かすかべみてある記

日光道中第4の宿場町・粕壁宿を忠心にクレヨンしんちゃんのまちかすかべをみてある記ます。

日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう!『滝と噴水(トテ馬車)』

2022-11-30 19:30:00 | 地域発信情報

◆橋上のギャラリー

大落古利根川に架かる古利根公園橋は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像の彫刻が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置されました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻「春陽」、さらに古利根川東岸の岸壁には「滝と噴水(トテ馬車)」(雨宮一正作)の絵などが刻まれています。 

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆滝と噴水(トテ馬車)









作者
雨宮一正(あまみや・いっせい)
1934年長野県生まれ、1963年東京藝術大学彫刻科卒。
その後、フランスへ留学、ハンガリーなどヨーロッパ各国を回り制作を続けた。


参考:池田記念美術館のサイト

↓↓

雨宮一正 収蔵品展

「雨宮一正 収蔵品展」4月24日(土)~5月23日(日) 雨宮一正氏は、1934年生まれ。1963年に東京藝術…

池田記念美術館


余話

このレリーフ状の彫刻は、明治26年(1893)6月1日〜明治30年18975月31日まで粕壁・最勝院から東京・千住茶釜橋間を走っていた「千住馬車鉄道」がモチーフと言われています。

トテ馬車「トテ」は、昔のお豆腐屋さんの吹くラッパを使い「トテー、トテトテトテー」と、馬車を引く馬の歩くリズムに合わせ、乗客に聞かせたことに由来すると言われています。なお、テト馬車とされるのもありますが、恐らく同じ由来だと思われます。

「千住馬車鉄道」に関する史料は公文書しか残っていませんが、往時の馬車鉄道の様子を想像させる貴重な作品だと思います。

また、作品名が『滝と噴水』となっていますが、あくまでも想像ですが、壁面全体が流れる「滝と噴水」を表現しているように思います。

雨宮一正の貴重なレリーフが古利根公園橋に残っていることは春日部市民の誇りです。

是非、公園橋のデッキから貴重な作品をご覧ください。

7回にわたり古利根公園橋上にある彫刻を見てきました。日本が誇る著名な彫刻家の作品です。

ここで一旦彫刻から離れますが、この他にも多くの彫刻がありますので折に触れてご紹介してまいります。








日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう!『春陽』

2022-11-26 19:30:00 | 地域発信情報

◆橋上のギャラリー

大落古利根川に架かる古利根公園橋は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像の彫刻が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置されました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻「春陽」、さらに古利根川東岸の岸壁には「滝と噴水(トテ馬車)」(雨宮一正作)の絵などが刻まれています。 

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆彫刻『春陽』








作者

齋藤馨(さいとう・かおる)

1934年、埼玉県加須市出身、久喜市在住。

詳しくは、

About of 齋藤彫刻工房ホームページ

齋藤彫刻工房ホームページ

 

設置年月

昭和59年(1984)11月

なお、作者の作品は在住地の埼玉県久喜市のJR久喜駅西口ロータリーや図書館前など多くの場所に設置されています。

↓↓

市内の彫刻~久喜駅西口駅前広場~ - 久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

今日は、JR久喜駅西口駅前広場の「風の見える街」を紹介します。この彫刻は、久喜都市計画事業久喜駅前西口第一種市街地再開発事業の完成を記念してのモニュメントとして...

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何かと気忙しい時期ですが、小春日和の際には、彫刻を堪能してみてはいかがですか?



日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう(5)『ジーンズ・夏』

2022-11-22 19:30:00 | 地域発信情報
公開日:2020/12/12・更新日:2022/11/22

◆橋上のギャラリー

大落古利根川に架かる古利根公園橋は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像の彫刻が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置されました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻「春陽」、さらに古利根川東岸の岸壁には「滝と噴水(トテ馬車)」(雨宮一正作)の絵などが刻まれています。 

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆彫刻『ジーンズ・夏』

※番号は「彫刻のある街づくり」で設置された彫刻からの通し番号。

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ジーンズの硬い木綿と肉体とが織りなすしわの起伏が呼吸しているようにみえ、彫刻の題材になりました。

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作品名
『ジーンズ・夏』1
作品寸法

 (高さ×幅×奥行き)
178cm×70cm×60cm

作品素材 
青銅
作者
佐藤忠良(さとう・ちゅうりよう)
1912年宮城県生まれ、2011年没
船越保武とともに日本を代表する彫刻家。
作者コメント

若い娘達がジーンズ姿で歩くのを見るたびに硬い木綿と肉体とが織りなす皺の起伏が呼吸しているようにみえ、彫刻にしてみようと土を手にしたのが1970年の「ジーパン」という1メートルちょっとの作品であった。この小さな彫刻が展覧会で多少の評価があったようで、当時似たような作品が他の展覧会にもチラホラしたことがある。以来、私はジーンズの女性を20体ほど彫刻にしてきている。
この他に私には帽子を被った作品もいくつかあるけれど、作品にこうした小道具めいたものをあしらうと、ときに風俗彫刻に陥ることがあるので、その辺のストレスの闘いが、そのたびごとに私の大きな課題になった 。この「ジーンズ・夏」は、そうした課題の中で制作したひとつで、19841年の制作である。 

