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Tシャツとサンダルの候

天空の花園 扇が鼻&星生山

ミヤマキリシマの季節は、後半戦を迎えている。

当然、

先週の平治岳に続き、今週もまた九重である。 

今回は牧ノ戸ルートから扇が鼻、星生山を目指したい。

駐車場は平日にもかかわらず、予想通り既に満車。

仕方ないので、道路脇の空きスペースを見つけ、何とか車を止める事が出来た。

靴紐を締め、ザックを背負い、いざ出発である。


いきなり始まる急登。

そこには、フデリンドウがまだ残っていてくれていた。

 

この日一緒に登るのは、私の他には家内を含めて3人。

賑やかに会話を楽しみながらの山登りとなった。 


沓掛山の岩稜を越えると、 

星生山の稜線が見えて来る。

山の斜面には、うっすらとピンクの化粧が。 

  

九重を代表する久住山や中岳が連なるこのルート。

謂わば、九重連山の目抜きといっていい。

中でもこれから行く扇が鼻は、この時期、平治と並び、ミヤマキリシマ銀座とも呼ぶべき山なのだ。

 ツクバネウツギ

 

ミヤマキリシマだけではない。

登山道は初夏の花々で賑わっている。 

チゴユリ

 

マイヅルソウ

 

ワーイ!イワカガミだ。

 

そしてそして、この日の主役ミヤマキリシマ。 

正に見頃である。  

1時間程で、扇が鼻別れに着く。 

それでは登ろう。

最初のピークを越え、鞍部から山頂方向を見るこのアングルが、私は一番気に入っている。

ピンクの花園の広がりが実に良い。

 

こちらはフラミンゴピンクのミヤマキリシマ。

 

楽しみにしていた山頂からの、阿蘇や祖母山方向の展望は、残念ながらのガスガス。

全く望む事は出来なかった。

いつもの事ではあるが、この日は特に、目まぐるしく雲が動く一日となった。

皮肉にも、下山にかかると、とたんに晴れてきた。

ま、

「山とはそんなものだ。仕方がない。」

 

と、自らを慰める様に呟く。

 

 

狭い登山道は、行き交う人々で渋滞が起こりがちだ。

下山者はその都度立ち止まって、待機してやる必要がある。 

名残を惜しみつつ、しばしば振り返る。 

 

 

次に目指す山は星生山である。

 

まずはあの岩稜を越え、その後は灌木と笹原の稜線を登って行くと、30分程で山頂だ。

 

ドウダンツツジ

 

こちらはチクシドウダン。

九州の固有種だそうだ。 

稜線に出た。

ミヤマキリシマの出迎えを受けながら、ゆっくりと登って行こう。 

斜面に広がるピンクの花園。

 


その事は一旦置く。


私らが山頂に近づくと、大急ぎでガスが迫って来るのは、どういう事だ。 

着いたらこの有様である。

辛うじて、久住山、稲星山は望む事が出来たが、中岳方向、大船、三俣方向とも視界はゼロである。


ったく。

 

霧ばかり眺めていても仕方ない。

丁度昼時だ。

カミキリムシやコバエの歓迎を受けながら、山飯にしよう。

十分休憩したら、引き返そうぜ。

 

わざとか!!

 

降りようとすると、たちどころに晴れてきやがる。

 

「やれやれ、山は仕方がない。」

 

先程、扇が鼻で呟いたことを、繰り返す他ない。

 

 肥前が城もピンクに。

 

 

 

序章に過ぎなかった三俣山に始まり、

場所を変えて雲仙普賢岳、

そして、先週の平治、今回の扇が鼻&星生山。

今年もミヤマキリシマをゲップが出るほど堪能した。

 

今から、来年が楽しみである。

コメント一覧

minou_yamatai
まだ、間に合いますよ。
都に行く前に、ちょいとどうですか。
ドリー
行けない場所を
たくさん拝ませて頂き、
ありがとうございますだ😁😁
、、、、、、もう、、、来年😆
鬼も まーだ準備出来てないのでは、、、🤔🤔
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