公開日:2019/04/10•更新日:2023/07/24
◆埼玉県指定文化財『めがね橋』
市内・八丁目地内に市内15軒目の埼玉県指定文化財(有形文化財『建築物』)の通称「めがね橋(旧倉松落大口逆除(きゅうくらまつおとしおおくちさかよけ))と付(つけたり)倉松落大口逆除之碑(くらまつおとしおおくちさかよけのひ)」があります。
「めがね橋」と言えば、長崎県長崎市の中島川に架かる国の重要文化財「眼鏡橋」が有名ですが、東武鉄道スカイツリーライン春日部駅東口から北東に歩いて1kmほどの住宅地にも「めがね橋」と呼ばれる「橋」があります。
しかし、この橋、もともとは「橋」ではなく、洪水が水路に逆流するのを防ぐための樋門でした。
正式名称は、前述の通り、倉松落大口逆除(くらまつおとし おおくち さかよけ)。
この樋門は埼玉県を流れる旧倉松落に設けられたもので、明治24年(1891)に完成しました。
案内板
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かつての樋門は、上部が拡幅され、今は市道が通る道路橋として利用されていて、その美しい形から「めがね橋」と呼ばれています。なお、めがね橋に接合している橋は「大口橋」。
下の出っ張りは「角落とし」と呼ばれる部分。水は濁っています。
4連アーチは、埼玉県内では、他に現存例がなく、翼壁の最上部にあるレンガの角をのこぎり状に突出させた「角出し(かどだし)」の装飾も珍しいとされています。
写真の右下に僅かに角出し(少し出っ張っている)が確認できます。
続く…