ドラマ（日本）・ダブル／雨に消えた向日葵

「ダブル」

2022年　WOWOWオリジナルドラマ

全5話

【Netflix】

サラリーマンの宝田（千葉雄大）が雨の中、傘もささずぼんやり歩いていると、劇団英雄の公演に誘われます

その公演に出演していた鴨島（永山絢斗）の芝居に心揺さぶられた宝田は会社を辞め、役者になることを決意

劇団英雄に所属することになった彼の才能に気づいた鴨島は古いアパートの隣室に彼を住まわせ、食事の世話をしたりしながら芝居のいろはを教えます

やがて、宝田はプロダクションのマネージャーに見出され、TVCM、ドラマ、映画などに出演、一気にスターダムに駆け上がります

一方の鴨島は、団長の経営する中華料理店でアルバイトをしながら劇団員として舞台に出演する日々が続いています

プロダクションが用意したマンションに引っ越す宝田を笑顔で見送りますが、鴨島の笑顔の裏に隠された「嫉妬」に気づいた宝田

鴨島がいなくても立派にやっていける役者にならんと努力を続けます

最終的に

宝田は鴨島がいてこそ存在価値のある役者であり、逆もまたしかり

二人はぶつかり合いながらも互いを高め合う役者として成長していくかと思わせ

最後のカットからは、そうでもないような雰囲気が…

役者が役者を演じる難しさをこれでもか、というほど見せつけられました

永山絢斗さん、いい役者さんになられたと思うのですが、裏でクスリとはねぇ

「雨に消えた向日葵」

2022年　WOWOWオリジナルドラマ 連続ドラマW

全5話

【Netflix】

原作　吉川英梨

埼玉県坂戸市で豪雨の中、下校途中に傘だけを残して失踪した小学五年生の女子児童の行方を追う奈良刑事（ムロツヨシ）と、児童の失踪に関して錯綜する証言や少女の家族（佐藤隆太、遊井亮子）の心の葛藤や苦悩を描きます

ダークウェブ内に蠢く欲望、被害者家族への誹謗中傷、奈良刑事が刑事になろうと決めた妹の事件などなど

全話を通して重苦しい内容です

何人もの容疑者が浮かんでは消え、年月が流れ捜査本部が解散

迷宮入りかと思いきや、奈良刑事の執念が警察組織を動かし、真犯人逮捕に繋がります

事件は解決したものの、相変わらず続く被害者家族への誹謗中傷にやるせない気持ちになりますが、最後に奈良刑事の妹が過去のトラウマの克服に向けて動き出す姿にホッとしました

ムロツヨシさんの感情を抑えた演技が良かったです