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木原浩勝・中山市朗「新耳袋 現代百物語 第六夜」

2014年04月27日 | 雑誌・コミックetc・読書全般

 

メディアファクトリー
2001年6月 初版第1刷発行
277頁

 

 

この現代に起こった百の怪異
基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記したもの
体験者自身が単なる錯覚と片付け、記憶の底に沈めてしまうような、唐突で意味不明の不思議な出来事もあえて多く収録

 

第一章     守にまつわる十二の話

第二章     来にまつわる十六の話

第三章     音にまつわる七つの話

第四章     話にまつわる四つの話

第五章     現にまつわる十六の話

第六章     視にまつわる十一の話

第七章     異にまつわる四つの話

第八章     妖にまつわる九つの話

第九章     居にまつわる二十の話

 

 

アナログからデジタルに移行した現代
様々な心霊現象は科学的に解明されつつありますが
本書のような奇妙な話を読んで背筋がゾクっとなるような体験もたまにはいいのではありませんか?

 

第四章、第三十九話『約束』

とても仲の良かったおばあちゃんとOさん
おばあちゃんの生前
「おばあちゃん、俺、幽霊てなもの見たことないから、おばあちゃん死んだら幽霊になって出てきてくんないか」
「おう、出てやろう。ばあちゃん死んだらお前に会いに行ってやる。驚くなあ」
「約束だよ、おばあちゃん」と指切りをした
そのおばあちゃんが死んだ
ご想像の通り
おばあちゃんは幽霊となってOさんの前に現れました
悪さをしたわけではありません
Oさんと目があうとニタっと笑って消えました
死ぬほどびっくりしたOさん
今も命日になると驚いてしまった自分が悔しくてたまらないそうです

 

こんなホンワカとなるような話や、不思議な話、ゾっとするような話
盛りだくさんです

 

 

夜、読み終えてお風呂に入った直後は何となく背中がザワザワした感じがしましたが、翌朝にはどこへやら
でも、こういう本はやはり明るい午前中に読むほうが良いかもしれませんネ

 

 

 


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