いつもは近場の高良山か明星山に登っている。
飽きた訳ではないが、たまには違う山に登りたくなるではないか。
前日の夜には、九重か英彦山にでもと考えていたのだが、この日、朝から色々とあって、出かけるのが大幅に遅れてしまった。
この時間からだと、九重や英彦山は、ちと遠い。
するってえと、手っ取り早いのは・・・
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宝満山である。
竈門神社から出発だ。
予定ルートは、まだ歩いた事が無い『かもしか新道』を選択。
宝満山山頂からは、いつもの正面登山道で下山するルートだ。
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途中、道が崩落していた。
倒木の根っこの後ろを回り込むように進む。
ハアハアハア
あちー!!
気温が上がってきた。
宝満山はすっかり春の山である。
今季初、アウターを脱いでの山登りとなった。
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杉林の中をエッチラオッチラ登って行くと、30分程で稜線に出た。
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愛嶽山(おたけざん)到着。
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山頂には祠が祀られている。
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せっかく大汗掻いて標高を稼いだというのに、愛嶽山からは、宝満山との鞍部の鳥越峠まで降りていく事になる。
正面には宝満山の山容が。
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鳥越峠。
ここから、『行者道』と『かもしか新道』とに分岐する。
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この山系の特徴である、花崗岩が露出した登山道。
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せまっ!!
半分崩落してしまった登山道に差し掛かった。
右側は5~6mの切り立った崖である。
間違っても、スキップなんぞはしない方が身の為である。
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続いて登山道は、水がチョロチョロと流れる、傾斜した岩の上を渡るようになっているようだ。
これも滑ったら、タンコブでは済まないだろう。
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この辺りまで来て、私が歩いているのが『かもしか新道』ではなく、どうやら『かもしか旧道』と呼ばれる登山道である事に気付く。
急いで地図アプリで確認する。
すると、新道を行くより山頂までの時間は若干かかるが、どっちにしろ、この先で合流する事になっている。
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そら来た。
かもしか新道出会いだ。
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不意に、二つのほら貝を吹き鳴らす音が聞こえてきた。
行者さんだ!
音からして、私の数百m先を行っているようだ。
行者さんに会ってみたい。
暫くはペースを上げて、追いつこうとするも、どこかの行場に着いてしまったのだろう。
急にほら貝が聞こえなくなり、山頂に着くまで遂に出会わなかった。
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女道と合流。
ここからは歩きなれた道である。
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愛敬の岩。
目をつぶってこの岩までたどり着く事が出来れば、恋が成就するとの言い伝えがある。
但し、後ろは崖である。
コッソリ薄眼を開けて、ズルする事をお勧めする。
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宝満山城跡。
高橋紹運が居したかつての古城は、
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今やキャンプ場となっている。
ここまで登ってきたら、猛烈に腹が減っている事に気付いた。
山頂はどうせ登山者でごった返しているだろう。
先にここで食っておくか。
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『おかわりしちゃう?』
折角だが、吉田綾乃クリスティー(長いな!)ちゃん。
生憎と山頂までは、もう少し登らねばならぬ。
おかわりしてたら、脇腹が痛くなっちゃうよ。
そもそも、余分に持ってきていないし。
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カップ麺を啜って、人心地ついたら、再び山登り開始だ。
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この巨岩をよじ登った先が山頂である。
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鎖を掴んで登って行けば、
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山頂だ。
案の定、人が多い。
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お定まりの肝試しをし、
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360度のロケを楽しんだら、とっとと下山である。
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袖すり岩を通り抜け,
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中宮を横目に見ながら、石段の道を下山である。
久しぶりに大汗を掻いた。
ひと月前、
この山の中腹の難所が滝へ氷瀑を見に行った折には(残念ながら見る事は叶わなかったが)、冬の装いであった。
三郡山山頂では、寒さに震えたものだ。
この日、季節は春へと移ろった事を実感させる山登りであった。