文春文庫
2021年9月 第1刷
369頁
弁護士の城戸はかつて離婚調停で担当した里枝から奇妙な相談を受けます
彼女は離婚成立後、子どもを連れ故郷に戻り大祐と再婚
女の子を授かり幸せに暮らしていましたが夫が仕事中に命を落としてしまいます
実家とは疎遠になっていた大祐ですが連絡を取ると実兄がやってきます
しかし、兄はこの男は大祐ではない、全くの別人だと言います
大祐として生きていた「ある男」は一体誰だったのでしょう
何故、別人として生きていたのでしょう
城戸は、大祐の正体を追う中で戸籍交換という商売を知り、様々な人物と出会うことで、自らのアイデンティティについても深く考えるようになります
ミステリーやサスペンスの要素を絡めつつ描かれる「愛するということ」
出自は何であれ今目の前にいる人を愛して生きること、それだけではいけないのでしょうか
思っていた以上に奥の深い作品でした
読み終えてから「序」を読み直しました
一度目はさらりと流しましたが、二度目で上手い!と思いました
平野啓一郎さん、小説は初読
映画「マチネの終わりに」は観ました
原作も読んでみようと思います
「ある男」
2022年映画公開とのこと
観たいです
関東の雪はもう消えましたか?
少しの雪で大騒ぎ、なんてことを言う輩もいるようですが滅多に積もらない地域には大変なことですものね。
本書、色々考えさせられる内容でしたね。
映画は出演者をみても期待出来そうです。
これ、私も昨年だったかな?とても面白く読んだ本でした!
で、なんですとー!映画化?
調べてきたら、なんと妻夫木君が主役じゃないですかー!わーーーい、楽しみ、情報ありがとうー