作者が直接経験した話ではなく、
ニュースで取り上げられた話題を、
作者が漫画に起こす、という、ある意味、
「ノンフィクションとフィクションの狭間」の漫画です。
「お涙ちょうだい」と言うと安いような気がしますが、
実際にあった話かと思うと、胸が苦しくなるような話ばかりです。
そして、残念なことに、ノンフィクションのように、
「良い人は最後に助かる」という事も少ない、
理不尽な話が多い・・・悲しいことに。
あの日、仕事中に大地震の一報を目にした後、
ネットのニュースではしばらくの間、「被害状況」が全く入って来ませんでした。
最初の時間が異常に「静か」に過ぎていった(ような気がしただけですが)、
その時間の間に、何が起きていたのかは、後になって知りました。
これほどの被害になってしまうとはあの時想像もできず、
これはもしかしたら、揺れが大きかっただけで、
人への被害は少ないんじゃないか・・・とほんの少しだけホッとしてしまったのです。
でも、配信が始まったニュース映像では、
今までに見たことの無い光景がありました。
この本に描かれているのは、
その時に起きていた、
言葉では尽くしがたい、物語です。
忘れないことが一番大切。
今日は、神戸に出張です。
自分が生きている間に起きたことは、
どれも忘れないように、思い続けなければいけない。
へタレです
ただ、忘れない自信はあります
出たばかりなんでしょうか。
で、こないだ「半年」報道が相次いだ時に、当地は「ああ、こうだったんだー」という
ニュース映像が沢山流れました。逆に言うと、判りやすい映像は
ばんばか繰り返しずーっと流れたけれど、その地域地域となると、
地震後十日もすると、世間様的なニュースバリューは無くなった、と、
いうことだったんでしょう。やっとTVが見られるようになって、
私らが知りたかったのは、もろそこだったけど。。。
絶対に忘れてはいけないと思いました・・・
とてもシンプルな漫画です。子供達にも読んで欲しいなぁと思いました。
最初の数日は、確かに「インパクトのある」衝撃的な映像が繰り返し繰り返し流されていましたよね・・・
だけど、現地からの映像が届かない間も、そうやって同じ映像を流し続けている間も、
こうやって、一人一人、膨大な数の「生きようとする努力」が続けられていたのだと
改めて思い知らされました・・・