三毛にゃんこごくろうさん

日々のよしなしごとを・・・

猫、退院する(彼が飼い猫になるまで:やっと完結)

2010年05月06日 12時00分00秒 | 猫のこと
翌日、私は仕事だったので、母に病院に行ってもらいました。

手術は成功、暫く入院、ということでした。

(去勢手術がこのとき同時に行われたかどうかは記憶が曖昧で・・・)



先生の説明によると・・・・



  やはり内臓に異常はなかった。脳内出血も無さそう。

  瞬幕も、いずれ元通りになるでしょう。

  下あごを骨折しているので、切開して金属で固定している。

  口を中心に怪我が酷く、上あごの内側が切れて鼻に通じていた。

  (このために鼻から出血しているように見えたらしい)

  顔の正面だけ怪我をしている。何かにぶつかったのでは・・・?



ホーム君、先生のお陰で命拾いしました。

それにしても、何でこんな怪我したんだろうねぇ。

事故だとしたら、車にぶつかったのかもと言われましたが未だに謎です。



後日、母と二人でお見舞いに行きました。

点滴中のホーム君に、めっちゃ威嚇されました(T▽T)ウウウ・・・

私「騒いでいませんか?」

先生「いえ。大人しくて全然暴れませんよ。ホームちゃんは良い子ですねぇ」

私&母『( ̄ー ̄?)・・・こいつ、外面が良いな・・・』

先生「トイレもすぐ覚えましたし」

私&母「まあ!(ぱぁぁぁぁぁぁぁ・・・一筋の光が・・・)」

先生「それと、血液検査もやったのですが、猫エイズが陽性ですね。」

私「え?死ぬんですか?(←猫エイズを知らない奴の反応)」

先生「いえ、キャリアでも発症する子としない子がいますから、

 症状が出ずに天寿を全うする子もいますし。大丈夫ですよ。」

トイレのことや近所迷惑かもということより、

このことが決定打となって「もう外に出すまい」と決心。



一週間後、無事退院。

入院費込みの治療費・・・知り合いに「相場」を聞いていた私は、

覚悟して、それなりの金額を持参しました。

受付嬢「○万円です」

私「え????」



『少な過ぎる・・・・』

急患で診てもらった上に手術(去勢も)+1週間の入院です。



私「あの、入院費用も入ってますか?」

受付嬢「もちろんですよ。先生がこの金額でと言ってます」

私「(おずおず)・・・・少な過ぎるんじゃ」

受付嬢「ええ、まあ。。。。」

何と言うことでしょう。初見の患者の治療費をマケてくれるなんて(T_T)。

先生、一生付いて行きます。(実際、ずっとこの先生一筋です)



さてさて、無事自宅に戻った我々を待つ試練が3つ

①トイレ

②抗生物質の投薬(錠剤)

③自宅軟禁(抜糸が未だなので出奔されては困る)



まずはトイレ。

病院で、ちっこの付いた新聞紙をもらって帰りました。

家に放してすぐ、パニックになって粗相をしたことがありましたが、

ちっこ付きの新聞紙が効いたのかどうか、2回目からはちゃんとトイレを覚えました。

(余談ですが、彼は粗相はしませんでした。

 爪とぎも古いカーペットでやるだけです。いい子です(親バカ))

トイレクリア!(あんなに心配していたのに)



次に投薬。

病院でお手本を見せてもらったのですが、押さえ方が悪いのか、上手く口を開けてくれません。

あまりにも大変なので、マグロの刺身を小さくして、錠剤を割って食べさせようとしましたが、口を付けない・・・

薬をダメにしてしまうばかりなので、力ずくで口を開けて放り込みました。

やっと終わった・・・・と思ったら部屋の隅に錠剤が転がっている、ということもしばしば(暴れているうちに出たらしい)。

上手くいったのは半分もありませんでしたが、その後体調を崩すこともなかったので、

とりあえず、終わりよければ全てよし、でクリア。



最大の難関、自宅軟禁(完全室内飼い)。

何でもなければ外に出してやったかもしれません。

でも、抜糸の日にちゃんと捕まえておく自信は全くありませんでした。

彼は鳴き続けました。朝も昼もそして真夜中も・・・(T▽T)ウウウ。

寝れませんでした。

昼間ならまだ我慢できるのですが、夜中は流石に辛いものがありました。

家に帰るのが憂鬱にもなりました・・・。

でも出しませんでした。抜糸が終わっても、外には出しませんでした。

事故も、病気も心配でした。

落ち着くまで1ヶ月くらいかかりました。

(早いのか遅いのか、わからないのですが・・・

 私にはとても長い一ヶ月でした)

諦めたんでしょうかね・・・・。

夜ぐっすり眠るようになり、

昼間の「出せ出せ!」攻撃も徐々にですが減ってきました。

人間の勝手ではありますが、納得・・・してくれたのだと思いたいです。

(その後、脱走は2度ほどありましたが、腹がへったらきっちり帰還)



これで飼い主としてのハードルをクリアした・・・・かな?



初めて会ってから、ここに至るまで、実は2年近くかかりました。

怪我が無かったらどうなっていたんだろう、と思います。

やっと大手を振って「飼い主です」と言えるようになりました。

その間に、どこかで悪さをしていたかもしれませんが、

もう時効だと思って勘弁してくださいm(__)m。

他にもあれこれトラブルがありつつも、どうにか乗り越えてくれました。

いきさつは成り行きばかりかもしれないけれど、

私を「猫の飼い主」にしてくれてありがとうね。





はぁ~終わった・・・

最後まで読んでいただいて、ありがとうございましたm(__)m


当時は誰も猫を飼ったことが無くて、右往左往することばかりでした。

ベテラン飼い主さんからすれば「何やってんのよ!」と歯痒く思われることもあったと思います。

その点は、平にご容赦を・・・・





牙が無い方の口の閉じ方がちょっと変なのさ
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする