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Tシャツとサンダルの候

基肄の風に吹かれて


今年も翁草の季節が訪れた。

翁草と来れば基山である。



翁草が目的の場合、草スキー場側から登る。

山頂台地とは別に、ここにも保護区域が新しく出来たからである。



これは凄い!

保護区域が劇的に広がっている。

去年までは、数株の翁草毎に囲われていたのが、

今年は、10数メートル四方にロープが張られている。



それもその筈。

奥に見える小さなエンジ色の点々、これも全て翁草なのだ。

爆発的に増えていると言っていい。

保護活動が、ここでは順調に行ってる証拠である。



草スキー場から山頂へは15分もあれば到着する。

山登りというのもおこごましい。


おっと、ニョロニョロ君だ。

今年初ニョロである。



山頂到着。




数株毎に囲われているのは例年通りだが、今年は、ロープも杭も頑丈なものへとグレードアップしている。




一年ぶりのご対面である。










この山全体が、天智天皇が築いた、古代の山城である。

今も残る数多くの史跡からは、当時の北部九州が置かれた緊迫感が伝わってくる。



草スキー場があるからなのか、この山はいつも子供の姿が目立つ。

千数百年前、兵士が行き交ったこの山を、今は子供が無邪気に駆け回る。



風にそよぐ翁草。













中には、早くも綿毛に変わってしまっている、そそっかしいヤツも。
















絶滅危惧種の翁草。

このまま数を増やしていって欲しいと願うばかりである。



山頂には、数種のスミレや、




ショウジョウバカマも。

例年多く見られたフデリンドウは、この日は見つけることは出来なかった。



春本番。

花の季節の幕開けだ。

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