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おうち映画(海外)を5本

2021年02月11日 | 映画(海外)
「61年目の約束」
原題 PULANG
2018年 マレーシア
【Netflix】

マラッカの漁村、カンポン村に暮らすチェ・トム
漁師だった夫・オトマンは富を求めて船乗りとなり村を出てから一度も戻ることも手紙を寄こすこともありませんでした
61年が経った今、死期を悟ったトムは孫のアマドにオトマンに何があったのか調べて欲しいと頼みます
僅かな手がかりを頼りに祖父の行方を探すアマド
少しずつオトマンに近づいていきますが、またトムの死も近づいていました

実話が元になっているそうです
トムとオトマンの間には一人息子のオマーがいるのですが若年性痴ほう症が始まっていて頼ることが出来ず孫にお願いすることになったようです

巷の評価が低かったので期待せず観始めたのですが気づいたら夢中になって観ていました
時々オマーの頭がはっきりして父オトマンの消息に大きなヒントが与えられるのが良かったです
でもまたボンヤリ忘却の彼方になってしまうのですけどね

最後に遥か昔に受け取っていたものの読んでいなかったオトマンからの手紙に涙涙でした
一度だけ、村に帰っていたオトマン
約束の富を手にしていなかったためトムの前に姿を見せることも出来なかったのです
富を求めることなどさっさと諦めていたら貧しいながらも家族一緒に幸せに暮らせたのでしょうか
切ないメロドラマでした
      




「みかんの丘」
原題 MANDARIINID
2013年 エストニア、ジョージア
【Amazon Prime Video】

ジョージアとアブハジア間の紛争により多くの人が祖国・エストニアに帰国してしまった中、村に残るみかんの木箱職人のイヴォ(レムビット・ウルフサク)は戦闘で負傷した2人の兵士を自宅で介抱します
しかし、その2人は敵同士で1人はアブハジアを支援するチェチェン人の傭兵、もう1人はジョージア兵でした
同じ家の中に敵兵がいることを知った2人は殺意に燃えますが、イヴォは「皆同じ人間、何も違わない」と諭し、決して戦わないことを誓わせます

互いを受け入れ理解しようとする2人の兵士
束の間穏やかな時間が流れますが、物語は悲しい結末を迎えます
戦争の不条理さと無意味さを描く人間ドラマ
ラストの描き方が秀逸です
今、争いを起こしている人々にこそ観て欲しいと思いました
            





「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」
原題 THE WHITE CROW
2018年 イギリス、フランス
【ムービープラス】

1961年、23歳の時にソ連から亡命し、世界三大バレエ団で活躍した伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描きます

海外公演のため生れて初めて祖国・ソ連を出てフランスにやってきたルドルフ(オレグ・イヴェンコ)はパリの生活や文化、芸術に魅せられていきますが、その行動はKGBに厳しく監視されていました
全ての日程を終え次の公演地に向かうはずが、ルドルフだけがモスクワ行の飛行機に乗せられると聞き収容所に連行されダンサーとしての未来が閉ざされると感じた彼は亡命を決意するのですが…
他の団員たちが旅立ち、KGBと共に空港に残されたルドルフが、亡命か帰国か、不安と恐怖に襲われる中でのギリギリの駆け引きはスリリングで見応えがありました
天才ダンサーに多い我儘や傲慢さは仕方のないことでしょうが、合間にルドルフの幼い頃からバレエ学校時代の映像が挟まれることで彼の人となりの背景、ベースになっているものが分かってその辺りも受け入れながら鑑賞できました

ラストに、かなり古いフィルムですが、ご本人のダンスシーンが流れます
オレグ・イヴェンコさんも素晴らしかったですが、ご本人は『別格』ですね
素人の私でも魅入られてしまいました

レイフ・ファインズの監督3作目で、ソ連でルドルフの面倒をみる教師役としても出演されています^^
      




「コネチカットにさよならを」
原題 THE LAND OF STEADY HABITS
2018年 アメリカ
【Netflix】

早期退職し、仕事や離婚後の妻やひとり息子との柵から逃れ悠々自適な生活を送るはずだった中年男性の物語です

主人公のアンダース(ベン・メンデルスソーン)がとにかくイタイ
自分勝手にリタイア後の生活を楽観的に想像していたところが現実は…
妻(イーディ・ファルコ)には既に結婚まで考える新しい恋人がいるし、薬物中毒の息子(トーマス・マン)は定職にもつかず車中生活
意地と見栄と未練ばかりで、町の人々ともどこか波長が合わず空回りの毎日
この町を出ようと車を出しますが安いモーテルでグダグダしているだけで、単に家を出たというだけという有様です
やがて、新しい人生を歩むためには何をすべきなのか気づくのですが、そこまではとにかくイタイタしくて気の毒なんてものではありませんでした
コメディ映画にジャンル分けされていますが結構シニカルで笑えない作品でした
      



「薔薇の眠り」
原題 PASSION OF MIND
2000年 アメリカ
【WOWOWプラス】

フランスのプロバンスとアメリカのニューヨーク
眠りにつくたびに2つの生活を行き来する女性
どちらが現実でどちらが夢なのでしょう

プロバンスで2年前に夫を亡くし2人の娘と暮らすマリー(デミ・ムーア)
母や近所の人々に囲まれ穏やかな生活を送っていますがひとつだけ悩みがありました
それは、朝になり目覚めるとそこはいつもニューヨークの豪華なペントハウスの一室で、そこでのマリーは有能な出版エージェントで独身のキャリアウーマンなのでした
ニューヨークのマリーが目覚めると今度はプロバンスに…
それぞれの世界で恋人ができやがて…

徐々にどちらが夢なのか、自分が本当は何を求めていたのかが分かってきます
ファンタジーにスリラーの要素もあって面白かったです
独りで生きる女性の心を優しく包んでくれる恋人の力は大きかったのです^^
      



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