引用:春日部の彫刻

佐藤忠良記念館のサイト 

↓↓

フロアー案内|佐藤忠良記念館・県民ギャラリー

宮城県美術館

◆余話

その1

愛知県碧南市の 碧南市文化会館前(愛知県碧南市源氏神明町4)に、佐藤忠良作の同名の『ジーンズ・夏』(1984年)

という彫刻があります。

以前、通信制大学で知り合った愛知県碧南市の方から立派な装丁の冊子を送って頂いたことがありました。

我が春日部市には、そのような立派な冊子はありませんでしたので残念ながらこちらから送ることはできませんでした。

碧南市のサイト

↓↓

《ジーンズ・夏》佐藤忠良|碧南市

多様化されている現代とはいえ、彫刻は様式を超えて、空間と材質に命を預けることから逃れることはできません。 作者が、何等の条件的束縛も受けずに自由に創ってあったも...

その2

佐藤忠良氏のご長女は、女優の佐藤オリエさんです。

我々の年代にとっては、1966年に放送された『若者たち』(フジTV)というドラマでの姿が今でも記憶に残っています。役の上でも「佐藤オリエ」という役名でした。

また、寅さん映画・男はつらいよシリーズ第2作『続・男はつらいよ』のヒロイン坪内夏子役で出演されていました。

その3

佐藤忠良氏は、東日本大震災のあった2011年3月20日にお亡くなりになりました。震災直後だったのでよく覚えています。



*1:注記:リンク🔗したサイトの記事等は、予告なく削除される場合があります。その際は、何卒ご容赦頂きたくよろしくお願い申し上げます。


日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう!(4)『夏』

2022-11-18 19:30:00 | 地域発信情報
公開日:2021/11/18・更新日:2022/11/18

◆橋の上のギャラリー

大落古利根川に架かる「古利根公園橋」は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置れました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻、斎藤 馨作『春陽』、さらに大落古利根川東岸の岸壁には雨宮一正作『滝と噴水(トテ馬車)』 の絵などが刻まれています。

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆彫刻『夏』

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角度を変えて

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橋の上のギャラリー

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台座

作品名

『夏』6

※番号は「彫刻のある街づくり」で設置された彫刻からの通し番号。

作品寸法

(高さ×幅×奥行き)
192cm× 55cm×50cm

作品素材 

青銅

作者

桑原巨守(くわはら・ひろもり)

1927年群馬県生まれ。

作者コメント 

輝く太陽、爽やかな涼風、咲き乱れる野の花高原にすくっと立つ少女。私の抱く夏のイメージを彫刻にしてみました。

引用・参考:

春日部の彫刻

参考:出身地にある桑原巨守彫刻美術館

渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館 | 渋川市公式ホームページ

◆余話

この作品はその名の通り夏をイメージした作品です。今は晩秋、少し季節外れかもしれませんね。でも、小春日和の中、古利根川の川風を感じながら、彫刻を見るのも一興かもしれません。

秋も深まり正に芸術の秋。最近、新型コロナウィルス感染症の第八波到来とも言われています。

これから年末年始を迎えるので油断は禁物ですが、感染予防対策をしっかりとって、彫刻の街「かすかべ」をお楽しみください。

 

 

 


日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう!(3)『思い出』

2022-11-14 19:30:00 | 地域発信情報
公開日:2021/10/04・更新日:2022/11/14

◆橋上のギャラリー

大落利根川に架かる「古利根公園橋」は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置れました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻、斎藤 馨作『春陽』、さらに大落古利根川東岸の岸壁には雨宮一正作『滝と噴水(トテ馬車)』 などの絵が刻まれています。

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆彫刻『思い出』3

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作品名
『思い出』5
※番号は「彫刻のある街づくり」で設置された彫刻からの通し番号。
作品寸法

(高さ×幅×奥行き)
95cm× 40cm×50cm

作品素材 
青銅
作者
山本 正道(やまもと・まさみち)
1941年京都生まれ。
作者コメント 

誰もが持っている遠い記憶の中の風景を、物静かなフォルの中に刻みつけました。

引用・参考:春日部の彫刻

余話

作者の山本正道氏は、横浜市の山下公園に設置されている『赤い靴はいていた女の子』像の作者として知られています。古利根公園橋上に著名な彫刻家の作品が並んでいるなんて少し贅沢かもしれません。この像はとても可愛らしい小さな彫刻です。見ているだけで心が和らぎます。

秋も深まり芸術の秋到来です。感染予防対策をしっかりして、彫刻の街「かすかべ」を散策するのも良いかもしれません。

参考:東京湾観光情報局のサイト 

↓↓

山下公園・赤い靴はいてた女の子像

大正11年、野口雨情作詞・本居長世作曲で発表された童謡『赤い靴』。童謡『赤い靴』の2番の歌詞には「横浜の埠頭(…

東京湾観光情報局

秋も深まり、お出かけにはちょうど良い季節になりました。古利根公園橋でチコっと立ち止まりカワイイ彫刻を見てはいかがでしょうか? これからも他の彫刻を順次ご紹介したいと思いますのでよろしくお願いいたします。