来週は暖かくなるらしい。
目出度い事である。
とは言え、私は、
「困ったなあ。どうすんべ。」
と、腕を組んで考え込んでいる。
何故って、
冬山の予定が立たないのだ。
年明けも暖冬が続くらしいし、
いかん!
こうしちゃいられない。
「明日、白髪岳に登ってくる。お前来るか?」(私)
「急に言われて行けるかー!一人で行ってこい。」(家内)
年末ともなると、ヤツは色々と忙しいらしい。
翌朝、まだ明けやらぬ時間に出発。
8時少し前には、白髪岳林道に到着した。
あった、あった。
シモバシラだ。
シモバシラ草が織りなす不思議な造形。
一つとして同じものは無い。
これで、ここに来た目的の半分は達成したようなもんだ。
この日は条件が良かったらしい。
形も大きく、中には30cm近い霜華まで。
登山口が近くなると、林道はアイスバーン状態。
路面には、フラついたらしいタイヤ痕も見える。
4駆に切り替えたほうが良さそうだ。
赤口号はふらつきもせず、無事に登山口到着。
諸々準備を済ませたら出発だ。
林道のシモバシラもいいが、登山道で見るそれは格別だ。
期待も膨らんでいたのだが、今年はこの雪である。
残念ながら、お隠れ遊ばしたようだ。
代わりに一般的なシモバシラを掲載しておく。
稜線まで登ってきた。
ここからは大展望が楽しめる。
遥か遠くに見えるのは霧島連山である。
では、ズーム!
韓国岳
噴煙を上げるのは硫黄山かな。
こちらは高千穂峰
白髪岳へ進む前に、ここらでアイゼンを装着しとこうかな。
ザックを下ろして・・・
キョロキョロ
何故かおもむろに、辺りを見回す私。
よし、誰もいないようだ。
ゴロリン
目的を果たし終えると、急に恥ずかしくなり、慌てて痕跡を消す私である。
ザクザクザクと、何ごとも無かったかのように稜線を行く。
紺碧の空に照り映える、白き霧氷。
20cmはあろうか。
大きく成長したエビの尻尾。
もうすぐ山頂だ。
おっと、誰もいないぜ。
白髪岳山頂1417m到着である。
南は霧島連山。
東には市房山が。
快晴、ほぼ無風。
大展望の山頂独り占め。
珈琲、いと美味し!