「悲しみは空の彼方に」
原題 IMITATION OF LIFE
1959年 アメリカ
【BSプレミアム】
1947年、美貌の未亡人ローラ(ララナ・ターナー)は1人娘のスージーとコニー・アイランドの謝肉祭にやってきました
そこで黒人女性アニー(ファンタ・ムーア)と知り合います
アニーは白人の夫に捨てられ、8歳になるサラ・ジェーンを連れて職を探しており、互いの身の上に同情し合い、ローラの家で一緒に暮らすことになります
ローラとアニーが知り合った日、彼女らの写真を撮ってくれた青年スティーブ(ジョン・ギャビン)が現像した写真を持ってローラを訪ねてきます
ローラとアニーの長年に渡る友情と絆
初めて会った日からスティーブに恋するスージー
それを知らず、恋に落ちるローラとスティーブ
肌が白いため、母親が黒人であることを隠しているサラ・ジェーン
アニーのサラ・ジェーンへの深い愛情
逆に血を呪うサラ・ジェーンの母への理不尽な恨み
様々な紆余曲折を乗り越えて生きるローラたちの人間模様が描かれます
メロドラマにジャンル分けされています
一緒になれそうでなれないローラとスティーブの恋がメインですが、人種差別や女性が仕事を持つこと、子どもの成長と親離れ、子離れ、等の問題も盛り込まれていて面白く観ました
アニーを演じたファンタ・ムーアが良かったです
彼女の死が残った者たちの心を一つにしたというのは悲し過ぎましたが…
「クレアのカメラ」
原題 CLAIRE’S CAMERA
2017年 韓国
【Amazon Prime Video】
華やかなカンヌ国際映画祭の舞台裏で繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりに綴る会話劇
映画会社で働くマニ(キム・ミニ)は、カンヌ国際映画祭への出張中に突然社長から解雇を言い渡されてしまいます
飛行機のチケットの都合で帰国便の変更も出来ずカンヌに残ったマニは、ポラロイドカメラを手に観光旅行中のクレア(イザベル・ユペール)と知り合い、一緒に街を歩きます
ホン・サンス監督が、キム・ミニとイザベル・ユペールがそれぞれ出演作の上映でカンヌを訪れたわずかな期間を利用して撮影したそうです
すごいです
そしてサラリと演じ切ったキム・ミニ&イザベル・ユペールはもっとすごいです
淡々としているようで人間の内面のドロドロしたところをズバリ描いています
ミステリっぽく、哲学っぽく、よく分からないところもありましたが、最終的にマニの解雇は取り消されたようで目出度し目出度し、かな?
登場する男性は情けないヤツばかりってのが可笑しかったです
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