〈第三項〉論で読む近代小説  ◆田中実の文学講座◆

近代小説の読みに革命を起こす〈第三項〉論とは?
あなたの世界像が壊れます!

近況報告と5月の講座(更新)

2022-05-24 11:47:23 | 日記
近況のご報告です。

3月15日、『都留文科大学研究紀要』第95集に拙稿「近代小説の《神髄》―「表層批評」から
〈深層批評〉へ―」を発表しました。
これはこれまでわたくしが考えて来た近代小説の読みの理論を集大成したものです。
具体的作品としては、論の末に魯迅『故郷』、宮沢賢治『なめとこ山の熊』、
森鷗外『うたかたの記』、『妄想』、『寒山拾得』にわずかですが、触れています。
お読みになりたい方は田中に直接お知らせ下さい。

その後、難波博孝氏の編集する明治図書から出版される書籍(小学校教材についての本)に
掲載される総論「「原罪」を超える近代小説・児童小説の《神髄》―「ナデナデ」・猫との
体温共有は「良き小説」の絶対的な基準」― 」を書きました。
理論としてはこれが私の最新の考えです。
まだ校正が来ていないので、出版時期は正確にはわかりませんが、もう間近と思います。

ここには、宮沢賢治の『注文の多い料理店』について論じた
「背理の輝き―私説『注文の多い料理店』の〈語り手〉の自己表出―」と
あまんきみこの『白いぼうし』について論じた
「『白いぼうし』の罪と愛―〈語り手〉の蝶番(ちょうつがい)は「現実と超現実の併存状態」と
その外部の間にある―」の二つの作品論が掲載されます。
これまでの論と私の解釈とはまるで異なっています。

今週土曜日、また朴木の会の文学講座があります。
そこでは、上記のようなことを踏まえ、鷗外の短編小説『鶏』を中心に文学とは何かを
考えます。
対話しませんか。


5月28日(土)に、田中実文学講座を開きます。

 今回のテーマは「近代小説の〈神髄〉」を踏まえて、森鴎外『鶏』です。
 はじめて方も歓迎します。大勢の皆さんのご参加をお待ちしています。

作品      森鷗外『鶏』
講師      田中実先生(都留文科大学名誉教授)
日時      2022年5月28日(土)午後1時半から午後3時
参加方法    zoomによるリモート参加
申込締切    2022年5月28日(土)12時まで

参加をご希望の方は、お名前、所属をご記入のうえ、下記のアドレスに申し込んでください。申し込まれた方には折り返しメールでご案内します。
dai3kou.bungaku.kyouiku@gmail.com  

主催   朴木(ほおのき)の会


コメント (2)
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