昼間、テレビを付けたら、映画の「パリは燃えているか」を放送していまして、最後の1時間だけですがうっかり観ちゃったよ(をい、仕事しろ)
これはあれですね。加古隆の名曲の元になったエピソードの映画ですね。初めて観ました。いや、すごい。
60年代後半の作品なのにモノクロなのは、戦時中の本物の映像を盛り込んでいて、ドキュメント風に仕立てるためか。
時々挟まれる戦時中の映像がリアルで、すごく怖かった。
そして、これが大陸の戦争、というのが日本人には感覚的になかなか理解し難いものもあったり。
最初から観てないせいもあるのだけど、どれがフランス軍で、どれが連合軍で、どれがドイツ軍か、分からない・・・
流石に途中からは軍服でドイツ軍だけは分かったのだけど、最後まで連合軍とフランス軍の区別が付かなかった・・・だってみんな英語だし。
さらに、アランドロンが出演しているのだけど、どれか分からない。人がいっぱい出て来る外国映画は苦手だ・・・
日本の戦争って、沖縄戦以外、日本軍は外国で戦っているので、
軍人が海外で悲惨な目に遭うか、市民に空から爆弾が降ってくるか、終戦後の引き上げで悲惨な目に遭うか、という映像になってしまうので、
敵軍も味方の軍も、陸続きの道の向こうからやってくる、という感覚がどうにもピンと来ない。
そして、この「道の向こうから敵の戦車がやってくる」という状況が、マジで怖い、と思った。
そりゃ、ヨーロッパ大陸、いろいろあるよね。。。戦え、とも死人が出る前に降伏しろ、とも、日本人は迂闊には言えないさ。
さらに、日本人には「相手の兵士に首都を制圧された」経験も、「自国の領土を戦って奪還した」経験も無いので、
解放されたパリの街の歓喜の渦、という光景も、「あー、こういう感覚なのか」と、新鮮だった。(ボキャブラリが安っぽくて申し訳ない)
戦時下でもパリ市民は彼らなりに「お洒落」や「ティータイム」を嗜む事を忘れない。これはもう日本の戦時下と比べる土壌がまるで違う。
世界史、苦手だったけど、こういう事をちゃんと理解できるように勉強しないといかんね。
以下、少しのネタバレ。
何しろ顔を覚えられないもので、戦闘中に「俺、この戦争がおわったら」的な「フラグ」が立ち、その後戦死・・・という流れが分からない・・・
「俺の子、2歳の時の写真、今は4歳さ」という兵士、ああ・・・これはきっとフラグだ・・・と思うのだけど、その人がその後戦死した人なのか生き残った人なのか区別が付かず、あのフラグは回収されたのかされてないのか、最後まで分からず・・・
そして、ラスト、パリ解放の象徴として、ノートルダム大聖堂の鐘が鳴らされるのだけれど、そこで、数年前の火災で焼けた事を思い出し、
この建物はきっと、パリ市民の「心」なんだろうな、と。焼けた時の心の痛みは他国の人間には想像も出来そうにない。
で、この映画の陰の主役(いや、影というか表かもしれませんが)ヒトラー。
もう、まんま、今の例のプーの人にしか見えない。
プーの人はナチズムからの解放、を戦争の名目にしているけど、今、そのナチズムの張本人に、まんま重なって見えるというのは、
もう今世紀最大の「お前が言うな」ではあるのだけど。。。
さらに。
パリ駐在のドイツ軍司令部長官は、ヒトラーの命令に背いて、パリじゅうに設置した爆破装置を起爆しなかった。
最後にパリの街を守ったのは、正気に戻ったドイツ軍人だったわけで。
その理由が最高にカッコいい。「ヒトラーは正気ではなくなっている」
をい、聞いてるか、プーの人。(まあ、ロシア人はこの映画は観ないだろうけど、結局戦争を終わらせるのは相手国じゃなくて自国民なんだなぁ、とつくずく思う)
