おうち映画（海外）・僕の人生に追いつくとき／僕と幽霊が家族になった件／あの頃、輝いていたけれど

「僕の人生に追いつくとき」

原題 ERA ORA

2023年　イタリア

【Netflix】

数時間ごとに自分の人生が1年先に進んでしまうことに気づいた男性が、これまでの生き方を見つめ直し、もっと丁寧に毎日を過ごそうとする姿を描くタイムスリップコメディ

仕事に追われ自分の40歳の誕生日パーティに遅刻してしまったダンテ（エドアルド・レオ）

翌日目覚めると、そこは1年後の世界でダンテは41歳の誕生日を迎えていました

そして、恋人のアリス（バルバラ・ロンキ）は妊娠4か月

さらに、再び目覚めるとアリスは生後数か月の女の赤ちゃんをダンテに抱かせ、42歳の誕生日おめでとうと言います

仕事は順調なようで社長に昇進していますが、仕事優先のダンテに疲れ果てたアリスは娘を連れて家を出ていきます

どうしてアリスの気持ちを慮れないのか

困った男性です

やがて、自分の過ちに気づき、アリスと縁りを戻そうと頑張るのですが…

よくあるタイムトラベルものは過去に戻ってやり直すことが出来ますが本作はそれが無く、結構辛い場面が多いです

だから、ダンテを見ていると余計に今日一日、今この時を大切に生きなければ、と考えさせられます

人生、出来るだけ後悔のないように過ごしたいですよね

それにしても友人の病気はキツかったなぁ

　　　　　

「僕と幽霊が家族になった件」

原題 關於我和鬼變成家人的那件事 

英題 Marry My Dead Body

2022年　台湾

【Netflix】

台湾や中国など東アジアや東南アジアに古くから伝わる冥婚＝生者と死者が行う結婚を題材に描いたコメディ

うだつの上がらない警察官のウー・ミンハン（グレッグ・ハン）は捜査中、公園に落ちていた祝儀袋を拾いますが、冥婚の習わしで若くしてひき逃げ事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユー（リン・ボーホン）と結婚しなければならなくなってしまいます

ウー・ミンハンは冥婚に頭を悩ませつつ、ある事件の捜査に奔走

なんと、捜査の過程でマオ・バンユーをひき逃げした犯人が浮かび上がってきます

ベタなコメディで、アクション、ホラーetcてんこ盛り

しかし、現在の台湾が抱える同性婚の問題も扱っていて、終盤はじわじわ泣けるシーンにしんみりとなりました

　　　　　

「あの頃、輝いていたけれど」

原題 I USED BE FAMOUS

2022年　イギリス

【Netflix】

かつて超人気アイドルグループのメンバーだったヴィンス（エド・スクライン）

今では日々の生活にも困窮し、孤独と絶望の日々を送っています

それでも再起を諦めず、ストリートライブを行っていたところ、抜群のリズム感を持つ自閉症の少年スティーヴィー（レオ・ロング）が現れ、即興のジャムセッションが始まります

真価を認めてもらえずにいた2人の間に友情が芽生え、共に音楽を奏でることが大切な時間となっていきます

しかし、スティーヴィーの母親・アンバー（エレナー・マツウラ）は息子が心配で手放しで喜ぶことが出来ませんでした

ヴィンスがずっと心の奥に閉次込めてきた亡き弟への思い

アンバーが諦めていたプロダンサーの夢への再挑戦

そして、スティーヴィーが自分が何者であるか自覚し、成長していく姿

三者が新たな道を目指し動き出すストーリーに元気がもらえます

良かった良かった、でニコニコだったのがエンドロールの映像で涙が…

やられました～