原題 Hundraaringen som klev ut genom fonstret och forsvann
訳・柳瀬尚紀
西村書店
2014年7月 初版第1刷発行
406頁
100歳の誕生日パーティの当日、アラン・カールソンは、スェーデン・マルムショーピングの老人ホーム1階の窓から逃走した
ひょんなことからギャング団の大金を奪ってしまい、アランの追手は増えていく
けれども当の本人はなるようになるさとどこ吹く風
それもそのはず、アランは爆弾つくりの専門家として、フランコ将軍やトルーマン、スターリン、毛沢東、金正日ら各国要人と渡り合い、数々の修羅場をくぐり抜けてきた過去の持ち主だったのだ
20世紀の歴史的事件の陰にアランあり!
老人ホームを逃げ出した後、膝が痛かったりはするものの『部屋履き』でバス停まで行き、ギャングの若造から奪った大金の入ったスーツケースを転がして森の中を歩き、最初の「仲間」に出会う
100歳にしてはタフです
現在の話の間に挟まれるアランの過去の物語を通して
アランは子どもの頃から精神的にも肉体的にもタフだったことがわかります
頭が切れる、というのではなく生き残る術を体感的に知っている、といえるのかも
近代史に名を残す人々を上手く利用しつつ耐え忍ぶところは耐え忍び、の人生
アランの座右の銘?
“世の中こういうもの、これから先もなるようになる”
さて
アランはギャングや警察の追跡を上手くかわして自由な暮らしを手に入れることが出来るのでしょうか
ハチャメチャ老人の爆弾コメディ
笑えます
痛快です
本書を原作として制作された映画「100歳の華麗なる冒険」は11/8公開です
イマイチ気に入らない邦題ですが、映画館に足を運ぶつもり
楽しみです♪
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