そんな、とっ散らかった感想ですが、今度機会があれば最初から全部観たいです。(だから、仕事しろ)
これはあれですね。加古隆の名曲の元になったエピソードの映画ですね。初めて観ました。いや、すごい。
60年代後半の作品なのにモノクロなのは、戦時中の本物の映像を盛り込んでいて、ドキュメント風に仕立てるためか。
時々挟まれる戦時中の映像がリアルで、すごく怖かった。
そして、これが大陸の戦争、というのが日本人には感覚的になかなか理解し難いものもあったり。
最初から観てないせいもあるのだけど、どれがフランス軍で、どれが連合軍で、どれがドイツ軍か、分からない・・・
流石に途中からは軍服でドイツ軍だけは分かったのだけど、最後まで連合軍とフランス軍の区別が付かなかった・・・だってみんな英語だし。
さらに、アランドロンが出演しているのだけど、どれか分からない。人がいっぱい出て来る外国映画は苦手だ・・・
日本の戦争って、沖縄戦以外、日本軍は外国で戦っているので、
軍人が海外で悲惨な目に遭うか、市民に空から爆弾が降ってくるか、終戦後の引き上げで悲惨な目に遭うか、という映像になってしまうので、
敵軍も味方の軍も、陸続きの道の向こうからやってくる、という感覚がどうにもピンと来ない。
そして、この「道の向こうから敵の戦車がやってくる」という状況が、マジで怖い、と思った。
そりゃ、ヨーロッパ大陸、いろいろあるよね。。。戦え、とも死人が出る前に降伏しろ、とも、日本人は迂闊には言えないさ。
さらに、日本人には「相手の兵士に首都を制圧された」経験も、「自国の領土を戦って奪還した」経験も無いので、
解放されたパリの街の歓喜の渦、という光景も、「あー、こういう感覚なのか」と、新鮮だった。(ボキャブラリが安っぽくて申し訳ない)
戦時下でもパリ市民は彼らなりに「お洒落」や「ティータイム」を嗜む事を忘れない。これはもう日本の戦時下と比べる土壌がまるで違う。
世界史、苦手だったけど、こういう事をちゃんと理解できるように勉強しないといかんね。
以下、少しのネタバレ。
何しろ顔を覚えられないもので、戦闘中に「俺、この戦争がおわったら」的な「フラグ」が立ち、その後戦死・・・という流れが分からない・・・
「俺の子、2歳の時の写真、今は4歳さ」という兵士、ああ・・・これはきっとフラグだ・・・と思うのだけど、その人がその後戦死した人なのか生き残った人なのか区別が付かず、あのフラグは回収されたのかされてないのか、最後まで分からず・・・
そして、ラスト、パリ解放の象徴として、ノートルダム大聖堂の鐘が鳴らされるのだけれど、そこで、数年前の火災で焼けた事を思い出し、
この建物はきっと、パリ市民の「心」なんだろうな、と。焼けた時の心の痛みは他国の人間には想像も出来そうにない。
で、この映画の陰の主役(いや、影というか表かもしれませんが)ヒトラー。
もう、まんま、今の例のプーの人にしか見えない。
プーの人はナチズムからの解放、を戦争の名目にしているけど、今、そのナチズムの張本人に、まんま重なって見えるというのは、
もう今世紀最大の「お前が言うな」ではあるのだけど。。。
さらに。
パリ駐在のドイツ軍司令部長官は、ヒトラーの命令に背いて、パリじゅうに設置した爆破装置を起爆しなかった。
最後にパリの街を守ったのは、正気に戻ったドイツ軍人だったわけで。
その理由が最高にカッコいい。「ヒトラーは正気ではなくなっている」
をい、聞いてるか、プーの人。(まあ、ロシア人はこの映画は観ないだろうけど、結局戦争を終わらせるのは相手国じゃなくて自国民なんだなぁ、とつくずく思う)
そんな、とっ散らかった感想ですが、今度機会があれば最初から全部観たいです。(だから、仕事しろ)