入り口で中島千波氏がいてちょっと立ち話。

審査員でもある中島千波、中野嘉之、畠中光享3人の大作も並べてある。



知り合いの女性の大作(左)。6メートルちょっと、屏風のような大きおさ。

写真では切れているがこの4名の他に左にあと5人の人物が並んでいる。

ゆっくり見終わって芸大へ・・・

美術館の「素心伝心」・・まずは法隆寺金堂内とまったく同じに作られたスペースに焼失前の壁画・・

釈迦三尊を中央に・・・

場内で写真はOKです・・と入り口でわざわざ言うので来場者のほとんどは携帯で撮っている。







敦煌壁画のところでは模写したものも展示。



この窟は昔、私が美術関係者と敦煌へ行ったとき、敦煌研究院側の特別な配慮で参観した。



一般には公開していない貴重な窟である。

この壁面の劣化を恐れ、全く照明はなく・・

私たちは額につけた小さなライトで壁面に触れないように気を付けながら・・

じっくり見たのを覚えている。

壁面の劣化はかなり進んでいた。


菩薩像の冠に少し盛り上げがありそこに金箔が施してあった・・

美しい肌の色は匂うが如く生きているような眩惑を感じた。

敦煌の中でも白眉といってよい。

こういうかたちで・・再会出来るとは・・。

日本画部審査

2017-10-24 | Diary
台風の影響で審査開始時間が23日午後となり・・・

狭いスペースで40名程の会員座席もギューギュー。



入落の選考が終わりその中から授賞候補が選ばれ・・・

全員の投票の結果・・

授賞者名がここでやっと明らかにされる。

授賞者氏名を記入している係の会員。


今回から80号の縦迄出品可能になった。

夕刻、定時を若干過ぎて終了。

翌日24日通知発送作業。25日当たりに出品者に届く予定。

台風心配

2017-10-19 | Diary


21日、22日がハマ展の搬入・・

台風の影響で一般の人達の搬入が心配。

業者に作品を預けている人は別にして・・

ぎりぎりまで描いて、個人で搬入する人は・・

雨と風、そして横浜市民ギャラリーへの坂道で苦労するのではと心配だ。

23日が日本画部の審査だが・・

ちゃんと電車が動いてくれれば良いが・・。

落書き

2017-10-17 | Diary


高田 渡さんの落書き。

亡くなる10年ほど前のようで・・。

高田さんは前触れもなく、アトリエに愛犬を連れてやって来る。

従ってこちらは佳境にはいっていた仕事は一旦、中断。


ひとしきりおしゃべりのあと・・

珍しくこの日は・・・描きたい!っていうので・・・

厚手の和紙とそこらへんに散らばっている道具を使って何枚か黙々と描いていた。

その中の1枚・・・

古い絵の中から久しぶりに現れた。

懐かしい落書き。

三鷹

2017-10-11 | Diary
作品が仕上がったので、カメラで記録。

同じような色が出ない。

午後、三鷹へ



二科の金澤英亮の個展。

ちいさな画廊だが、入口の大きなガラスドア越しに緑が見える。



水彩の抽象。繊細で密度高い。

若い時からの友人で・・

具象時代から今に至る仕事の変遷を見てきている。

純度が年々、高くなっていい仕事ばかりだ。

2017-10-03 | Diary


「入りました・・!」

ってニコニコしながら言ったので・・

大きさは?って聞くと

6メートルちょっと。

大きくて大変だな~!

入選者の数は15名。



画廊で働きながら日本画を描き続けている多摩美卒の子。

中島千波、中野嘉之、畠中公享で審査しているこの展覧会も6回目。

10月23日~30日 都美術館

金地テンペラと日本画

2017-10-01 | Diary


黄金背景テンペラを模写した時の金箔部分。

金箔が生乾きの時にメノウを使って磨き上げる。

刻印打ちや盛り上げをしている。絵の部分はハッチングによるテンペラでの描写。

基底材は板、下地はボロ―ニア石膏、ウサギ膠、金箔の下地は箔下とのこ。



これを日本画で応用できないものかと何点か試作した頃のもので・・。

石膏のかわりに胡粉、金箔に代わって銀箔、黒箔、盛り上げは下地用胡粉。

メノウで磨き上げる工程は同じ。

絵の描写部分は膠を使用。日本画の顔料とテンペラ顔料は相似している。



銀箔は経年で自然に部分的に黒変している。

右の薄金色はたしか金箔以外のものだと記憶する。

実験はなかなか思うようには行かなかったが、かなりの共通点を見出した。