三角芳子 YoshikoMisumi

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真夏の女子高生

2011-08-18 | プロフィール
駅で前にたっている女子高生が、大きい紙パックのウーロン茶を立ち飲みしながら
好きな男子の話をしている。
なんか暑いのに瑞々しいなぁ。と思う。
紙パックの飲み物を立ち飲みって。なんか青春。

それをみて、ふっと思い出したこと。

福岡で、自分も女子高生だった時のこと
通っていた絵画教室で、ほこりと木炭の匂いのする、ほの暗くしめっぽいアトリエで石膏像のデッサンをしていた夏。
いつもマミーというかわいい紙パックの飲み物をのみながら
同じ石膏像をかいていた男の人がいました。
顔や名前は朧げで思い出せないのに、、
なぜかマミーのかわいい紙パックのビジュアルと、
一ヶ月くらい同じ紙に描き続けた石膏像は何処か悲しげで、不思議な空気感をもっていたのを思い出しました。

あまりしゃべった記憶もないけれど
寡黙で、真面目にデッサンする彼の記憶は
それとは全く真逆の世界観のファニーなキャラクターたちの印刷された大きな紙パックと、アトリエのほこりと木炭の匂いと、マミーのあまったるい味とつながっています。
ほんとにいつもマミーだけを飲んで、描いて、帰っていく。
それも大きな紙パックを飲み干して。
どんな飲み物なのか、気になって私も買って飲んだ記憶があります。
甘くて不思議なのみのもでした。(乳酸菌飲料)

記憶は、嗅覚や味覚、部分的視覚により思い出せることが多いです。

女子高生が外で飲んでいた紙パックの飲み物から、
そんな記憶が蘇ってくるとは
なかなかいい午後でした。


マミー(森永乳業のかわらぬおいしさのロングセラー乳酸菌飲料。ミルクカルシウムが入ってい ます。 )