三毛にゃんこごくろうさん

日々のよしなしごとを・・・

どうする

2015年03月12日 12時00分00秒 | あれこれ
朝の通勤時間、短い間だけどラジオが点いている。

聴く番組はいつも同じで、ローカルの情報番組の1コーナーと、

全国ネットの某タレントさんの薀蓄話帯番組。



週単位でネタが変わるのですが、

先週まで、「アドラーの心理学」がテーマになっていました。

(自分は、この「アドラー」って人、知りませんでしたが、
 ググると色々出てきますね・・・)



で、話の内容はあまり覚えていないのですが、

ひとつ「ほぅ」と思ったのが、

「トラウマなど存在しない」という学説。



大雑把に纏めると、

「問題行動を過去の何かのせいにしたって始まらないから、

 これからどうするかを考える方が解決(治療)になるでしょ」

というプラス思考的な・・・えーっと・・・間違えてたら申し訳ないです(汗)


うむ。

確かにそれはそうだけど、

それが出来ないから色々と、アレなわけで・・・

そもそも心理学は医学(科学)か、そうじゃないのか、

という微妙なものなので、「これで正解」というものも無いですが。。。



そんなこんなで、話は昨日に戻り。




ニュースで見た東日本大震災の、

遺族代表の19歳の女性の言葉が、

自分にとって、衝撃的でした。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150311-00000032-asahi-soci



こういう式典なんかで語られる経験談、

比較的、「(敢えて)きれいな話」が多いイメージがあったのですが、

15歳で、津波に流されて、自分も死ぬかも知れないと思う状況で、

自分の母親が、

大怪我をしているのを目の当たりにして、

「行かないで」と言われながら、

でも、逃げるしかなかった、という経験。



・・・これは辛い。

想像するだけで吐きそうになるくらい辛い・・・。

恐らく、同じような体験をした方は何万人も居るだろう。

小奇麗な追悼式の中で、その瞬間、4年前の強烈な現実に引き戻される。

家族に、「行かないで」って言われたら、

どうする?

自分ならその後、どうやって元の生活に戻れる?




「トラウマなど無い」という言葉を思い出す。

4年を経て、この体験を言葉にしている女性に、

掛ける言葉が分からない。


「乗り越えたんだね、偉いね。これからは前向きに生きて行こうね」

とでも言うべきなのか・・・




当事者の方には分かるのかもしれない。

どうしたらいいのか。

そこで悶々と考えてしまう自分は、

結局、未だに他人事なのではないか、と、

やっぱり悶々としてしまうのでした。




コメント (2)
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