実は失礼な言葉「おあいそ」。
「誤魔化し」は「胡麻菓子」だった。
意外と知らない言葉の由来
マイナビスチューデント
2014年3月17日(月)16:01
写真:「誤魔化し」、「胡麻菓子」
普段何気なく使っている言葉にも、歴史があり、
「そうだったのか」と思わず膝を打ってしまうような成り立ちがあります。
今回は、知ればつい人に教えたくなる、
そんな言葉の由来を集めました。
●「ネコもシャクシも」は猫と杓子ではなかった
「スマートフォンが流行ってからというもの、
今やネコもシャクシも『スマート』だよなあ、
この間なんてついに『スマートトイレ』なんてのが登場してたよ」
というように、「何でもかんでも」や「誰も彼も」、
という意味の「ネコもシャクシも」。
よく漢字で書かれるのは「猫」と「杓子」ですが、
意味を考えると、まったくピンときません。
実はこれ「禰子」と「釈子」が由来と言われています。
「禰子」というのは神道の信者、
「釈子」というのは仏教徒のことで、
そう考えれば納得がいきますね。
●ボクシングの「リング」、四角いのにリング(輪)と言うのはなぜ?
ボクシングが生まれてすぐの頃、
プロボクサーは町から町をまわり、
それぞれの町の人と試合をしていたといいます。
その時に、輪になった観客にロープを持ってもらっていたので
「リング」となりました。その後、
観客が増え、杭を四方に打ってロープを張るようになったので、
四角になりましたが名前は「リング」のままでした。
●四六時中って何ですか? 二四時中じゃないんですか?
「四六時中」というと、1日中という意味ですが、
1日中だと二四時中じゃないの?
という疑問が湧いてきます。これは
簡単なからくりで、四×六=二十四なので、
四六時中といいます。ちなみに、昔、
まだ干支の12刻で時間を表現していたときには
「二六時中」と言っていたのだとか。
●お会計のとき「おかみさん! おあいそで」は大間違い
居酒屋でお会計をしてほしいとき、
つい使ってしまいがちなのが「おあいそ」という言葉ですが、
これは客側が使ってはいけません。
「おあいそ」の由来は店側が
「お愛想がなくて申し訳ございません」と勘定を出す時に
へりくだる表現です。これが、
勘定そのものを指す言葉となり、いつしか
誤用されるようになったということです。
つまり客側が使うと「愛想が尽きた」と
言ってしまうことになりますので、
そういう意図がなければ使わないほうがいいでしょう。
●「誤魔化し」は音の通り、胡麻のお菓子だった!?
都合の悪いことを取り繕うことを言う「誤魔化し」。
見るからに当て字の雰囲気が漂う言葉です。
そう思って調べてみたら、やはりこれは当て字でした。
江戸時代に「胡麻胴乱」という小麦粉に
胡麻をまぜて焼いてふくらませた菓子を
「胡麻菓子」と言い、中身が空洞になっていて、
見た目よりも食べるところが少ないことから
「外見だけよくて中身の伴わないもの」、
「見掛け倒し」のことを「胡麻菓子」といった
ことから今の意味につながりました。
●四苦八苦はなんの数字?
とても苦しんでいることを表現する「四苦八苦」。
これは仏教の考えから来ています。四苦というのは
「生苦」「老苦」「病苦」「死苦」のこと。
そこに愛するものと別れる苦しみの「愛別離苦」、
憎い人と出会ってしまう苦しみの「怨憎会苦」、
ほしいものが得られない苦しみの「求不得苦」、
心身の活動をしているだけでわきあがってくる苦しみの
「五蘊盛苦」を加えて八苦となります。つまり、
四苦八苦とは人の「すべての苦」のことをいいます。
ちなみにここで言う「苦」とは単なる苦しみというよりも、
思い通りにならないことを「苦」というそうで、
この四苦八苦が静まれば、
迷いがなくなり悟りの境地が開けるのだとか。
いかがでしたか? 例えばデートの途中で
「実は知的なオレ」をアピールするために、
はたまた営業先で「かわいいだけじゃないアタシ」
を演出するために普段の会話に
こんな雑学を織り交ぜてみては?
