「シャイロックの子供たち」
2023年
【日本映画専門チャンネル】
原作 池井戸潤
東京第一銀行・長原支店で現金紛失事件が発生
ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は部下の北川(上戸彩)、田端(玉森裕太)と共に、事件の裏側を探っていきます
西木たちは事件に隠されたある事実に辿り着きますが、それはメガバンクを揺るがす不祥事の始まりにすぎませんでした
原作が池井戸さんとくればハラハラドキドキは分っていても心臓に悪いです
パワハラ副支店長(杉本哲太)の責めに精神を病んでしまった課長代理(忍成修吾)の行動に唖然
酷すぎます
実際にこんな職場があるのかなぁ…
労災で訴えてやる!
本筋の話
支店長(柳葉敏郎)、副支店長と悪質な客(橋爪功)の結託に対抗する西木、北川、田端と客(柄本明)の策略は成功するのか
阿部サダヲさんの軽さが半端ない緊張を和らげてくれます
軽くてもやる時はやるのが阿部サダヲさんの魅力ですよね
金は返せばいいってもんじゃない
大事なのは、金を返すだけでは決して清算できない自身の罪とどう向き合うか、である
池井戸さんが別名で脚本家として参加されているとのこと
小説、ドラマにはない独自のキャラクターが登場する映画版オリジナルストーリーらしいです
次はドラマ版を観てみましょう
「大名倒産」
2023年
【Amazon Prime Video】
原作 浅田次郎
江戸時代。越後・丹生山藩の役人(小日向文世)の息子として平穏に暮らしていた間垣小四郎(神木隆之介)は、ある日突然、自分が徳川家康の血を引く丹生山藩主の跡継ぎだと知らされます
しかも実の父である一狐斎(佐藤浩市)は、小四郎に国を任せて隠居してしまいます
庶民から藩主へと大出世したかに思えたのもつかの間、丹生山藩が25万両(今の価値で約100億円)もの借金を抱えていることが判明
頭を抱える小四郎に、一狐斎は「大名倒産」を命じます
それは借金の返済日に藩の倒産を宣言して踏み倒すという案でしたが、実は一狐斎は小四郎に全ての責任を押しつけて切腹させようと企んでいたのです
原作が面白かったので観たかった作品
ですが…
私のツボである貧乏神と七福神が全く登場しなかったし、小四郎の異母兄・新次郎(松山ケンイチ)の扱いが軽い、家臣たちの奮闘ももうひとつ
とガッカリでした
原作を知らずに観れば日本人好みに仕立て上げられた娯楽作品として楽しめたかもしれません
エンドロールに流れる豪華出演者さんたちのダンスは面白かったかな
「春画先生」
2023年
【Netflix】
「春画」の研究者である春画先生こと芳賀一郎(内野聖陽)は妻に先立たれて以来、世捨て人のように研究に没頭する日々を過ごしていました
そんな芳賀から春画鑑賞を学ぶ春野弓子(北香那)は春画の奥深い魅力にのめり込んでいくと同時に芳賀に恋心を抱くようになります
やがて芳賀が執筆している「春画大全」の完成を急ぐ編集者・辻(柄本佑)や、芳賀の亡き妻の双子の姉・一葉(安達祐実)の登場により、大きな波乱が巻き起こります
前半は春画についての蘊蓄や歴史がお勉強になりました
後半はウ~ン、何て言ったらよいのかなぁ
後半で描かれる色々な性癖は、江戸期以前の日本では当たり前に受け入れられていたもので、全ての人は肯定されてしかるべき、言ってみれば「明るいエロ」なのですね
春画先生の熱弁にいちいち納得させられます
内野聖陽さんが、ともすれば変人と見られがちな芳賀を嫌味なく、可愛らしく演じます
北果那さんと安達祐実さんの対決も見応え十分
そこに柄本佑さんも加わり、観終わってみれば不思議な魅力のある作品でした
ラスト
すっかり弓子に取り込まれた芳賀は、やっぱり可愛かった♪
それにしても毎日暑いですね~。
何もする気が起きず、家でダラダラしています・・・。
https://blog.goo.ne.jp/mysketchbook/e/56681d8af44da854386f8971e890df78
ドラマ版、観始めたのですが映画と比べると出演陣が小粒だしイマイチ面白くなくて挫折しそうです(*_*)
こちらは今日も38℃超えです。
9時前に往復2kmばかり歩いただけで帰宅したら汗まみれでした(+o+)