
「”力”を持つものは、その力に対する責任がある。」これは映画、スパイダーマン内における名台詞だが、国民が、「武器を所有する権利」を持つアメリカでは、いわば力を持つ権利を与えられたようなものだ。ところがその力に対する責任が十分に果たされず、銃による悲劇が繰り返されている。
オランダのアムステルダムを拠点にする写真家アン-ソフィア・ケステリンは、『My First Rifle(マイ・ファーストライフル)』というタイトルの写真集を発表した。これは、アメリカでクリケット銃を与えられた子供たち達を求めて米オハイオ州からテキサス州を巡った末に生まれた作品だ。
クリケット銃は7歳から12歳の子供向けの軽量な22口径で、大きさもキッズサイズになっており、色も豊富にある。ケステリンは自分の部屋で誇らしげに銃を持つ子供達の写真を撮影し、その子供達に「自分が恐れるもの」をノートに書いてもらった。
■1.アビー、7歳
恐れるもの:ゾンビやどろぼうがこわい

■2.テータム、6歳
恐れるもの:オオカミ男

■3.エリー 8歳
恐れるもの:恐竜がいたら怖くてパニックになっちゃう。

■4.ベンジャミン、7歳
怖いもの:ぼくが一番こわいのはクマです。もしクマのなわばりに入ったら、ずーっと追いかけられるから

■5.ヘイリー、6歳
怖いもの:サメが怖い

ケステリンは撮影の為、親と交渉したがほとんどの親は撮影を断ったという。当時銃にまつわる事件が多発しており、銃所持に関する論争が活発化していた為に警戒されたそうだ。
ケステリンは数百に及ぶ、銃を子どもに与えた家庭に話をもちかけたが、結局写真をとらせてくれたのは15家族だけだったという。

多くの銃国家において、銃所持に関する議論は絶えない。所持するのであれば、子供達に銃の正しい使い方を学ばせるべきだという意見もある。所持しないという選択肢もあるわけだが、一度所持を許してしまった国家が、再びこれを禁ずることは難しいというのが現状だ。既に巷には銃が溢れている。不法所持による問題が多発するだろう。
政治的な問題はさておき、「実弾の入った殺傷力がある本物の銃を持つ幼い子供」といった構図はなかなかにインパクトがある。
■6.ケイリー、6歳
怖いもの:巨人?

■7.アシュロット、5歳
怖いもの:ヘビ

via:featureshoot
☆女の子は銃もピンク色が好きなんやねぇ?ほとんどそうやんか!