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おうち映画(日本)・海辺の彼女たち/漁港の肉子ちゃん/蜜蜂と遠雷

2023年01月04日 | 映画(国内)
「海辺の彼女たち」
2021年 合作ベトナム
【日本映画専門チャンネル】

外国人技能実習生として日本へやってきたものの、不当な扱いを受け、3か月で最初の職場を逃げ出した3人のベトナム人女性たち
不法就労者となった彼女たちはブローカーを頼りに新たな職を求め雪の降る北の港町にたどり着きます
ところが、3人のうち1人に妊娠が判明、彼女らは益々追い詰められていきます

外国人技能実習生の実態が具に描かれています
安い賃金で長時間働く労働力がなければ日本の経済が成り立たなくなるのは分りますが、どこかが、何かが間違っているのは明白
根本的な制度改革が必要な時期に入っているのではないでしょうか
   



「漁港の肉子ちゃん」
2021年
【Netflix】

原作 西加奈子

アニメーションです
映画公開時、興味はあったものの明石家さんま企画、プロデュースということで躊躇した作品

食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情に厚くて惚れっぽく、すぐ男に騙されてしまいます
一人娘のキクコを連れ、あちこちを転々とし、辿り着いたのは北国の漁港の町
持ち前の明るさとタフさで仕事と住む場所を見つけた肉子ちゃんとキクコの少し変な日常を描きます

肉子ちゃんのキャラをこれでもかと誇大表現できるのはアニメならでは、です

鑑賞後、原作を再読
大筋は同じですが、細かいところが省かれていたり他に置き換えられていたいたり、残念な箇所が多々ありました
例えば、クラスメートの二宮君がどうして変顔をするのか、とか水族館にいるペンギンがどうしてこの場所にやってきたのか、とか

声優さんにも不満でした
肉子ちゃんと大竹しのぶさんの声がどうしても馴染みません
明石家さんまの力ですか?
それに、テレビに映る明石家さんまなんて必要ないでしょう?

大好きな原作がこんなものにされてしまうなんて…残念でした
   



「蜜蜂と遠雷」
2019年
【BSプレミアム】

原作 恩田陸

ピアノの天才たちが集う国際ピアノコンクールの予選会に参加する若い4人のピアニストたち
天才少女と期待されながら母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった栄伝亜夜(松岡茉優)は7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意します
音大出身ですが、現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石(松坂桃李)は家族の応援を背に最後の挑戦に挑みます
名門ジュリアード音楽院在籍中で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル(森崎ウィン)は優勝候補として注目されています
そして、パリで行われたオーディションに突如現れた謎の少年・風間塵(鈴鹿央子)は、先ごろ亡くなった世界最高峰のピアニストからの推薦状を持っており、そのすさまじい演奏で見る者全てを圧倒していきます

原作の映像化は無理、と言われていたとか
原作は読んでいないのですが、映画鑑賞後だと、逆に文字で表現できたのが信じられません


鈴鹿央士さんは映画初出演だったそうですが光り輝いていました
よく彼を見出してくれたと思います

とにかく見応えのあるピアノ演奏家たちの映画でした!
   



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2 コメント

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todo23さん (こに)
2023-01-05 14:42:27
恩田さん、苦手作家さんですが読みたくなりました。
というわけで午前中に図書館に行ってきましたが書架に無く、「祝祭と予感」も併せて予約しました。
楽しみです♪
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蜜蜂と遠雷 (todo23)
2023-01-04 17:00:58
原作も良いですよ。ぜひ、お読みください。
以下、私の感想の抜き書きです。
「恩田さんは音楽/演奏を言葉で表すという困難に対して、それを正面から、右から左から、上から下から、背後から、これでもかと饒舌に言葉を尽くしたのです。作品中にある課題曲の解釈として「余白」というキーワードが出てきますが、恩田さんの文章にそんなものは有りません。全てを埋め尽くし、とにかく濃密、言葉の洪水。そそうしてコンテスタント達の演奏/音楽を表現しようとしています。それが成功と見るか失敗と見るかで、評価が分かれる作品の様に思われます。」
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/14818122.html
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