文・オリスリス
参考:知っているようで知らない知識(松本健太郎著:彩図社)
http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/fresherscol201403post-766.htmlより
「誤魔化し」は「胡麻菓子」だった。
意外と知らない言葉の由来
マイナビスチューデント
2014年3月17日(月)16:01
写真:「誤魔化し」、「胡麻菓子」
普段何気なく使っている言葉にも、歴史があり、
「そうだったのか」と思わず膝を打ってしまうような成り立ちがあります。
今回は、知ればつい人に教えたくなる、
そんな言葉の由来を集めました。
●「ネコもシャクシも」は猫と杓子ではなかった
「スマートフォンが流行ってからというもの、
今やネコもシャクシも『スマート』だよなあ、
この間なんてついに『スマートトイレ』なんてのが登場してたよ」
というように、「何でもかんでも」や「誰も彼も」、
という意味の「ネコもシャクシも」。
よく漢字で書かれるのは「猫」と「杓子」ですが、
意味を考えると、まったくピンときません。
実はこれ「禰子」と「釈子」が由来と言われています。
「禰子」というのは神道の信者、
「釈子」というのは仏教徒のことで、
そう考えれば納得がいきますね。
●ボクシングの「リング」、四角いのにリング(輪)と言うのはなぜ?
ボクシングが生まれてすぐの頃、
プロボクサーは町から町をまわり、
それぞれの町の人と試合をしていたといいます。
その時に、輪になった観客にロープを持ってもらっていたので
「リング」となりました。その後、
観客が増え、杭を四方に打ってロープを張るようになったので、
四角になりましたが名前は「リング」のままでした。
●四六時中って何ですか? 二四時中じゃないんですか?
「四六時中」というと、1日中という意味ですが、
1日中だと二四時中じゃないの?
という疑問が湧いてきます。これは
簡単なからくりで、四×六=二十四なので、
四六時中といいます。ちなみに、昔、
まだ干支の12刻で時間を表現していたときには
「二六時中」と言っていたのだとか。
●お会計のとき「おかみさん! おあいそで」は大間違い
居酒屋でお会計をしてほしいとき、
つい使ってしまいがちなのが「おあいそ」という言葉ですが、
これは客側が使ってはいけません。
「おあいそ」の由来は店側が
「お愛想がなくて申し訳ございません」と勘定を出す時に
へりくだる表現です。これが、
勘定そのものを指す言葉となり、いつしか
誤用されるようになったということです。
つまり客側が使うと「愛想が尽きた」と
言ってしまうことになりますので、
そういう意図がなければ使わないほうがいいでしょう。
●「誤魔化し」は音の通り、胡麻のお菓子だった!?
都合の悪いことを取り繕うことを言う「誤魔化し」。
見るからに当て字の雰囲気が漂う言葉です。
そう思って調べてみたら、やはりこれは当て字でした。
江戸時代に「胡麻胴乱」という小麦粉に
胡麻をまぜて焼いてふくらませた菓子を
「胡麻菓子」と言い、中身が空洞になっていて、
見た目よりも食べるところが少ないことから
「外見だけよくて中身の伴わないもの」、
「見掛け倒し」のことを「胡麻菓子」といった
ことから今の意味につながりました。
●四苦八苦はなんの数字?
とても苦しんでいることを表現する「四苦八苦」。
これは仏教の考えから来ています。四苦というのは
「生苦」「老苦」「病苦」「死苦」のこと。
そこに愛するものと別れる苦しみの「愛別離苦」、
憎い人と出会ってしまう苦しみの「怨憎会苦」、
ほしいものが得られない苦しみの「求不得苦」、
心身の活動をしているだけでわきあがってくる苦しみの
「五蘊盛苦」を加えて八苦となります。つまり、
四苦八苦とは人の「すべての苦」のことをいいます。
ちなみにここで言う「苦」とは単なる苦しみというよりも、
思い通りにならないことを「苦」というそうで、
この四苦八苦が静まれば、
迷いがなくなり悟りの境地が開けるのだとか。
いかがでしたか? 例えばデートの途中で
「実は知的なオレ」をアピールするために、
はたまた営業先で「かわいいだけじゃないアタシ」
を演出するために普段の会話に
こんな雑学を織り交ぜてみては?
文・オリスリス
参考:知っているようで知らない知識(松本健太郎著:彩図社)
http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/fresherscol201403post-766.htmlより