小さくて見えにくいけど、
ルームミラーに映る、災害救助隊の車列です。
これは、島根隊。
他にも、徳島、福井などの車列も見ました。
テレビでも日本中から来られた救助隊の方を見ます。
こういうのを見ると勇気が貰える・・・という話を被災地の方から聞いた事がありますが、
実際に見てみると、やっぱり、胸が熱くなる。
以下、私の独り言。
雨が激しかったのは、7/6 金曜日。
朝、出勤途中に最初のエリアメール。「避難準備」
「うちら高齢者じゃけん、避難させてもらおーか」とか、
職場の同僚と軽口をたたいていたのですが、
午後になり、会議中にも(よく考えるとこの状況でよく会議なんかやってたな)
上司の電話が鳴りっぱなし。
夕方にはJRが止まるとのことで、
電車通勤の方に帰宅命令。
今にして思えば、これに乗れなかった人がその後帰宅難民になったという・・・
帰れと言われたら遠慮なく帰るべきなんだろうな。
途中の駅で二晩過ごしたという同僚も居て。
そして、近くの席の男性社員は「家の近所が流されて、家に入れないけど帰る」と早退。
「来週、プレゼンの資料作るんだからちゃんと来いよ~」「いや~、ボランティアしてるとこテレビに映るかもよ」
という軽口が、軽口にならなかったという、本当に申し訳ない。
定時まで仕事して、相方の帰宅(車通勤)を待つために近くのスーパーで買い物。
週末は買い物に出られないかも知れないから、ちょっと大目に買っとこ。
・・・いや、週末どころか、ほぼ一週間、スーパーからモノが消えたわけで。
買い物中、何度も何度もエリアメールが鳴り響く。
店内の客の携帯が一斉に鳴るので相当な音量なのだけれど、
みんな大して慌てるでもなく普通に買い物をしている。
店内放送も特に無い。
今にして思えば。
店に来ていた人はみんな、こんなことになるなんておもってもいなかったのだと。
もしかすると、来ていた人の中に、その後、家や家族に被害があった人も居たかもしれないのに。
ものすごい雨の中を帰宅。
でも、屋根を叩きつける雨でテレビの音が聞こえないほど・・・ではなく、
あーもっと酷い雨の時もあったからなぁ・・・まあ、二階に居ようかね。という程度。
エリアメールが一晩中鳴るんじゃないかね?眠れないかもよ。と思っていたけど、
夜中は一度も鳴らず。
後で考えてみたけど、もう、夜の早いうちに「エリアメールの警告」は出尽くしていたわけで・・・
逃げるとしたら、あの、「特別警報」が出た頃が最後の警告だったのか・・・と。
今の気象予報って、やっぱり、スゴイんだわ。
「命を守る行動を」って呼びかけは、伊達じゃないんだわ。
ハザードマップの区域を避けてたら住むとこなんか無い呉市だけど、
それでもやっぱり逃げる人は少ない。
今回、自分の実家近く(広島県内)も、あちこちの山が抉れていて、
そんな景色、今まで見た事も無い。
金曜日の夜、ニュースに映る景色はまだ、ほんの一部の被害でしかなくて、
まあ、雨が止めば水も引くでしょ。と深く考えもせずに寝たのに、
翌朝、いや、もっと言えばその時点でさえもまだ何が起きているのか分からず、
事の重大さが身に染みたのは、その日の午後、ニュースで今まで災害なんて聞いた事も無い場所が被害にあっていると流れた時。
浸水や土砂崩れの被害の範囲が広すぎて、
ニュースでも紹介されない地区もあるほど。
交通網は壊滅的で、
JRも高速も寸断されてしまって、
何てことなく買い物に行っていた広島市内にも、
壮絶な渋滞を覚悟しなければならず、
あれ以来、近所のスーパーと会社と家との往復だけ。
あ、そうだ、断水の時に、実家に洗濯に行って、
普段は1時間もかからない帰り道に、3時間とか。
一事が万事そんな感じです。
でも、やっぱりね、
命あっての、ってヤツだ。
それはもうほんとに思います。
本当によかった。
ごめんなさいも心の中でつぶやきつつ
ちゅんぱいの無事が本当に嬉しいのです。
こんなに長引くなんてね
こんなに多くの犠牲がでるなんてね
なんだかんだで、自分は自分STORYの主役だからさ
主役が負けるってのは考えにくいんだよね
だから、「危ないよ」って言われても、「大丈夫だろう」なんて高をくくってるいざ自分のとこにエリアメールが来ても、僕はきっと動かないんじゃないかな
いろんなことを考えさせられましたよ
やっぱり、「今までにない」ことには、ピンとこないものなのかな
それでも、身に染みることが出来るってことは生きのびたってこと!
経験を生かすってのは、そういうことなんだろうけど、意外と
忘れたりするのも、また人間.. (わたしだけか?)
昔、天気予報は当たるも八卦だったことは、忘れたほうがいいのだね^^;
あの人は大丈夫だろうか・・・と心配になるものですが、
みんなの身近な人がみんな無事、なのが一番ですよ・・・
だから、今までにもこれくらいの雨は降ったし・・・とも思ったし、自分は大丈夫とも思ったし。
今回OKだったから次もOKとか、また変な自信にもなっちゃってるかな。
避難の踏ん切りって、やっぱり難しいね・・・
今まで普通に通ってた道に、知り合いの老夫婦がお住まいだったのですが、
夜、土石流が流れている間、外が焦げ臭かったんですって。
何の匂いかというと、岩と岩が擦れる時に火花が散ったんじゃないかって・・・
自分の代だけは、ってまた同じ場所に家を建てる方もたくさんいらっしゃるんでしょうけど、
そうやって、何代か後には災害の記憶も無くなるんでしょうね・・・