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おうち映画(日本)を5本

2022年01月10日 | 映画(国内)
「時をかける少女」
2006年
【チャンネルNECO】

原作 筒井康隆

ひょんなことから過去へ飛べるタイムリープの力を手にした女子高生・真琴が何度も過去をやり直していくうちに人生のかけがえのない時間に気づく姿を描く青春ドラマ
原作は未読、映像では懐かしのNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」と原田知世さんの映画を観ています
過去のとは一味違う今風な物語でした
真琴の明るいキャラで見逃しそうになりますが、タイムリープによって変わる運命は実は生死に関わる重いものです
未来からやってきた千昭と名乗る男子が真琴の時代にやってきた理由と真琴の叔母さんが携わる東京国立博物館所蔵絵画の保存修復との絡みがイマイチ分からなかったのですが、おばさんの高校生時代の写真に写っていた男子と同一人物?
叔母さんが抱える『後悔』にキュンとなりました

真琴がタイムリープの記憶を持ったままってどうなのでしょう?
私が見逃しているだけで記憶は消えていたのかしら?
      




「バケモノの子」
2015年
【チャンネルNECO】

渋谷の街とバケモノたちが住む渋天街(じゅうてんがい)という2つの世界を交錯させながらバケモノたちと孤独な少年の師弟関係や親子の絆を描きます

少年の成長がメインの物語ですが自分は渋天街のバケモノ・熊顔の熊徹(役所広司)に感動しました
猿顔の多々良(大泉洋)と豚顔の百秋坊(リリー・フランキー)の顔が声優さんになっているのも可笑しかったです

子は親を見て育ち、親もまた子によって育てられる
父と息子の物語
男性、男子にはドンピシャな映画だと思います
自分はそんな父と息子を外から見ることしかできず、思いっきり感情移入出来なかったのが残念でした
          




「ひとよ」
2019年
【Amazon Prime Video】

タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)が激しい家庭内暴力を振るう夫を殺害
3人の子どもたちに15年後の再会を誓い、警察に出頭します
運命を大きく狂わされた長男・大樹(鈴木亮平)、次男・雄二(佐藤健)、長女・園子(松岡茉優)は事件のあった日から心に抱えた傷を隠しながら生きてきました
そして15年が経ち、3人のもとに母が帰ってきます

母の帰還を喜びながらも素直になれない子どもたち
彼らの屈折した気持ちもわかります
様々な事情を抱えるタクシー会社の従業員たちの背景も併せて描かれる地方都市の閉塞感
重苦しい出来事が続く中の葛藤と衝突、赦し、そして再生

「ひとよ」は「人よ」と思っていたのですが「一夜」でした
あの夜は何だったのか
他人にとっては何でもない夜でも自分にとって特別な夜ならそれでいいではないか
出演者全員の演技に圧倒され色々と考えさせられる内容でした
          



「朝が来る」
2020年
【Netflix】

原作 辻村深月

栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)の夫婦は一度は子どもを持つことを諦めますが、特別養子縁組により男の子を迎え入れます
6年が過ぎ、朝斗と名付けられたその子と幸せな生活を送っていた栗原家に朝斗の産みの母親・片倉ひかり(蒔田彩珠)を名乗る女性から「子供を返して欲しい、それが駄目ならお金をください」という電話がかかってきます
栗原夫妻はその女性と自宅で話し合うのですが、6年前の引き渡しの時に顔を見たひかりとは同一人物とは思えないほど様変わりをしており、別人による脅迫と判断、きっぱり拒絶します

家族ドラマにミステリー要素を織り込み、最後には大きな感動に包まれるヒューマンドラマ
河瀬監督x永作博美x蒔田彩珠
女性による女性のための素晴らしい映画でした
          



「騙し絵の牙」
2021年
【Netflix】

原作 塩田武士
小説は大泉洋をイメージして主人公を宛書したのだそうです

出版業界を舞台に、廃刊の危機に立たされた雑誌編集長・速水(大泉洋)が、裏切りや陰謀渦巻く中、起死回生のために大胆な奇策に打って出る姿を描きます

本屋さん、紙の本が好きな自分としては、速水の部下だった・高野(松岡茉優)が実家の本屋を再建させた手腕にバンザイでした
これで終わりかと思いきや、その後の速水の行動に吃驚仰天
本当にタダでは転ばない男です
いけ好かないヤツかもしれませんが彼の情熱は見習うべきでしょう

ほどほど楽しめるエンタメ作品でした
          



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