羽根の長さが左右違いとても飛べる状態ではなくなった
つっちゃん・・・その上どうしてか尾羽までも抜けてしまいました。
それでも、元気にさえずるし保護して一ヶ月も過ぎると
つっちゃんのお部屋にしているダンボールの中に
餌のミロワームや豆苗などをおいて置くと自分でついばめる
ようになり、ずいぶんお世話も楽になってこのまま
来年の夏まで面倒をみて、換羽期を経て新しい羽根が生え揃ったら
放鳥出来れば良いなぁ~と思っていました。
それでも、外でツバメが元気に飛んでいたりする様子を見るたびに
飛べないつっちゃんが不憫になってしまってよけいに愛おしく
なっていったのです。
そんな時、つっちゃんの体に異変が起きました。
あれはいつ頃の事かはっきりはわからないけれど、
たぶんお盆前後の火曜日の事、事務所の私の机のそばに置いた
ダンボールのお家の中でいつもの様に過ごしていたつっちゃん・・・
夕方近くだったか、今日はすごく上を見上げなぁ~と思っていたら
バタバタと羽ばたく拍子にひっくりかえってしまい、そのまま起き上がれず
必死で羽根を動かすつっちゃん・・・
何度も手助けして元の状態にしてあげるんだけと、
羽ばたく→ひっくりかえるを繰り返し、そのうちに羽根の一部が
傷ついて出血までしてしまいました。
私たちはどうして良いかわからず、とりあえず羽ばきしないように
タオルでくるんで狭い箱に入れ直して、自宅に連れ帰りました。
暗くしたら鳥だからもう動かないかもと思い、早めに真っ暗な状態にして
一晩過ぎた朝、もう動かなくなってるかも・・・と箱を覗くとチュンと
鳴き声が聞こえてきました。
でも、相変わらずひっくりかえってしまう・・・
その後同伴出勤して私は他の仕事に行ったのですが
そのあと、主人が状態が落ち着いたようなので、お水をあげたり
餌をあげたりお世話していたら、なんとかひっくり返らずに
過ごせるようになって行きました。
いったいあれは何だったのだろうと思っても誰に聞くこともできず、
ネットにもそういう症状は出てなくて、栄養不足か室内にばかりいて
お日さまに当たってないのがいけないのかと、
鳥の栄養剤を買ったり、窓越しに光がさす場所にお家をおいてみたりと
試行錯誤してみたのですが、結局10日おき位にその症状が出て、
3回目の発作の次の日のお昼過ぎとうとう逝ってしまいました。
正直3回目の時は今までよりも呼吸が違っていたし、食欲もあまりなかったので
覚悟はしていたのですが、それが現実になるとやはり辛いものですね。
それでも、毎回発作の度に「このままずっと籠の鳥でいるよりは、旅立って生まれ変わった
方がこの子の為かも・・」と思っていたのも事実です。
亡くなった翌朝、お店の敷地の片隅に埋葬しながら
「今度は巣から落ちないで大人のツバメになるんだよ!」
と、心の中で呟いてお別れしました。
最初は、鳥なんて無理~と思っていたのにいつの間にかどっぷり
可愛さに浸り、気がつけば日の出から日の入りまで一緒に過ごした
70日は本当に貴重な経験でした。
ラストが悲しいので、ブログを書くの正直迷いましたが、
備忘録として記しておきたいと思います。
読んでくださってありがとうございましたm(__)m