光文社文庫
2019年2月 初版1刷発行
解説・菊池仁
344頁
弥勒シリーズ第7弾
老舗の油問屋・東海屋の主人が変死
内儀は夫の口から牡丹の花弁が零れているのを見て失神し、女中と手代は幽霊を見たと証言します
北町奉行所の同心・小暮信次郎は配下の伊佐治と共に探索を始めますが事件はまたも“仇敵”遠野屋清之介に繋がっていくのでした
本書は信次郎や清之介の過去や人となりの説明に目新しさはなく、殺人事件をめぐる趣向を凝らしたミステリーを堪能する造りとなっています
信次郎が真犯人を突き止めるあたり、明智小五郎か金田一耕助かのようで“痛快”でもありました
同時進行で描かれるのが伊佐治の息子の嫁・おけいの苦悩です
彼女がどこに自分の着地点を見つけるか、も読みどころでした
薬物の過剰摂取はいけません
何がマタハラになるかわかりません、よくよく相手を思いやるべきです
第8弾、早く文庫にならないかなぁ(#^^#)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます