
■ストーリー抜粋≫ (上映時間 : 111分)
【仕事をクビになり恋人に浮気をされた青年スレヴン(ジョシュ・ハートネット)は、友達を頼ってニューヨークにやって来た。そこでも不運が続き空港で強盗に襲われる。何とか友人の住む部屋に辿り着いたスレブンだが友人に間違えられ、大物ギャングのボス(モーガン・フリーマン)に拉致されてしまう。ボスは借金返済の代わりに敵対するギャング、ラビ(ベン・キングズレー)の息子殺害を命令。しぶしぶ了解したスレヴンは、その後まもなく今度はラビに誘拐される。】
【監 督】ポール・マクギガン
【キャスト】ジョシュ・ハートネット/ブルース・ウィリス/ルーシー・リュー/モーガン・フリーマン/ベン・キングズレー 他
■感想です≫
初めに一言で感想を言うと面白かった!です。でも、万人受けするかな?と言う疑問も少し有ります。ジョシュのファンはもちろん(所々、カッコ良かったです!

ただ後半になって感じたんですけど、あの謎解きのクライマックスのシーンで、ボス二人が受けるあの処遇からすると、モーガン・フリーマンとベン・キングズレーは残忍なボスって言う感じを受けなかったし、そう言う演技も無かったので、もっと憎ったらしい雰囲気を漂わせている俳優さんの方があのシーンはスッキリ納得できたと思います。



この映画のオープニングから、過激な暴力的殺人シーンがそれぞれ違うエリアで連続して数件起こります。その一つ一つの事件が何の脈略もなく続いて行く様に見えるので、映画を観ている人は、「それで?どうしたの?今誰が何故殺されたの?」って、疑問を幾つも残したまま、ただ事件を目撃しただけでその場は素通りです。
そして、突然何の関わりも無いような主人公がヒョウヒョウとした風体で現れます。どちらかと言うと常に他人に良い様に利用されていそうな”お人好しの青年”を、ジョシュ・ハートネットが自然に上手く演じています。彼のその演技で本当に観客は騙されると思います。まぁ、そう言う演技って時として、観ている者にとっては”中だるみ感”となって眠気を誘ったりしますね





しかし、それもストーリー展開に重要な緩急のアソビの部分だったのですね。後半になって物語が目まぐるしく変化して、スピード感が増していってがぜん面白くなりました。
前半に張り巡らせていた伏線が、後半に次々と表面に現れてきた事実と合わさって、これまでの事件が点から線へと見事に繋がっていきました。一人の人物の激しい明と暗の様変わりを見事にジョシュ・ハートネットが演じきっています。久々に観終わった後で「やられた!」って感じた映画でした。
真のネタバレ書きそうなのでこの辺でやめときますわ。

・ラッキーナンバー7@映画生活


