続き
放水の瞬間を別アングルから(28秒)
そして、
下段も開いた。
背後からも。
計3本の放物線が、瀑声を上げながら流れ落ちる。
ついでにもう一つ(18秒)
再び橋上まで降りてきた。
先ほどまで猛烈に暑かった橋の上だったが、放水ミストのせいか、嘘のようにひんやりしている。
水は偉大である。
正面放水口
同上
背面放水口
同上
大迫力である。
シャッタースピードを変えて、パシャリ。
放水も終わりに近づき、道の駅へ。
暑さがぶり返してきた。
となれば、これだ。
ソフトクリーム頬張りながら、通潤橋の神様との会話を思い出していた。
「街中に、西南戦争の時、西郷隆盛が泊まったと言う酒蔵があるですよ。」
「そう言や薩軍は、日向往還ば敗走しとったですね。何ちゅう酒蔵です?」
「その酒蔵の名前は・・・」
通潤酒造と言う。
白壁造りの、昔ながらの建物である。
薄暗い通路を抜けると、
中庭となっていた。
当主らしき人物が立っていたので、聞いてみることにした。
「西郷隆盛が立ち寄ったんですってね。」
「ええ、ええ。西郷さんは、輿に乗って来られたげなですよ。」
「ハハ。あそこが肥大化して、馬に乗れんかったらしかですもんね。」
「目の前に黒漆喰の建物があるでしょ?あそこの二階が『御成りの間』でして。そこに・・・」
「あー、あれですか。」
「この蔵は、寛政四年に出来て、、、あ、そん梁に字が見えますでしょ?」
「ははあ。」
当主の指さす方向には、微かに寛政〇年の文字が見える。
現存する熊本最古の蔵との事。
現在はレストラン&ギャラリーとして生まれ変わっている。
「こちらが売店でございます。」
「えーっと、お勧めの酒ば教えて下さい。」
「そうですね。お肉ならこちら。お魚ならこれなんか合うと思います。」
「二つとも買った!」