「アゲイン 28年目の甲子園」
2015年
【BSプレミアム】
原作 重松清
元高校球児たちが再び甲子園を目指す「マスターズ甲子園」を題材に描いたもの
46歳になる晴彦(中井貴一)のもとに高校時代のチームメイトの娘・美枝(波瑠)が訪ねてきます
東日本大震災で亡くなった父の遺品から、出されなかった27年分の年賀状の束を見つけ、その宛先である晴彦に会いに来たのでした
美枝がボランティアとして働いている「マスターズ甲子園」に誘われた晴彦は気乗りしないままかつての野球部員たちと再会を果たすのですが…
原作が重松清さんなら、泣ける場面も多かろうと期待しながら観ました
悪くはないのですけど、波瑠さんがぶち壊している感じ
悲劇のヒロインになりたいわけでもないのだろうけど何か浮いているのです
対して、両親の離婚に反発して家を出ている晴彦の娘役の門脇麦さん
こちらまで伝染しそうなくらいのイライラ大放出ぶりが小気味いいくらいでした
波瑠さんとは個性の違いかもしれないけど、麦さんのほうが大成しそうな気がします
最後はやっぱりじんわりと涙が…
「幕末純情伝」
1991年
【日本映画専門チャンネル】
原作 つかこうへい
新撰組の沖田総司が女(牧瀬理穂)だったという奇抜な設定で、幕末を舞台に沖田を巡っての坂本龍馬(渡辺謙)と土方歳三(杉本哲太)の三角関係を描く歴史コメディ
つかこうへいさんだから通用する無理矢理な設定に強引に納得させられてしまう可笑しさ
楽しく観賞しました
坂本龍馬が少し気の毒だったかな♪
牧瀬理穂さん、可愛かった♪
「ふきげんな過去」
2016年
【Netflix】
オリジナル脚本・監督は前田司郎さん
前田さんにいくらか慣れがないとついていけないかもしれません
北品川の豆料理を出す食堂で暮らす女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が姿を見せます
前科持ちの未来子の出現に慌てふためく家族
果子にとって退屈な毎日のはずだった夏休みが特別な夏に変わっていくのでした
小泉今日子さんは、女優としてどうなのですか?
私はどうしても好きになれません
いつもどんな役をやっても同じ印象しか残らず“退屈”にしか思えません
二階堂ふみさんは良いですね~
特に不機嫌な表情が最高です
高良健吾さんと対峙するシーンは二人の瞳対決みたいで面白かったです
果子の従妹役の山田望叶チャンも良かったな
「恋妻家宮本」
2017年
【Netflix】
原作 重松清「ファミレス」
一人息子が結婚し独立したため50歳にして二人だけになった中学教師の陽平(阿部寛)と専業主婦の美代子(天海祐希)
ある日、陽平は美代子が本(暗夜行路)に隠しておいた離婚届を見つけてしまいます
何事にも優柔不断な陽平はしっかり者の美代子に問いただすことも出来ずウジウジ
中学校の担任をしているクラスの生徒も問題を抱えているようですが、そちらにもしっかりとした対応が出来ず悩みはますます深まるばかりです
これも重松清さんですから、期待通り
泣いたり笑ったり、ハラハラしたり
“正しさと正しさはぶつかる、優しさと優しさはぶつからない、優しさと優しさが出会うともっと大きな優しさになる”
覚えておきましょう
良い物語でした
エンドロールで出演者全員が歌う、吉田拓郎「今日まで、そして明日から」は余計では?
「老人の恋 紙の力士」
2010年
【日本映画専門チャンネル】
孤独な老人と若い女性ヘルパーの恋をファンタジックに描きます
息子夫婦とうまくいっていない省吾(ミッキー・カーチス)の元に、ヘルパーのユミがやってきます
老人フェチというユミと一緒に暮らすうちに省吾は彼女に亡き妻の面影を重ねるようになるのでした
妄想に取りつかれた老人の視線がエロいです(^_^;)
エロチックなシーンが多いですが人間の本質に迫る台詞もありました
“男と女は信じ合い、慈しみ合わねば”と独り言つ省吾の姿から伝わる独居老人の寂しさ、妻への思いは真実でしょう
まぁまぁ、かな
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